ある日の一コマ(F4編 7)

駿君入園式で思いついた一コマです。

設定は駿君小学校くらいかな。

駿:  「お母さん」

つくし:「ん?どうしたの?」

駿:  「え・い・ゆ・う って、に?」

つくし:「英雄?」

駿:  「うん!」

つくし:「ヒーローって、わかる?」

駿:  「仮面ライダーとか戦隊ヒーローと一緒なの?」

つくし:「似たようなものかな」

駿:  「悪いやつをやっける人を英雄っていうの?」

つくし:「そういうことになるのかな?」

駿:  「すご~い」

つくし:「何が?」

駿:  「お母さん英徳の英雄なんでしょう?」

つくし:「えっ?」

駿:  「あのね、友達のお母さんが話してたの聞いたの」

    「お母さんのおかげで英徳は平和になったって」

    「僕、すごくうれしかったんだ」

    

つくし:「・・・・・」

駿:  「お母さんはどんな悪いやつをやっつけたの?」

つくし:「そんなわくわくした顔で見られても困るんだけど・・・・」

駿:  「なに?聞こえなかったんだけど」

つくし:「まあ・・・」

    「わがままで横暴なのが一人・・・かな・・・」

    

駿:  「お母さんがやっつけるとこ見たかったな」    

    

つくし:「見られたらこまる・・・かな・・・」

類:  「へぇ、そんな噂があるんだ」

総二郎:「赤札を貼られた牧野にひそかに勇気を出して声をかけるのが在校生で流行ってたらしいよな」

あきら:「あの暴君にはむかうのは英雄かバカのどっちかだもんなぁ」

つくし:「いつ来たの!」

類:  「そんなにびっくりしなくても」 

つくし:「するわよ!いつもこんな間が悪い時に来るんだから」 

総二郎:「タイミングがいいといってほしいよな」

あきら:「確かに駿のお母さんは英雄だよな。俺らにとってもそうかも」

総二郎:「どれだけ俺らが楽になったか・・・」

つくし:「泣き真似なんてしないで!」

駿:  「お父さんも楽になったのかな?」

あきら:「ブッー」 

総二郎:「ブハハハー。ある意味はそうかもな」

類:  「荒れることは少なくなった」

つくし:「変なこと駿に吹き込まないでよね」

類:  「牧野、耳を塞ぐのは駿じゃなくてあっちのほうかも・・・」

つくし:「えっ・・・」 

    「・・・司」 

    

あきら:「間の悪い奴・・・」