2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ディル少年の事件簿

僕、デイル・ムワタリ。 ヒッタイト帝国の第一皇子 皇太子だ。 自分で言うのもなんだが、歳のわりにはしっかりしていると思う。 父はヒッタイト皇帝ムリシリ2世。 母はヒッタイト皇后ユーリ・イシュタル。 かあさまの本名は鈴木夕梨というらしいのだが、ヒッ…

いつもの風景

第1話いつもの風景 作 ひーちゃん 夜が白みはじめ、小鳥のさえずりが聞こえ出す頃、目覚めたユーリは自分を優しく抱くその腕の中からそっと抜け出した。「もう起きたのか?」自分の腕を外されたことに気がつき目覚めたカイルは不満そうに言った。「ごめん・・…

いつもの風景 その2

注)いつもの風景 第14話からの分岐点からのリレー小説です いつもの風景をお読みになった方は15話からどうぞ 第1話いつもの風景 作 ひーちゃん 夜が白みはじめ、小鳥のさえずりが聞こえ出す頃、目覚めたユーリは自分を優しく抱くその腕の中からそっと抜け出…

願い

*ユーリがいなくなってから2年の歳月が流れ・・・ 占い師の力を借りて氷室がヒッタイトへ という設定で書いてみました。 第1章 「ユーリ様そのような事は下働きにお任せください。」手馴れた様子で愛馬アスランに飼葉を与えるユーリに、ルサファは哀願した…

春風のごとく

春風のごとく(イル・バーニ物語) 第1章「イル・・・・イル・バーニ・・・・・。」 誰だ、私を呼ぶのは・・・・。 薄れ行く記憶の中、かすかに遠くから自分を呼ぶ声が聞こえた。

蒼風が吹く時

第1章 その日は、雲ひとつない青空の広がる暖かな日であったことをカイルは覚えている。何もなかったように静かに空を見上げ、カイルは長いまつげをふせ、そっと瞳を閉じた。「キックリ、私は泣かぬぞ」幼い頃からカイルにつき従うこの忠実な従者に背中を向…

恋をいたしましょう

☆恋をいたしましょう 1話:こいをいたしましょう作:しぎりあさん -From 1-『合コン相手募集中!僕たちと楽しい時間を過ごしませんか?当方、皇帝陛下のお覚えめでたい将来有望な美丈夫ぞろい 三隊長+1』「みぃぃぃたぁぁぁんん!」 地獄の底からのよう…

恋をいたしましょうⅡ

恋をいたしましょうの8話からの分岐のお話です。 恋をいたしましょうをお読みになった方は9話目からどうぞ♪ ☆恋をいたしましょう 1話:こいをいたしましょう作:しぎりあさん -From 1- 『合コン相手募集中!僕たちと楽しい時間を過ごしませんか? 当方、…

ギュゼルの恋

ギャゼルの悲恋物語 第1章 もうカイル皇子がギャゼルのもとを訪れなくなって、どのくらい一人の夜を過ごしただろう。 噂ではカイル皇子は黒髪の異国の少女を側におき、かたときも放さないと噂に聞く。 その噂を聞いてもギャゼルには不思議と嫉妬という言葉は…

夢寝苦しい夜だった。この日何回目の寝返りなのか、ミッターマイヤーには考える気力も無かった。夜の闇の中で彼はうっすらと感じた。<今夜は夢見が悪そうだ・・・>気が付くと彼はラインハルトの旗艦、ブリュンヒルトの一室にいた。どうやら軍事会議の最中…

出会いその後(マリーカとケスラー)

出会いその後 (マリーカとケスラー)【夕食の約束1】ヒルダが無事に出産した翌日の朝 、ケスラー上級大将はヒルダに呼び出されて、フェザーン医科大学付属病院に行った。 「皇子が助かったのは、大公妃殿下とケスラー上級大将のおかげです。 あらためてお…

危険な1日

ラインハルトは悩んでいた キルヒアイスと同部屋にならなかった事を ここは帝国軍幼年学校の寄宿舎 「なぜキルヒアイスと離れ離れにならないといけないのだ!」 「ラインハルト様にはもうお分かりのはずです」 「なぜそんなすました顔でそう言えるのだキル…

ラムセスの誘惑

第1章もう少しであった。抵抗するユーリを自分の体の下に支配し、その動きを奪うと強引に唇を重ねる。嫌がるユーリの体の自由を奪うと白いなめらかなからだに唇を這わせた。