happy new year 2018
遅ればせなながら新年のご挨拶。
あけましておめでとうございます。
気が付けば年が明けて1週間過ぎちゃいました。
テレビの新春特番も終わってるし・・・
さて今年第一弾はお正月のお話をお届けします。
最近韓流アイドルの二次にはまってる娘は今日もこたつでスマホとにらめっこしてます。
面白いと夢中。
私の書く二次も同じように読んでもらってるのかなと思うと更新しなきゃって気持ちが新たになりました。
本当に楽しそうな表情で読んでるんですよ。
○○が記憶喪失になってるとか、BLだとか・・・
男子7人が学園を支配してるとこに一人の女の子登場。
人数が変われば花男とおんなじだよねとは娘の感想です。
花男には興味を持たなくていいから(;^ω^)
どうか花男にはいかないでね。
私が書けなくなる危機かも・・・
危機は身近なところからやってくるもんです。
皆様、今年もよろしくお願いします。
「ママ、座れたよ」
バスの中央座席。
二人掛けの座席に窓側から舞、翼、駿と幼児3人が並ぶ。
バスに座ってはしゃぐ声。
私はその後ろの席に一人。
どっちが私の隣に座るかでもめていたところをさっさと前の席に押し込んだ。
もちろんこんなことが出来るのも聞き分けのいい長男坊が二人の世話をやいてくれるからなんだけど。
一人分空いままの席。
その席を封鎖するように横に立ちにらみを利かせるのは道明寺家専属のSP相葉さん。
入口付近にはもう一人のSP千葉さん。
正月早々ご苦労なことです。
バスの中は意外と人が少なく空席も目立つ。
立たないで座った方が目立たないと思うんですけど・・・
これなら車で移動した方が気持ちが楽だったのでは?と、家を出て早々と後悔してる。
正月の3日目。
司もいないしってことで子供たちと買い物でも行こうってことになった。
もらったお年玉を握りしめ好きなものを買っていいの私の一言できらきらと瞳を輝かせる3人。
買い物を自分でするっていう機会はそんなにあるものじゃない。
誘拐の危険性があるってことで結構窮屈な生活を強いられる。
子供たちが持ってる金額は一人千円札1枚。
物の値段なんて日頃考えたことのない子供たち。
1000円でどんな買い物をするのか楽しみでしょうがない。
そして・・・
走って向かったのはおもちゃ売り場。
部屋にはいっぱいおもちゃはあるのにまだいるの!と、叫びたくなる。
両手で抱えきらない大きな箱。
顔が箱に隠れて前が見えない状態でよたよたと私の前に歩いてきたのは翼。
「これがいい」
値段を見る前に1000円じゃ買えないと思う電車のジオラマセット。
「翼のお年玉で買えるとしたらこの中の電車1両くらいかな」
「わかった」
意外と素直に箱を返しに行く。
この執着心のなさは物のあふれる中で育ったからかな。
ここで買わなくても欲しいっていえばすぐに司が買ってきちゃうしな。
パパに言えばいいって思っている節はある。
「あのね、私は魔法の杖がいいの」
確か・・・
クリスマスからそんなことを言っていた舞。
年が明けてもまだあきらめてはいないらしい。
大好きなアニメのキャラクター。
どんな願いでもかなえる魔女の杖。
同じデザインの杖は魔女の服と一緒にたくさん並ぶ。
舞に言わせると偽物じゃなくて本物が欲しいらしい。
さすがにこの要望には司も添えなくて本気で困った表情を浮かべていた。
「必死で探してる」と舞に謝る司。
「パパにもできないことあるの?」
悲しみの表情で司を見つめる舞。
泣きそうな舞に慌てる司。
道明寺家あるあるの風景。
舞を泣かさまいと「絶対見つける」と約束する司。
それ無理だからと心の中で突っ込む私。
「パパが本物プレゼントしてくれるまでこの杖にする」
杖を大事そうに抱えてきたけど、それも千円じゃ買えないから。
「舞、この数字見て」
私が舞の後ろから抱き込む態勢でおもちゃの値段と1000円札を並べる。
「なんて書いてある?」
「2」
「それじゃ舞の持ってるお金は?」
「1」
「どっちが大きいのかな?」
「2」
「それじゃ、このお金のほうが小さいから買えないよね」
こくんとうなずく舞。
「本物はもっと高い?」
首を添って私を見上げる舞。
「うんと高いかもね」
「パパでも買えない?」
「パパが買おうとしたら舞の大好きなお菓子は食べられなくなるかも」
じっと考え込む舞。
「じゃあいらない」
そう言って舞は私の腕の中から駆け出した。
ほしいものより食べ物が大事ってところは私譲りなのか?
この会話を聞いたら司は気が抜けるよね。
「駿は何が欲しいの?」
舞や翼の動きを私の横でじっと見てる駿。
「べつにほしいものないから」
小学校1年にしては冷めた反応。
「いっぱい、並んでるの見るのはすきだけど・・・
同じようなもの家にあるし・・・」
舞とか翼が欲しいものがれば、ぼくのおとしだまを上げてもいいかな?」
私にダメって言われるのを心配してる表情の駿。
「本当に買いたいものないの?」
「うん」
うなづきながら駿が私の右手をぎゅっとつかむ。
ダメだなん言えない状況に6歳児に持っていかれてしまってる。
この駆け引きのうまさは天性?
それから十数分後・・・
ほしいものないと帰ってきた子供たち。
3人でやたらうろうろとおもちゃを見て楽しんでみるだけで満足した表情の子供たち。
「あのさ、僕たちパパに何かかプレゼントしたいんだけど」
「もうすぐパパの誕生日でしょ?」
「だから何かあげるの」
3人が私を取り囲み口々に訴える。
1月が司の誕生日ではあるけれど・・・
去年の私の誕生日は3人の手紙と折り紙で作ったお花。
子供たちが誕生日を覚えてくれるだけで泣きそうになる。
「3人のお年玉で買うの?」
「うん、何か買えるかな?」
大きな元気な返事の三つの声。
そのあとに不安な駿の声が響く。
「何か買えるものはあると思うけど?
何かいいかな?」
「パパが、いつも使えるものがいい」
ハンカチとか財布とか・・・
普段は持たなそうな安いものでも子供たちのプレゼントは司にとっても十分な価値はあるって思う。
店員さんに必死で司の容姿を伝える子供たち。
おっきくて力持ちって話す翼。
ちびっ子から見たら大人は誰でも大きく見えるって思う。
かっこいいとか背が高いとか。
眉がこうなのって人差し指を自分の眉に充てて吊り上がり眉を仕上げる舞。
眉間にしわを寄せるその表情は周りを威嚇してるときのパパだから。
髪の毛は僕とおんなじだって自分のくせっ毛を人差し指でくるりと巻いて見せる駿。
髪の毛を説明されてもなかなか想像が追いつかないんじゃないのかなと不安になった。
店員さんが想像する司はいったいどんな姿だろうか。
そして選んだのはグレーのストライプ系のネクタイ。
子供に対しても熱心に対応してくれた店員さんが、箱に入れてリボンをかけて3人に渡してくれた。
神輿でも担ぐように箱をもって飛び上がる子供たち。
その横で私もそのネクタイに会うようなピンを選んだ。
シンプルシルバーのピン。
仕事で渋い顔で戻ってきても今日の司はご機嫌になれるね。
あっ・・・
誕生日はまだ先だった。