第1話 100万回のキスをしよう(完)

Requiemに花束を 5 (100万回のキス番外編)

『100万回のキスをしよう』のオリキャラ松岡公平を主人公にした短編第5弾です。

Requiemに花束を 4 (100万回のキス番外編)

『100万回のキスをしよう』のオリキャラ松岡公平を主人公にした短編第4弾です。

Requiemに花束を 3(100万回のキス番外編)

『100万回のキスをしよう』のオリキャラ松岡公平を主人公にした短編第3弾です。

Requiemに花束を 2(100万回のキス番外編)

『100万回のキスをしよう』のオリキャラ松岡公平を主人公にした短編第2弾です。

Requiemに花束を 1(100万回のキス番外編)

『100万回のキスをしよう』のオリキャラ松岡公平を主人公にした短編です。 なぜかオリキャラでは人気ナンバーワンでして(^_^;)。 まあ短編ではありますが楽しんでもらえれば幸いです。

第1話 100万回のキスをしよう!24

* -From 1- 港にゆっくりと船が寄港する。 みんなで甲板のプールサイドで騒いでいた。 「水着もってくればよかった」 「このままでも気持ちいいかな~」 程よい気分の滋は本気でドレスのままプールに飛び込みそうだ。 桜子まで同調気味。 「いいぞ~」総二郎…

第1話 100万回のキスをしよう!23

* -From 1- どうにも熱くてたまらない道明寺の腕の中。 今さら私の事を自分のものだと主張する必要がどこにあるのだろう。 どう転んでも今日は二人の披露宴だ。 二人は夫婦で離れようもない。 私は道明寺のもので道明寺は私のもの? 全く照れるしかないじゃ…

第1話 100万回のキスをしよう!22

* -From 1- 会場の華やかさ、緊張感。 どんな言葉をつかって表現すればいいのだろう。 あの人・・・ 見覚えある。 総理じゃん!? 分かっているが緊張の為か名前も思い出せないなんてパニック気味だ。 思わず足が震えていた。 「心配するな、俺がしっかり支…

第1話 100万回のキスをしよう!21

* -From 1- 見てて飽きねぇ。 充足感! 満足感! 幸福感! どんな言葉を並べても足りないくらいのベットの中。 何事もなかったようにスヤスヤと寝息を立てている愛しい女。 珍しく俺の方が早く目覚めてた。 キュッと引き締まった唇は強い意志の表れ。 一旦開…

第1話 100万回のキスをしよう!20

* -From 1- 有頂天気味。 羽目外しぎみ。 顔をほころばしているのはどこから見ても年相応の若者であどけない。 こんな道明寺を見たのは初めてだった。 会社のトップとしての重圧。 人を寄せ付けないい毅然とした態度。 必死で虚勢張ってる緊張感。 道明寺司…

第1話 100万回のキスをしよう!19

* -From 1- 連れ去られて、連れてこられた落ち着いた作りの和食のお店。 常連らしく店の人に迎えられ奥の個へと案内される。 「なんか元気ないね、つくしちゃん」 道明寺を置いてきぼりの格好で会社を抜け出した。 呆けた顔から今頃は自分を取り戻して暴れて…

第1話 100万回のキスをしよう!18

* -From 1- あれから一週間。 本社ビルの中、一躍有名人の仲間入りを果たす。 道明寺との出勤も今ではしっかり名物?となっている。 ギャラリーも増加気味な感じなのは、道明寺が私の出勤時間に合わせているため。 定時出勤社員の多い時間帯。 しょうがない…

第1話 100万回のキスをしよう!17

* -From 1- 「ここの社員食堂は結構いけるよ」 甲斐さんと玲子さんに誘われて会社での初めてのお昼ごはん。 セルフサービスの低価格に感動して「ワアー」声を上げた。 「感嘆符付いてない?」 玲子さんに不思議そうに疑問符を付けられた。 「普通こうですよ…

第1話 100万回のキスをしよう!16

* -From 1- 一足先に一人で車に乗り込む。 迎えの車に辺りをきょろきょろ見回しながら乗り込むって・・・ どう見ても挙動不審だ。 昼間の噂のせいで敏感に反応してた。 社内をうろついただけの道明寺に浮足立っていたビル内の騒動。 それを考えれば私の事が…

第1話 100万回のキスをしよう!15

* -From 1- 「今日の昼は会食があるって言ってなかった?」 「なくなったから、時間が出来た」 「結構探し回ったぞ」 「なにを?」 「お前」 「どこにいるか連絡ぐらいよこせ」 どこまでもふてぶてしい態度の俺様発言にムッとなる。 そんな連絡を誰がするか…

第1話 100万回のキスをしよう!14

* -From 1- 本社ビルに向かう自家用車の中。 重役出勤でいいはずの道明寺が一緒に乗り込む。 「俺も一緒の時間に出勤する」そう宣言した道明寺。 喜ぶべきか、悲しむべきか、複雑な心境だ。 しかめっ面の私の横でご機嫌な顔で道明寺は書類をめくる。 「そん…

第1話 100万回のキスをしよう!13

* -From 1- 「この前は本当にごめん」 公平に会って真っ先に謝った。 別になんの被害も被てはないからと気にも止めたない公平の感じにホッとする。 「それよりお前の方は大丈夫だったのか?」 俺のせいで勘違いされたらと心配そうな表情で覗きこまれた。 「…

第1話 100万回のキスをしよう!12

* -From 1- アメリカでホテルの買収を争っていたライバル会社。 それが今回の黒幕だった。 2カ月ほど前そいつの会社、槇崎インターナショナルと道明寺ホールディングの二社で争っているとアメリカ支社から連絡を受けていたことを思い出す。 「買収予定のホテ…

第1話 100万回のキスをしよう!11

* -From 1- 「顔を出したらあいつをぶっ飛ばすって言ってたよな」 必要以上に凄んでみる。 「そんなことしたら許さないからね」 やれるもんならやってみろと強気な瞳で睨まれた。 「お前にゆるしてもらう必要ないし」 火花散らす感じににらみ合う。 「公平を…

第1話 100万回のキスをしよう!10

* -From 1- 「キャー!つくしちゃんいいな~」 ため息ついて羨望のまなざしがところどころから集中している異次元空間が一つ。 「でも、つくしちゃんバタバタしてない?」 「嫌がってる?」 「嘘でしょう!」 「私なら自分から抱きつくのに~」 「ヤダーッ」…

第1話 100万回のキスをしよう! 9

* -From 1- 「どうだった?」 「やりすぎです」 スタジオの隅で控えていた西田が苦笑するように少し表情を変える。 「俺なりには一番いい効果があると思ったんだけどな」 「あれが演技なら坊ちゃん俳優になれますよ」 「愛妻家の一面はこれ以上うまく表現で…

第1話 100万回のキスをしよう! 8

* -From 1- さっきまでの会場の雰囲気。 最悪だった・・・。 が・・・。 なんとか灰色から白に周りの感じが和らいできているのが解かりだす。 アホづらだ・・・ ふやけているようにしか見えない道明寺の顔。 これが効果を表していると認めざる得なかった。 …

第1話 100万回のキスをしよう! 7

* -From 1- 花沢類の返事を待つまでもなかった。 会場の入口が突然ざわつきだす。 テレビでよく見かける女優の柏木零だと気がついた。 さすがはセレブ集結のパーティー会場だと見惚れてしまってた。 柏木零の前の人込みがパッとわれて開いた先の空間は道明寺…

第1話 100万回のキスをしよう! 6

* -From 1- つくしの腕をとり二人一緒に初めて煌びやかな光の話の中をくぐりぬける。 今までの俺達は俺が主催者でつくしが招待客て感じで一緒に登場することなんてなかったからだ。 気分が高揚する感じは隠しようがない。 磨けば光るタイプのつくしはF4の…

第1話 100万回のキスをしよう! 5

* -From 1- 愛人の女性が男性宅に乗り込み本妻に数週間の怪我を負わせた殺傷事件の判例の検証 戻ってからの最初の学習がこれだった。 このギャップはなんなのだろう・・・ 今日の朝までの出来事が別世界のようだ。 思いだしてその余韻に浸ってるわけではない…

第1話 100万回のキスをしよう! 4

* -From 1- 自室でとった道明寺から携帯への電話。 「どういうこと?」 ボタンを押してあいつの声を聞く前にケンカ越しに言っていた。 「なんのことだ?」 しらじら過ぎるあいつの返答に頭の中でプッン音がした。 「何の事って!西田さんにしっかり聞いてる…

第1話 100万回のキスをしよう! 3

* -From 1- なんとか無事に司法修習生としてのスタートをきった。 道明寺との関係がばれると騒がれる可能性があると言うことで私の事は極秘で参加の形をとることを、 条件として裏から手を回されていることを西田さんから事前に知らされている。 「旧姓で参…

第1話 100万回のキスをしよう! 2

* -From 1- 「見せろ!」 つくしから書類を破くような勢いで奪い取る。 司法試験合格・・・・ 最高裁判所・・・ 司法修習生・・・ かたぐるしい四角ばった漢字が並んでた。 よくこんなの読めるなと途中で俺は解読諦めた。 でも4月から司法修習の名目で司法研…

第1話 100万回のキスをしよう! 1

* -From 1- 「これからF4プロディースの結婚式!」西門さんと美作さんが満足げに口をそろえた。 「最高の二人には、最高の結婚式を挙げてもらわないとな」そう言って、ほほ笑んだ西門さん。 パパと腕を組んで歩いたバージンロード。 白いタキシードを着た…