第10話 Must be you will love me (完)

第10話 Must be you will love me 7

* -From 1- 「てっ・・・」 「病人なんだからちょっとはやさしくしろ」 「これ以上やさしくなんて出来ない」 牧野はベットの端で枕を抱えて完全な警戒態勢に身構えている。 「別に嫌がることしてねえだろうが」 「昨日からいろいろやってるじゃない」 唇をツ…

第10話 Must be you will love me 6

* -From 1- 気がつけば朝。 横には道明寺・・・ ・・・って わーーーッ! なんだ? 道明寺の腕の中からあわてて身体を引き離し飛びのいて慄く。 どうしようもなく焦っている。 別に道明寺なんだから・・・ 焦る必要はないはずなんて心の余裕はどこにもない。…

第10話 Must be you will love me 5

* -From 1- 抱きしめる腕の中やけに体温が熱く感じる。 急激な体温の上昇・・・ まるで湯たんぽ抱いているみたいだ。 「・・・」 「・・・・!」 「牧野、熱あるんじゃねぇ?」 「えっ・・・どおりでなんか熱いと思った」 「考えるのだるくなったの熱のせい…

第10話 Must be you will love me 4

* -From 1- 「ど・・・みょ・・じ・・っ・・」 狂おしいほどの響きが耳元で囁かれる。 たまんねぇッ・・・。 邪魔な薄手の生地が徐々にはだけて滑らかな肌を指先で楽しむ。 手のひらにすっぽり収まる程よい大きさの胸も、その柔らかい感触も十分に俺を刺激す…

第10話 Must be you will love me 3

* -From 1- 「司・・・なに襲われてんの?」 「バカ!違う!牧野の奴、寝やがった」 「さっき間違えて焼酎のロック一気飲みしたみたいだったから」 納得したように総二郎が頷く。 「司、そのままなっ」 携帯を取りだして「カシャ」の音。 写真を撮ってどうす…

第10話 Must be you will love me 2

* -From 1- カラカラに乾きすぎた喉は唾も出てこない状態だ。 思わず目の前にあったグラスに手を伸ばす。 「牧野!それ俺の!」田中に止められたときには全部飲み干してしまってた。 口の中を一気にアルコールが充満しカッーと火照った感じが体中を襲ってく…

第10話 Must be you will love me 1

* -From 1- 俺に合う女はいない 世界中のどこ探しても牧野以外には・・・ お前に合う男も俺だけだ。 こんな言葉さらりと自信たっぷりに言えるのは道明寺ぐらいのものだ。 私達は運命共同体で、離れられないと自信たっぷりなはずなのに必要以上に束縛されてい…