2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

第9話 杞憂なんかじゃないはずだ 10

* -From 1- 「・・・ったく、油断も隙もねッ」 「・・・ごめん・・・」 「俺がついて行かなかったらどうなっていたか考えてみろ」 「・・・ゴメン・・・」 「お前・・・俺に心配かけさせる天才だよな」 消え入りそうになっていた私を道明寺が抱きよせた。 「…

観戦その後で・・・

* 「寝てる時も手がかかるなんてなんだよ」 不満そうに口をとがらせる道明寺に笑いを必死で噛み殺した。 「だってホントなんだもん」 子供をベビーベットに寝かせながら道明寺を振り返る。 「さあ、少しでも寝ないと寝不足だよ」 急かす様に促す。 「眠れね…

ブログ名変更のお知らせ&拍手コメントお礼

毎日蒸し暑いですね。 梅雨が過ぎてたら南国特有の強い日差しの真夏が待っています。 ブログ名変更のお知らせ 今回ブログ名を変更させていただきました。 ついでにテンプレートもと考えております。 10年以上前に天河2次中心ではじめたHPをそのまま移転す…

第1話 100万回のキスをしよう!12

* -From 1- アメリカでホテルの買収を争っていたライバル会社。 それが今回の黒幕だった。 2カ月ほど前そいつの会社、槇崎インターナショナルと道明寺ホールディングの二社で争っているとアメリカ支社から連絡を受けていたことを思い出す。 「買収予定のホテ…

第9話 杞憂なんかじゃないはずだ 9

* -From 1- 「すごいよね」 「大学に行っても未だにF4の人気は健在なんだ」 牧野が驚いた表情を俺に見せる。 「4人いると目立ちすぎだろう」 だから俺一人で満足しとけと心の中でつぶやいた。 「なあ?このまま二人きりになれる所にいかないか?」 牧野の…

ワールドカップ2010観戦編 その2

* 「バブーッ」て・・・ なんでこのちっこいのまで起きている? ついでに青いユニホームまで着せられているし。 西田さんが買ってきてくれたってつくしがやけに喜んでいるのが面白くねっ。 それにしても、西田がどんな顔して赤ん坊の服を買ったのか・・・ 想…

ワールドカップ2010観戦編

* 何気なく・・・ふと・・・目が覚める。 隣にいる筈の感覚が見当たらない不安。 母親を恋しがる様な感覚を人一倍欲してるなんて言えるわけない。 それでも・・・ やっぱり求めてる。 抱きしめて安心する肌のぬくもり。 それが唯一許される存在。 お前だけだ…

第1話 100万回のキスをしよう!11

* -From 1- 「顔を出したらあいつをぶっ飛ばすって言ってたよな」 必要以上に凄んでみる。 「そんなことしたら許さないからね」 やれるもんならやってみろと強気な瞳で睨まれた。 「お前にゆるしてもらう必要ないし」 火花散らす感じににらみ合う。 「公平を…

第9話 杞憂なんかじゃないはずだ 8

* -From 1- デートして・・・ デートして・・・ デートした。 極上の時間。 手をつないで・・・ 腕を組んで・・・ 肩を抱いて・・・ 並んで歩いた代わり映えのない街並み。 交差点の赤信号で何気なくキスしようとしたらぶんなぐられた。 相変わらずの反応。 …

拍手コメント&お礼

梅雨に入り私の地方では大雨が続いています。 5年前洪水被害に遭った記憶があるので大丈夫だろうかなんて考えてしまいます。 あの時は床下浸水に車が廃車 散々でした。 このブログも御蔭さまで100000アクセスを突破しました。 いつもご訪問ありがとう…

第1話 100万回のキスをしよう!10

* -From 1- 「キャー!つくしちゃんいいな~」 ため息ついて羨望のまなざしがところどころから集中している異次元空間が一つ。 「でも、つくしちゃんバタバタしてない?」 「嫌がってる?」 「嘘でしょう!」 「私なら自分から抱きつくのに~」 「ヤダーッ」…

100万回のキスをしよう!(おまけのおまけ )

* 屋敷に着いて車からドカッと右足を地上に下ろす。 両腕に愛しい女を乗せたままわざと乱暴に大股で歩いてやった。 ウンともスンとも・・・ 全然起きる気配なし。 俺の不満の矛先は心配そうに慌てて駆けつけてきた使用人に向けられた。 「寝てるだけだ心配な…

第9話 杞憂なんかじゃないはずだ 7

* -From 1- 無事に家庭教師先の家を出る。 今度は一人っ子の兄弟なしを確認してホッとした。 家庭教師先の玄関まで迎えに来ると言いだした道明寺を保護者同伴みたいなことは止めてくれと泣く勢いで頼んで止めさせた。 ただでさえ目立つ風貌なのにそれが普通…

第1話 100万回のキスをしよう! 9

* -From 1- 「どうだった?」 「やりすぎです」 スタジオの隅で控えていた西田が苦笑するように少し表情を変える。 「俺なりには一番いい効果があると思ったんだけどな」 「あれが演技なら坊ちゃん俳優になれますよ」 「愛妻家の一面はこれ以上うまく表現で…

100万回のキスをしよう!(続 おまけの話 )

* 腕に抱いているつくしの顔をのぞき見る。 子供のような寝顔でぐっすり寝入ってた。 目の前に広がるキングサイズのベットの上に投げ捨ててやろうかと思ったが、グッとこらえてそっと寝かせた。 やさしい自分を思いっきり誉めたい。 なんて、柄でもないと笑…

第9話 杞憂なんかじゃないはずだ 6

* -From 1- 俺に背中を向けたままの牧野をそのまま抱きしめる。 「早く抱きてぇ」 回りくどい言い方は俺には似合わない。 単刀直入に今の思いを言葉にする。 「ちょっ・・・ちょっ、ストップ」 相変わらずの色気のねぇ返事が返ってきた。 「待たねぇ」 「で…

100万回のキスをしよう!( おまけの話 )

100万回のキスをしよう! 8 の帰宅中の車の中でつくしが爆睡してしまった後のお話を短編として書いてみました。

第1話 100万回のキスをしよう! 8

* -From 1- さっきまでの会場の雰囲気。 最悪だった・・・。 が・・・。 なんとか灰色から白に周りの感じが和らいできているのが解かりだす。 アホづらだ・・・ ふやけているようにしか見えない道明寺の顔。 これが効果を表していると認めざる得なかった。 …

キリ番 &拍手御礼

梅雨に入りジメジメした季節になりました。 ワールドカップ初戦 日本はカメルーンに1対0で勝利勝ち点3をとりましたね。 万歳! まずは喜びましょう。 昨日テレビ観戦しようと思っていましたが寝てました。 突然外から聞こえた拍手と歓声に目を覚まし、日本が…

第9話 杞憂なんかじゃないはずだ 5

* -From 1- 「なあ、もうまいった。牧野は俺に惚れぬいてる」 西門さん、美作さん相手に崩しっぱなしの表情で道明寺が独りで盛り上がっていた。 二人はうんざりした雰囲気で相槌を打つのも億劫になっている様だ。 道明寺の態度に全身の血流が勢いよく逆流し…

第1話 100万回のキスをしよう! 7

* -From 1- 花沢類の返事を待つまでもなかった。 会場の入口が突然ざわつきだす。 テレビでよく見かける女優の柏木零だと気がついた。 さすがはセレブ集結のパーティー会場だと見惚れてしまってた。 柏木零の前の人込みがパッとわれて開いた先の空間は道明寺…

第1話 100万回のキスをしよう! 6

* -From 1- つくしの腕をとり二人一緒に初めて煌びやかな光の話の中をくぐりぬける。 今までの俺達は俺が主催者でつくしが招待客て感じで一緒に登場することなんてなかったからだ。 気分が高揚する感じは隠しようがない。 磨けば光るタイプのつくしはF4の…

第9話 杞憂なんかじゃないはずだ 4

* -From 1- 「えっ・・・それは・・・その・・・」 しどろもどろに耳まで赤く染めて口をもごもごさせる牧野に負の気分が増大されていく。 「俺はお前と別れるつもりはねえからな!」 「どけっ!」 さっきから俺の膝の上に乗ったまま動こうともしない牧野を怒…

Birthday(tukusi おまけのお話)

* つくしの誕生日のあくる朝。 起こさぬ様にそっとベットを一人抜け出す。 誕生日のプレゼントで用意したピアス。 昨日は結局渡せずに終わってた。 抱きしめて・・・ 触れ合って・・・ 離れられなくなって・・・ 脱ぎ捨てられた俺のスラックスのポケットの中…

拍手コメント&キリ番報告 お礼

おはようございます。 いつも拍手、アクセスランキング参加ありがとうございます。 6月7日のFC2ランキングでは一位獲得させていただき感謝申します。 花男Fのその後のお話をUPし出したあたりからアクセスも3割程度伸びているみたいです。 ファイナル後…

Birthday(tukusi 6)

* 今年の私の誕生日。 記念すべき結婚後初めての誕生日。 旅行に行こうと言ってくれた時から・・・ 特別な事ではなく・・・ 特別な思い出にしたかったはずなのに・・・ 誕生日の料理も、ケーキも、プレゼントもなし。 ただ、ただ、二人抱き合って過ごしてい…

第1話 100万回のキスをしよう! 5

* -From 1- 愛人の女性が男性宅に乗り込み本妻に数週間の怪我を負わせた殺傷事件の判例の検証 戻ってからの最初の学習がこれだった。 このギャップはなんなのだろう・・・ 今日の朝までの出来事が別世界のようだ。 思いだしてその余韻に浸ってるわけではない…

第9話 杞憂なんかじゃないはずだ 3

* -From 1- 拍子抜けするほどあっさり素直に道明寺が帰っていった。 満足するほど私を抱きしめて・・・ どのくらいの時間そうしていたのか解からなくなるくらいの長い時間抱きしめられていた。 いつもの乱暴な態度なんて微塵も感じなく・・・ ただただやさし…

Birthday(tukusi 5)

* ようやく落ち着きを取り戻す。 リビングの暖炉には槇が燃えて暖かな室温を作りだ出していた。 暖炉の前で二人寄り添って腰をおろしてあり合わせのものを口に運んでワインを飲む。 予定していた誕生日の手料理にしてはあまりにも違いすぎておかしさがこみ上…

第1話 100万回のキスをしよう! 4

* -From 1- 自室でとった道明寺から携帯への電話。 「どういうこと?」 ボタンを押してあいつの声を聞く前にケンカ越しに言っていた。 「なんのことだ?」 しらじら過ぎるあいつの返答に頭の中でプッン音がした。 「何の事って!西田さんにしっかり聞いてる…