100万回のキスをしよう!(続 おまけの話 )
*腕に抱いているつくしの顔をのぞき見る。
子供のような寝顔でぐっすり寝入ってた。
目の前に広がるキングサイズのベットの上に投げ捨ててやろうかと思ったが、グッとこらえてそっと寝かせた。
やさしい自分を思いっきり誉めたい。
なんて、柄でもないと笑ってみる。
ベットの端に腰を下ろしたその俺の横で寝苦しそうにつくしが寝返りをうつ。
身体の線をそのまま浮立たせるフィットしたドレス。
締めつけられて苦しいはずだ。
さっき脱がせるの手伝うとは言ったがこのままの状態で脱がせてもただの着せ替え。
意味がねぇ。
そそる気分も半減される。
・・・・・・・!?
そう思ったのは勘違いだと気がついた。
ほっそりとした白いうなじが強調されてやけに眩しい。
結構色っぽいと、ごくりと唾を呑みそうになった。
誘われる様に浮かび上がったファスナーのラインに指先を伸ばす。
俺は変態じゃない。
ただ寝苦しいだろうからドレスを脱がしてやるだけだと理由を付ける。
ここで気がつかれたら「なにしてる!?」とボクッと一発は鉄拳入れられそうだ。
起こさない様にその先を握ってゆっくりと下ろす。
緊張感で指先が震えだす。
さっきまで起こす気満々だった気持ちは、どこまで気がつかれずに好きなように出来るかにすり替わっていた。
開かれた背中が全部脱いだ時よりもなまめかしく映るのは気のせいだろうか。
背骨のラインを無意識のうちに指先でなぞっていた。
ピックとつくしの身体が反応をしめす。
あぶねッ。
違和感を振り払う様につくしが寝返りうって仰向けになった。
寝顔を見つめていたら全く反応を示さない無抵抗な状態がしらけた感じに俺をさせていた。
ダメとか
ヤダとか
バカとか
俺を受け入れながらもわがままに笑いながら抵抗見せるこいつじゃなきゃつまんねぇ。
静かに閉まった唇にそっと唇を落とす。
息が出来ないくらいに塞ぐつもりで繰り返す。
苦しそうに眉をしかめてつくしがまぶたを開けた。
「息が・・・出来・・・な・・・・い」
プッーハー
ゼイゼイ言ってようやくつくしが目を覚ます。
「えっ・・・」
「なに?」
目の前でアップで迫る俺に驚いたように目を見開いた。
「化け物見た様な顔するな」
コツと額をくっつける。
「部屋まで運んでやったんだから感謝しろ」
「あ・・ありがとう」
「でも・・・なんでベットの上?」
「寝かせただけ」
「ドレスも半分脱げてるし・・・」
「寝苦しそうだったからな」
「道明寺が私の上に乗っかってるのは?」
「起こして襲うつもりだった」
ニンマリする俺をギョッとした瞳で見つめてる。
そのまま覆いかぶさる俺の横で相変わらずの意味のねぇ化粧落とす、着替える、シャワー浴びる、眠たいなんて抵抗の声が聞こえてくる。
「後でいい」
ついばむ様な軽いキスを何度も落とす。
「わがまま」
キスしたまんまのつくしの唇がクスッと笑う感じに形を変えた。
「強引」
俺の悪口言いだす口をキスで塞いで飲み込んで、貪るようにキスをする。
ゆっくりと組み敷いたそばから感じる熱い体温。
キスを落としながら・・・
「ア・イ・シ・テ・ル・」と囁いて・・・
同じ形にゆっくりとつくしの唇も動き出す。
愛の言葉を囁き合いながら・・・
触れ合って・・・
感じるままに柔らかい肢体を堪能する。
溶け合って・・・
流されて・・・
抱き合って・・・
そして二人一緒に眠りについた。
朝までぐっすりと・・・
つくしは起きる?起きない?
どちらにしようか迷いました。
結果は結局起こす結論で~終わっちゃいました。
起きなかったらどうなるんだろう?
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