最上階の恋人 34
おはようございます。
爆弾低気圧の影響はいかがだったでしょう。
なんだか天気が今一つの私の居住地ですが、今日は暖かくなりそうな感じです。
卒業式、に入学式の季節。
久々に長男坊や双子のお話も書きたいような・・・(;^ω^)
でも連載が進んでなくて・・・
更新ペースが戻るまでは横道にそれるのは無謀な気がします。
あ~自分用のノートPCが欲しいっす。
4月から大学生になる子供が先に手に入れたのでこれで我が家のPCは独占できるようになったので良しとしよう。
でもやっぱり欲しい~~~~~~~
「わっ!ひろっ!」
ここでどんな仕事するの?
数十人の社員が机をならべてるのなら納得できる。
大会議室でも開けそうな広さ。
革張りのソファーの横には会議用のテーブルを10個以上並べられるスペースがあり。
奥にポツンと置かれたデスク。
そのデスクも3人で使えそうな大きさ。
高そうな高級な背もたれの付いた椅子。
だれ座ってない空座の存在でも威圧感を放つ。
そこに道明寺が座ったらどうなるのかな?
広々と広がる部屋の空間を遮るはずの窓ガラスから見下ろすオフィスビルの風景。
道明寺HD本社の高層ビルは道明寺の身長同様に頭一つ飛び出てる感じだ。
今更部屋の広さに驚きはしな。
道明寺の住む屋敷だって無駄に広いし大きい。
だから道明寺の仕事場も予想はつく。
必要以上に驚く演技をしちゃってる。
このまま道明寺の調子にのせられたら心臓が持たない。
手を握るな!
触れるな!
耳元でしゃべるな!
息を吹きかけないでよ!
目覚めた時から羞恥心の塊。
随分と時間がたったはずなのに、思い出すもは道明寺の腕の中。
読みがえる感触。
肌に触れた唇の感触が身体じゅう今も残っている気がする。
指先が伝う肌が敏感に震えて今で知らなかった熱が身体を覆って・・・
必死に道明寺にしがみついた。
何もわからなくなって・・・
ただtだ道明寺から与えられる熱に落ちて・・・
二人が一つになって溶け合う初めての感覚に支配された。
身体に残るけだるさを至福と感じた時間の中で途切れた記憶。
目覚めた私が最初に見たのは長い睫毛に縁どられた整った顔。
規則的な寝息にクスッとした甘い感情の中にいる自分がすごく幸せで・・・
「おい、大丈夫か」
あきれたような道明寺の表情が私を一瞥して規則的な足音を立ってて横を通り過ぎる。
デスクの前でくるりと長身を反転させた。
軽くデスクに腰を落とす道明寺。
足を交差させながらラフな格好で腕組を組みニヤッとした笑みを浮かべて私を見つめる。
その瞳がやさしく笑ってるからどうしようもなく私の心音が大きくはねる。
「なによ」
「なんか、そわそわしてっから大丈夫かと思っただけだ」
私が落ち着かない理由はすでに分かってる表情の道明寺にますます私は落ち着かなくなる。
余裕の態度の道明寺に焦る私。
地に足が付かない感じ。
「顔・・・あかいぞ」
もっ!
からかってる。
いつもなら私を小ばかにしたような道明寺の態度にムカつくのに、今日の道明寺は本当に楽しそうにやさしく笑うから文句の一つも言えなくなる。
強がって突っかっていく余裕が今の私にはない。
だからってやさしくべたべたしたいなんてことも思ってない。
「おい」
私を見ていた道明寺が鼻先で自分の左側を示して来いと私に伝える。
それはやっぱり道明寺の性格そのものの命令口調。
従っちゃう私は普段の私よりやけに素直。
「ここで仕事してるんだ?」
「スケジュールは西田に管理されてるけどな。
だからたまには我儘も聞いてもらわないとな」
いたずらっぽく道明寺が口角を上げる。
その我儘が昨日のことだって理解できた途端、ここでまた血流が心臓に急激に流れ込んだ気がした。
デスクに座ってなかったら腰が抜けそう。
「今に倒れそうだな」
ぐいと私の腕をつんだ道明寺に引き起こされてしまってる。
私の目の前には道明寺の唇が・・・
近いっ!
「ん?」
どうしたって感じに私を覗き込む道明寺。
「そういえば、俺、お前に好きって言われたことねぇよな?」
「え?」
道明寺・・・
突然何を言い出す?
意味不明の道明寺にきょとんとなる。
「私・・・
道明寺のプロポーズをうけたよね?」
道明寺の意図がわからず質問で返す私。
「だから?」
「好きでもないのにプロポーズ受けるわけないよね?」
「あの時は、お前はおれをしあわせにしてやるとしか言ってねぇし」
そうだっけ?
「言ってるも一緒でしょ」
ここで言えと言われても唐突tに言えるわけない。
この展開はありえない。
雰囲気というものがあると思う。
今私たちがいるのは会社の中で道明寺の執務室。
いわゆる道明寺HDの心臓部だよ。
仕事するところでしょう!
「しっかりとお前の口から聞きてぇんだよ。俺だけ言ってるの不公平だよな?」
「お前の告白を聞くまで帰さないから」
強引に私に詰め寄る道明寺が私の視線を塞いだ。