2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

おかげさまで1周年

わ~~~~~~ おかげさまでこのブログも明日で無事に一周年を迎えることができます。 これもひとえに拍手にコメント、ブログランキングなどたくさんの励ましのおかげだと思っております。 F2ブログアクセスランキングの二次小説部門でも上位を維持させて…

ハロウィンの夜に 6

* 「牧野」 類の差し出した椅子にちょこんと座る牧野。 相変わらずのミイラ状態。 その周りを取り囲んでいる花の四人組。 総二郎の差し出したカクテルグラスから一口ごくりと喉を鳴らす。 あきらの指先からは果物の果実をついばむ。 一歩出遅れた俺。 「牧野…

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 24

* -From 1 - 「オッ!居たか」 いるもいないもあんたが私がこの部屋から出れないようにしたくせに。 SPをドアの前に張り付かせるなんて尋常じゃないよ。 落ち着きなく部屋の中を歩き回る道明寺。 挙動不審丸わかり。 「何か隠してる?」 「なにもあるわけ…

ハロウィンの夜に 5

* 「ふ~熱っ」 牧野の手のひらがパタパタと顔を仰ぐ。 「何か飲み物を持ってきてやるよ」とその場を離れた。 軽いアルコール入りのカクテル このくらいが牧野にはちょうどいい。 あんまし飲ませるとそのままダウンてこともあるからな。 それで我慢させられ…

HAPPY LIFE 14

* 「起きてるか?」 最近の帰宅の第一声はいつもこれだ。 「今、寝ちゃった」 帰り際に出された書類にサインするんじゃなかったと後悔する俺。 クスッとつくしが笑う。 「起こさないでよね」 昨日は我慢できずに俺が抱き上げたらすぐに泣きだされた。 寝てる…

第13話 愛してると言わせたい 11

* -From 1 - 連れて行かれたのは上野のハチ公前。 ・・・って、道明寺にはあり得ない組み合わせ。 「なんでここ?」 「お前から誘われたデートの待ち合わせってここだったんだぞ」 「ダブルデートで最悪だったけどな」 最悪というわりには機嫌は上等な様。 …

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 23

* -From 1 - 目の前に在った愛しい唇にキスをした。 俺としたら当たり前の反応。 子犬が突然尾っぽを踏まれたように「キャイン」と一声鳴いて飛びのいた。 そして『何すんの!』みたいな非難の目を向けられる。 今の俺は機嫌がいい。 どんな顔を見ても可愛い…

ハロウィンの夜に 4

* 圧迫感のある狭い暗闇から抜け出すとそこは眩いばかりの光の中で・・・ 自分が注目を浴びてると確信するまで数十秒。 舞台の裏ではどうしてもやらないとダメなのかと滋に掛け合った。 どうしようもなくあきらめが悪いのは着ぐるみの下のレオタードのせいだ…

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 22

* -From 1 - 午後からの時間。 落ち着きを取り戻すオフィス内。 類は俺からの追求を愚問と失笑して帰って行った。 冷静さを取り戻してないのは俺だけ。 西田の横で一言も聞きのがなさない雰囲気でメモをとる真剣な牧野の横顔。 それに見惚れてる俺。 「代表…

第13話 愛してると言わせたい 10

* -From 1 - 道明寺から逃げるように部屋に戻った。 ベットに入っても眠れそうもない。 無性に頭が冴えて間隔が研ぎ澄まされていく。 高校生のF4しか知らなくて・・・ 皆、見た目も華奢な少年の姿を脱皮して一回り線が太くなった感じで・・・ 大人になってい…

第2話 抱きしめあえる夜だから 23

* -From 1- サンセットクルーズも終わり、迎えのリムジンに乗り込む。 滑るように走るリムジンの中から見えるホノルルの夜の明かり。 穏やかに時が流れる感じは普段のあわただしさから解放されてゆとりの中に包まれてそれを二人で楽しむ。 肩を抱いたままの…

ハロウィンの夜に 3

* にぎやかに流れる音楽。 人込みをかき分けるように牧野を探す。 背中に羽をつけた堕天使。 白い大きな羽が視線を遮る。 「邪魔だ!」 思い切り羽を引っ張って押し倒した。 外れた仮面の下には知らない顔の男。 滋のダチか? 「なにする」 床に転がったまん…

HAPPY LIFE 13

* 駿を大事そうに胸に抱くつくし。 病院のロビーには見送りの人であふれかえっている。 この病院の寄付は4D超音波診断装置だったか・・・。 これだとエコーで胎児の立体的な画像、しかも動画で素早い動きや可愛い仕草などもリアルに映し出されると言われて速…

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 21

* -From 1 - 「俺の満足度は120%」そう言ったら「私の不安は120%」と牧野が言葉を返す。 何の不安だ? 俺との関係ばれたこと? 隠す必要なんてあるわけない。 「まだ騒がれたくないのに・・・」 ぶつぶつと小声でつぶやきながらしっかりと俺のスーツの裾を…

秘書西田の坊ちゃん観察日記 7 (抱きしめ会える夜だから番外編)

このお話は『抱きしめあえる夜だから 6』のお話をもとにした番外編です。 今回はつくしの里帰りをそれとなく西田さんがフォローしてるお話です。 つくしのことを思いながら考えてるのは坊ちゃん為♪ そんなお話でしょうか。

第13話 愛してると言わせたい 9

* -From 1 - 考えたらこのまま自宅に送ってもらっても良かったはずだ。 気がついたら道明寺の屋敷の玄関をくぐってた。 「じゃあ、また」 花沢類はにっこり笑って私を下ろすとそのまま車で帰っていく。 気が重い・・・。 つかれた・・・。 足どりは重くなる…

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 20

* -From 1 - 「いけないねぇ」 はぁ? 「友達の恋人が好きになるということはままあることだけど」 「いくら友達でも花沢の坊ちゃんに悪いですよ。つくしちゃんも嫌がってる」 憐れむような眼でこの俺が見つめられている。 「ど・どう・・・みょうじ、苦しい…

HAPPY LIFE 12

* 見ていて飽きない。 そんな思い本当にあったんだと今の幸せをかみしめる。 出産後3日目。 授乳におむつの交換に沐浴の赤ちゃんの世話も何とか形になってきた。 これが結構楽しい。 隣でハラハラした雰囲気で赤ちゃんの世話をする私に「あっ」「おっ!」「…

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 19

* -From 1 - 「なんで非常階段から行くの?」 「1階分の階段の距離ぐらいたいして疲れないはずだ」 階段を使うのを別に嫌がってるわけではないのだけれど。 エレベーターはすぐそこで、非常階段は廊下を直進20メートル先。 「エレベーターより階段のほうが…

ハロウィンの夜に 2

* 目の前には唸り声を上げるボクサー犬数匹。 固まって動けない。 玄関の前をうろうろ徘徊してやがる。 これじゃ招待客も逃げちまうぞ。 ボクサー犬の後ろに現れたサル女。 「仮装してないじゃん」 目の前で不満そうな口調を投げられる。 「出来るわけねぇだ…

HAPPY LIFE 11

* 「生まれた、男!」 分娩室を飛び出した俺に真っ先に駆け寄って来たのは牧野のお袋。 思わず抱きしめてしまってた。 「道明寺さん」 牧野のお袋が顔を真っ赤にしてうごめく。 慌てて腕を外した。 「おめでとう」 牧野のおやじさんは涙を流して俺の手をガシ…

秘書西田の坊ちゃん観察日記 6(ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 番外編)

このお話は『ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 18』のつくし作お弁当争奪戦第2段です。 つくしのお弁当を西田さんどうする?

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 18

* -From 1 - 最上階に続くエレベーター。 俺の後ろには西田、その後ろに隠れるようにSPに周りを取り囲まれた牧野。 外から見えやしない。 いまSPが警護してるのは俺じゃなく牧野。 西田は大々的に牧野の存在をばらすつもりはないらしい。 エレベーターに…

第13話 愛してると言わせたい 8

* -From 1 - 「花沢類・・・」 「牧野・・・なんか変?何かあった?」 どうしてこの人は私が平常心じゃない時に限って現れるのだろう。 「まだ、いたんだ」 「総二郎もあきらも帰ったから俺も帰ろうと思って、司に会ってから帰ろうと思ってたんだけど・・・…

秘書西田の坊ちゃん観察日記 5(ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 番外編)

このお話は『ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 18』のつくし作お弁当争奪戦の一こまをリクエストを受け書いてみました。 もしかして私の書く西田さんは人間味が強くなってるような(^_^;) そんな西田さんが見たいという方はどうぞ続きをクリックを~

第2話 抱きしめあえる夜だから 22

* -From 1- 夕方近くツアーを終えてホテルに帰る。 くたくた気味の気分もつくしの機嫌のいい笑い声にどこかへもっていかれてしまう。 「お前はなんでも楽しそうでいいよなぁ」 愚痴じゃなく本気でうらやましいと思える。 「明日も何かツアーにいくのか?」 …

HAPPY LIFE 10

* 陣痛の始まるつくし。 俺は腰をさすってやりながら陣痛の間隔を時計で測る。 「大丈夫だ、俺がついている」と、励ましながら病院に向かう。 何度も頭の中で繰り返したシュミレーション。 なんにもならねっ。 突然生ま温かい透明な液体が足へとかかった。 …

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 17

* -From 1 - 週末・・・ なし崩し的に一緒に過ごす予定が頭のなかで書き加えられている。 服から始まって靴にバックと一揃い道明寺にプレゼントされた。 「エステまでやっておくか?」 プレゼントされている私より道明寺の方がヤケにうれしそうだった。 道明…

ハロウィンの夜に 1

* 夕方近くデスクの上に届けられた1枚の封筒。 『10月31日夜7時ハロウィンパーティー開催します。 会場は滋ちゃんのお屋敷です。 司も来てね。 誰だかわかんないように変装を忘れずに』 誰が行くか。 このくそ忙しいのにッ。 『PS、司が来なかったらつくし…

第13話 愛してると言わせたい 7

* -From 1 - 「情けない」 一言で切り返された。 坊ちゃんおかわいそうにとか・・・ 大丈夫ですこのタマにとか・・・ つくしが坊ちゃんのことを忘れるなんてとオイオイと泣く。 ねぇのかよ。 タマの反応はすべて俺の予想外。 「つくしの苦労が経験出来てよか…