第14話 DOUBT!!(完)

第14話 DOUBT!!  おまけの話

また・・・ こりもせずに・・・ おまけの話に手をだしてしまいました。 だって、この続きに期待してるというコメントとメッセージが来るんですもの。 けして愚痴じゃありません。 コンサートで歌い終わってアンコールをもらえるうれしさ。 もしアンコールな…

第14話 DOUBT!!  18

* -From 1 - 失敗した。 なかなか会えない。 これなら一緒に住もうと説得してマンションに連れ込むべきだった。 拘束気味に会社にいる時間が長くなる。 椅子の真中にドンと座らされ縄でグルグル巻きにされてる束縛感。 「今回の事件で被害を被ったのは私です…

第14話 DOUBT!!  17

* -From 1 - 全部敵を誘いだすための罠。 簡単に言えばそうなる。 その為にSPの数を減らして相手が行動を起こしやすいようにした。 なんなくその罠に誘い込んでそこから首謀者を捉える。 問題は解決して一件落着。 「道明寺は知ってたの?」 返事によって…

第14話 DOUBT!!  16

* -From 1 - 「どうなってる?」 西田の報告を聞いてあきらの居場所を探し出す。 あいつがいま一番情報を掴んでるはずだから。 そいつがなかなか見つからない苛立ち。 普段なら携帯一本かければ済むはずがつながらない。 わざと避けてんじゃねぇよな。 総二…

第14話 DOUBT!!  15

* -From 1 - 「やだ・・・」 狂おしいぐらい甘い声。 「これ以上は無理だって・・・」 非難気味の声が小さく消える。 「いま最後まで行かないと抜けなくなる」 押し殺した様に聞こえる男の低い声。 「痛ッ」 牧野ーーーーーッ。 こらえ切れなくドアを勢いよ…

第14話 DOUBT!!  14

* -From 1 - 薄れ行く記憶の中、数人の顔が私を覗いてた。 ぼやけて見える顔と瓶の中で籠る様な声。 「この中に入れて運べ」 それはたしかに男性の声で・・・ そこから記憶が途切れた。 ここどこだ? ベットの上に寝かされている私は何の束縛もされてなくて…

第14話 DOUBT!!  13

* -From 1 - 「大変そうだね」 講義が終わってに話しかけてきたのはほとんど話したしたこともない顔だけ知ってるかな?という程度の間柄の同級生。 確か学部は違っているはずだ。 ガタガタと席を立つ学生の合間をぬって私の隣に席を下ろした。 「なにが?」 …

第14話 DOUBT!!  12

* -From 1 - 「ご機嫌がよろしい様で・・・」 何か奥歯に物の挟まった様な言い方の西田にも頬がゆるむ。 「西田、誰かに見送られて家を出るっていいもんだな」 牧野と暮らして5日目。 毎日あいつの作った朝食を食べて出勤する俺。 玄関を出る前にネクタイの…

第14話 DOUBT!!  11

* -From 1 - 見渡せば見渡すほど落ち着かない。 のんびりとくつろいでる道明寺を見ればなおさらだ。 必要なものは全部お前んチから運んできたってッ! 許可なくか! もともと私にというか、人に許可を得る必要性なんてモノが道明寺の頭の中に生息してるはず…

第14話 DOUBT!!  10

* -From 1 - 遠く離れ離れの遠距離も経験した。 あいつの旅立ちを空港で泣きながら見送った日。 やっと二人の気持ちが結びあったつかの間の瞬間が宝物だった。 毎日やってくる夜に一人であいつを思い続けてる辛さも知っている。 長い思いの末にプロポーズさ…

第14話 DOUBT!!  9

* -From 1 - 抱きしめられて分かる鍛え抜かれたであろうしっかりと均衡のとれた身体。 どうあがいても体格と力にかなうわけがない。 当たり前の様に腰にまわされた腕は強く引き寄せて深く唇をあわせてくる。 軽く触れたつもりの口づけは主導権をあいつにすぐ…

第14話 DOUBT!!  8

* -From 1 - 強く・・・ しっかりと・・・ 離れないようにと・・・ 握りしめられた手首。 道明寺の手のひらの熱さはそこから私の全身を包み込むように広がっている。 頭の思考が止まったまんま勝手に足だけが動いてるようで・・・ 道明寺に必死について行く…

第14話 DOUBT!!  7

* -From 1 - キスされてるーーーッ! ほっぺだけど・・・。 数センチずらせばそこは道明寺の唇。 見せつける様に、しなやかな下肢は道明寺のすらりとした足に巻きついているようで・・・。 実際は巻き付いているのは道明寺の首元に腕だけど・・・。 胸元には…

第14話 DOUBT!!  6

* -From 1 - 「不思議だよね」 ぽつりと口に出たのは私の本音の部分。 花沢類を相手に吐きだしてる。 目の前の道明寺は私の知ってる道明寺のはずなのに知らないやつみたいで心の奥がズキンと痛む。 少しほほ笑んだ口元。 鼻筋の通った整い過ぎた横顔。 洗練…

第14話 DOUBT!!  5

* -From 1 - 「・・・これ・・・まずくない?」 上品に着飾ったドレスの裾をひらひらさせて戸惑いを顔に貼りつけた牧野に頬笑みが自然と浮かぶ。 「かわいいよ」 深みのあるブルーとパネル刺しゅうのコントラストが美しく小柄な身体を覆う。 両肩を露わに露…

第14話 DOUBT!!  4

* -From 1 - 「花沢類!どうだった?」 切羽詰まった牧野の表情。 真っすぐに俺を見つめる瞳の奥が不安に揺れている。 あいつのことになるとそんな表情見せるんだ。 司のことがうらやましく思える瞬間は今でもある。 「牧野の命狙われてるんだって」 正直に…

第14話 DOUBT!!  3

* -From 1 - 「どいつもこいつもどうしてこうもお節介になるんだ?」 ソファーに腰を下ろす類は相変わらず俺から目をそらそうとしない。 ウソは許さないそんな意思を見せつけられている。 「あいつらも来たのか?」 俺の意を酌むのに類には無駄な言葉は必要…

第14話 DOUBT!!  2

* -From 1 - あれから三日。 完全に無視され続けてる。 ・・・って・・・言っても・・・ 私から連絡もしなければ私の携帯が鳴ることもない。 いったいどうしちゃったのか・・・。 けんか別れなどぜずに『仕事で疲れてるんだね』くらいの愛情を見せるべきだっ…

第14話 DOUBT!!  1

* -From 1 - 突然の消音に消灯。 暗闇に目が慣れた頃、ポッと浮かぶ小さな光り。 吐く息にゆられて小さくうごめく。 「なんで真っ暗にするの?」 「ムードあるだろう」 二人座り込んで毛布をかぶって身体をよせ合う。 目の前にはろうそくが一本。 「文明から…