第14話 DOUBT!!  おまけの話

また・・・

こりもせずに・・・

おまけの話に手をだしてしまいました。

だって、この続きに期待してるというコメントとメッセージが来るんですもの。

けして愚痴じゃありません。

コンサートで歌い終わってアンコールをもらえるうれしさ。

もしアンコールなかったらさびしいですものね。← 催促じゃありませんよ♪

コンサートなんて書きつつ歌は聞く方が好きな私です。

 *

夜10時過ぎ玄関前で帰るあいつらを見送った。

ここで「牧野送ろうか」なんて言う野暮な奴はいないはず・・・。

「牧野、送ろうか?」

選んでください的態度で牧野の前に3人で手を差し出す。

「面白い」ってキャッと喜ぶ牧野。

「バカなことすんなッ」

俺だけ不機嫌さが顔に出る。

差し出した手を戻して「じゃあな」と玄関を出るあいつら。

最後まで遊んで行きやがった。

「片づけるね」

部屋に戻った牧野が腕まくりをしてテーブルの上の食器をキッチンへと運ぶ。

「そんなのほっとけ」

「散らかったままだと落ち着かないもん」

テーブルを拭く牧野の手のひらの上に手を置く。

「邪魔しないでよね」

子供を諭す様な口調。

「早く終わらせないと帰れなくなるじゃない」

「帰るって、お前帰るつもりなのか!?」

普通・・・

この状況で帰るって・・・

言わねぇだろう!

子供じゃねぇし!

婚約者だし!

来年結婚の間柄。

常識的に泊まるだろう。

俺一人ここにいてどうすんだ!

常識のこと口にしたらあんたに言われたくないって絶対返してくると思い直して口を閉ざす。

「うん」

なんの考えもないような軽快な返事。

「親に帰るって言ってるし」

立ちあがり携帯のボタンの押す。

「どこに電話するの!?」

焦ったような表情で俺の腕にぶら下がろうとする牧野

そんなの決まってるじゃねぇか。

こんな時に西田に電話する必要もねぇし。

牧野の問いには答えず携帯の相手に答える。

「道明寺です」

「今日、つくしさんを泊めますのでよろしく」

「わあっ!ばか!道明寺!」

俺から携帯を取り上げようと手を伸ばす牧野から逃れる様にソファーの上に立って背伸びする俺。

「おふくろさん、いいってよ」

「もう!」

膨らます頬がすぐに赤くなる。

「いいじゃん別に」

「今さらだろうがぁ」

「今さらって・・・そんな問題じゃない」

ぶつぶつ言って諦めたようにフーと大きく息を吐き出した。

「片づけるから、その間にシャワーでも浴びてきたら」

観念したように溜息ついて浴室を視線で示してキッチンへと向かう。

「・・おッ!」

ニンマリ気味にうわずく心。

「逃げんじゃねーぞ」

言い残して浴室に向かった。

あいつ・・・

自分から一緒にって浴室に来るとか・・・

ねえよな。

バスタブに口まで沈めて漏れる息がぶくぶくと泡を出す。

頭に浮かぶのはもうすぐ結婚!の2文字。

来年の春だもんなぁ。

よく4年も待ったものだ。

人生の春ってこんな踊る気持ち、押さえようと思っても身体の底からわき上がる喜びを言うのだろうか。

結婚式待ち切れねぇかもしんねぇーーーー。

窓辺にもたれかかったまま下界の明かりを瞬き一つぜず見つめてる牧野。

愁いを帯びた横顔。

呼吸をするたびに窓ガラスにかかる息が白くガラスを曇らせる。

「何考えてる?」

「いろいろあったなって・・・」

「どうしてこんなわがままな奴が好きなんだろうとか考えてた」

照れくさそうにほほ笑んでじっと見つめる黒色の瞳。

その中に映る俺もてれくさく笑う。

「俺も何でこんな素直じゃねえ奴じゃなきゃだめなんだろうな」

「めんどくせーの嫌いなはずんだけど」

華奢な肩をしっかりと抱く様に腕をまわした。

頬に触れる牧野の髪からベビーパウダーの清純な香りが鼻先をかすめる。

「でもすげー可愛い」

言葉と同時に重なる唇。

優しいキスに甘さが加わる。

重なるごとに胸の高鳴りは速度を速める。

「・・・んッ・・・」

不意に身体を駆け巡る甘い感覚。

「・・・っ」

わずかに耳に絡む熱い吐息。

小刻みに震える牧野の身体が俺を捕えた。

「結婚しないなんて言いだすなよな」

「えっ・・・?」

「心配してたんだ」

俺の言葉に目を丸くした牧野がすぐに笑顔でコクリとうなずく。

拒否は受付ねぇ

そんな意味を込めて交わすキス。

理性飛びそうだ。

いつもそうだ。

こいつを抱くときはいつも自分を見失う。

緊張と幸福感・・・

そんな感覚が俺の中を支配する。

クラクラと甘く優しい熱が体中から発して優しくする余裕なんてぶっ飛んでしまってる。

そして・・・

甘い世界に落ちていった。

PWをかけない程度の甘さで♪

そしてこの後がFの婚約記者会見へとつながる設定。

婚約の後のホテルでつくしのパンツが見えそうだとニヤケル、初々しい道明寺が私は好きなんですけどね。

拍手コメント返礼

annie様

何とかここまでと言うところでしょうか。

ここから記者会見につながるんですよね。

記者会見までの出来事書くのも面白そうなんですけどね(^_^;)

nanaco

いつも最後までお付き合いありがとうございます。

何とか最初の目的まで達成できました。

アンコールは出来る限り受け付けます!