☆情熱は迷宮で愛に迷う 完結編

5話で完結したこのお話。
え?完結してない!
生ころがしと思った皆さまに熱いひと時をお届けします。

 
作品中は大人な表現を使用しております。
ご興味のない方、および年齢に満たない方はご遠慮願います
ずるいよ。
ずるいよ!
ずるいよ!!!!!
このままだと道明寺の熱に流されそうだ。
拒まなきゃって思う理性はまっすぐに私を見つめる道明寺のきらきらと熱を帯びた瞳に吸い込まれそうで、私の返事を塞ぐように唇はいつものキスより甘くやさしい。
幾度もかわしたキスの強引さは影は潜めてあまりにもやさしすぎるから困る。

「あのさ・・・本当に・・・するの?」
たぶん道明寺の見つめている私は困った表情を見せてるて思う。
ダメなら追い払えって言われてても身体の筋肉は言うことを効かなそうで・・・
切羽詰った感情をのぞかせた瞳はこれ以上になく真剣で・・・
私が拒んだら道明寺は立ち直れないんじゃないかと思えてしょうがない。
だからって本当にするのかって確認する私もこれまでになく緊張してる。

「今日は俺たちが婚約した特別な記念日だろう?
そんな記念日のそんな夜をお前と二人で過ごして、牧野と二人で朝を迎えられたら最高に幸せな気分になれるって確信してる。
俺をそんな気持ちにさせれるのはお前しかいないから」
「できるならこのまま結婚してもいいくらいなんだけどな」
熱くつぶやいた後で少しおどけたように道明寺は笑った。
結婚は大学を卒業してからって私の気持ちはしっかりと道明寺も理解してくれてるんだと思う。

私の身体の上から身体を回してドカッと道明寺がベッドに仰向けになる。
わずかに跳ねたベッドに同調するように私の心臓もドクンと跳ねた。
体中に感じてた道明寺の熱と道明寺の香り。
身体に感じる道明寺の重みが心地よくて離れた瞬間に物足りなさを感じてる。

「牧野・・・」
身体を横に向けて自分の頭を左ひじをベッドについて支え起こす道明寺の姿を私の目の端が捉えた。
自分の向きをかえて道明寺と向き合うのはなんとなく照れ臭さい気がした。

きっと今はまともに道明寺を見れないって思う。
「うん」と返した返事も生返事で、鼻から抜け落ちたような声。
道明寺の右の手のひらがそっと私の右頬に触れてやさしくなでる。

その指先が、手のひらが熱で・・・熱くて・・・
細胞が確実に敏感に花開いていくように身体の奥まで道明寺が沁みこんでくるようでゾワッと神経が過敏に反応してる。

「ずっと、こうしたかった」
道明寺も緊張してるのか声が少しかすれてて唇に触れた道明寺の唇も少し震えてる気がする。
やや乾いた唇の弾力がやさしく唇に押し当てられる。

キスの感触を確かめるような啄むようなキス。
それは私の気持ちを解きほぐすかのようなやさしいキス。
いつもの俺様な、奪うような激しいものじゃなく甘く私を誘い込むようなキス。

唇の柔らかさ味合うようなやさしさを見せる。
繰り返し触れられたジンとしたしびれを感じたころに道明寺の舌先が探るように私の唇を割って口内に差し込まれた。
「んっ・・・」
くすぐったさに声が漏れる。

「もっと、触れても大丈夫か?」
唇が離れた先で真剣な表情が私を覗き込む。
いつも強引な道明寺からは信じられないような心遣いに身体とは別なところがジンとなった。

「道明寺の好きなようにしていいから」
わたしだってこれから進むことは初めてで、ある程度の知識だけで経験があるわけじゃなくて、好奇心と怖さがいれまじっていて・・・
それでも道明寺の真剣さがうれしくて切なくて離せそうもなくて身体をゆだねてることは確かで・・・
私の言葉が道明寺を後押ししたように道明寺が私を抱きしめた。

うるさく鳴る鼓動を意識しながら道明寺の重みを感じる。
自ら道明寺を誘うような言葉を発したことに胸はさらに高まってその胸を押し付けるように道明寺の首に腕を回していた。

これ以上道明寺に見つめられたら確実におかしくなる。
頬がみっともないくらい赤くなっていそうな気がした。
再び重ねあった唇。
道明寺の舌は私のものを舐めあげてねっとりと絡み始める。

遠慮のなくなった道明寺の舌のザラリとした感触はぬるついた隠微な感覚を次第に生む。

「んんっっ・・・」
ベッドに押し付けられたままに夢中で道明寺のキスに応え始めてる。
その動きは性急で乱暴で・・・
それでも互いに欲する欲求と情熱がまっすぐに伝わって互いの欲を呼び起こしてる。
理性より身体が先に反応してピクンと身体が跳ねる。
腰から発する愉悦に抗いながら道明寺が与えてくる興奮と心地よさに胸の奥がジンと熱くなる。

いつの間にか脱がされた服は床に散らばり、私から身体を起こした道明寺がシャツのボタンを煩わしそうに外しながら脱ぐのをまどろっこしく見てる自分がいた。

互いに見てるはずなのに自分だけが見られてるような羞恥。
胸を隠そうとした腕は道明寺に取れ払われて頭の横に押し付けられてしまってる。

「あっ・・・」
道明寺の頭が胸元に落ちてくるのを視線で追いながら次の瞬間、道明寺の唇が胸の先端を包みこんだ。

膨らみをつかんだ指先は円を描くように動き始めてそのくすぐったさに肌が縮む。
身体に力がいらない感覚に戸惑う感情。どうすればいのか分からないままにゆるゆると閉じていた瞳を開く。

「見ないでよ」
そんな私をじっと見てる道明寺が許せなく意地悪で、恥ずかしくて仕方ない。
「なんで?お前の全部、隅々まで俺のもんだろう?」
上から目線に抵抗するすべをなくすように掴まれたままの胸をさらにねっとりともみほぐされてしまった。

一番先の部分を弄ぶようにつまんで、口に含んで舐められて、そこにしびれるような感覚が生まれる。「もっと違うお前が見たい」
声を潜めて耳元で囁いてくる道明寺。
時折絞られるように根元から捕まれる感覚に肌が火照る。
そのたびにじっとしてられなくて道明寺の腕をつかんだ。
徐々に頭と体を道明寺から与えられる刺激が熱となって支配されていく。

「濡れてる」
胸元から腹部、腰にとなぞるように落ちた道明寺の指先が確実に私の秘部に触れてクチュッとした音をたてた。
道明寺の言葉だけでも恥ずかしいのに水音を私に聞かせるように道明寺の指先が披裂に触れる。

「いわないでッ」
割れ目の中に指を這わせ溝の中に滑り込ませた指はわざと音を立てるようにしか思えない。
私に触れる道明寺は大胆でわがままでそれでいて、緊張に強張る足をゆっくりと開かせていく。
開いた両膝の間に置かれた身体。
閉じられなくなった膝に手をかけた道明寺にさらに身体を開かされてしまってる。

「あっっ・・・んっ・・・」
長い指が身体の奥でぐるりと回されてヒクつく蜜口からとろりとした感触が流れ落ちてくるのがわかる。
羞恥心で消え入りたい感情ともっと触れてほしいと思う感覚がますます自分をわからなくしてる気がした。

「さすがに、限界だ」
秘部から指が引き抜かれた感覚。
目の前にさらされた引き締まった肉体。
自分とは違う汗の匂い。
淡い光の中に浮かび上がった道明寺の裸体。
その姿に心臓が跳ね上がる。
私を見下ろしてる端正な顔が何かにこらえるように眉を寄せる。

それが艶やかで色っぽくてまた、胸がドクンと音を立てた。
秘所に感じるぴくぴくと脈打つ熱と重量。
蜜のぬめりを借りながら密口に押しつてられて焼け付くような痛みは想像以上の苦痛で、それに耐えるように小さく悲鳴が漏れた。
道明寺ただがむしゃらに滾るくさびを押しつけけてくる。

「あっ・・・い・・・いたッ」
始めの衝撃がさりようやく痛みを口にすることができた。
脈打つものは身体の奥まで収まった瞬間にに道明寺が「くっ」と息を漏した。

「大丈夫か?」
痛みから逃れるように浅い呼吸を繰り返す私に心配そうな瞳が私を覗き込む。
「イッ」
ちょっと道明寺が動いただけで痛みが言葉となって口を継ぐ。

「お願い、動かないで」
「わかった・・・」
動くのを阻むように道明寺に抱き付いた私を道明寺が抱きしめてくれた。
汗ばんだ肌と肌が重なって胸の奥の鼓動が交わっていく。
鼓動が落ち着くように痛みも落ち着いていくようで身体から力が抜ける気がした。

じっと動かないままの道明寺があまりにも律儀すぎておかしくて小さな笑みが浮かぶ。
我慢してるの大変だよね。
道明寺を気遣う余裕も生まれてる。

「なに笑ってんだよ!」
「ごめん、だって道明寺が本当に微動だにしないから」
声と一緒に笑みもこぼれる。
「お前が動くなって言ったんだろ」ムッとむくれた声は少し照れ臭そうに顔をしかめる。

「もう、平気か?」
不安そうに眉を寄せる道明寺にこれ以上我慢を強いることなんてできそうもなくてこくりとうなずいた。
それでも私を気にかけるようにわずかに動き始める道明寺。
身体の奥に感じる痛みは消えないまでもつき上げらられる衝撃に次第に熱くしびれるような感覚が混ざってくる。

互いの乱れた呼吸と熱。
つながったままの身体の奥で生まれる快楽。
欲情に溺れるように見つめる道明寺のまなざしに我を忘れそうになる。

つき上げられた灼熱が身体の奥で弾けるのを感じた。
胸元に倒れこむ道明寺の息は荒く肌に触れる。
道明寺の汗でぬれて額に張り付いた前髪を整えるように指先が触れた。

鼻先触れそうな近距離で道明寺が軽く私の唇にキスを落とす。
行為のすぐ後でなんな表情で道明寺を見ればいいのか戸惑ってしまってる。
そんなに見てほしくないって本音と目が離せない高揚感。
目の前の道明寺はこれ以上にない甘いまなざしで私を見つめて極上に微笑んで抱きしめてくれた。
拍手コメント返礼
やなぎ様
え?昼休みにですか?
周りが気になるのわかります。(笑)
そんな中での読破ありがとうございます。