恋に落ちたバイオレット Ⅲ
いよいよⅡ先の続きを~
え?
PW付じゃないの?と訝しむ方はいらっしゃいますか?
この後はお☆様よねと期待して今これを読でる常連さん♪
ぎりぎり、あやふや境界線のところで足を踏ん張り、どれだけドキドキ♪キュンキュン♪できるかに挑戦してみようと思います!!!
期待外れと思われたらどうしよう・・・(;^ω^)
その時は完全PWのお☆様に逃げ込みますので『読みたい』と手を上げてくださいませ~。
「また、お前に惚れた気がする」
息が唇に触れるくらいの至近距離。
道明寺の瞳は潤んで熱く見つめる。
肩の横で私の腕を押さえつけてる道明寺の力はそんなに強くないはずなのに力が入らない。
「バカッ・・・」
小さくつぶやいた声は道明寺の形のいい唇に触れたそのまま私に返ってきた。
啄むような軽いキスで。
道明寺の重みを感じながら頬に、首筋にと流れる柔らかい感触。
道明寺の唇がなぞった肌からゾクッとした刺激が細胞を敏感に反応させる。
「重いッ」
理性を心が裏切る一歩手前で道明寺の束縛から逃れた腕が硬い胸元を押した。
「それじゃ、これだな」
え?
わっ?
背中に押しやられた腕は軽々と私の身体を回転させて座らせる。
それも道明寺の膝の上。
座らされて見えなくなった道明寺の顔。
道明寺の息遣いだけが首もとに落ちる髪をわずかに揺らす。
「これなら重くねぇだろう」
重くなくても道明寺の顔が見えないほうが余計に恥ずかしい。
これから何が起こるのか・・・
わかってるのにわからない不安。
驚く間もなく道明寺の腕がシャツの裾から入り込んで肌をなぞる。
「待っ・・・て・・」
抗議の声をつづけることもできないままに器用にブラのホックを外されてしまった。
浮いたブラの代わりに胸を包みこむ大きな手のひら。
「また、誰か来たら困るよ」
乱れた服は咄嗟に隠しようがなくて美作さんに見られて時より間が悪いのは一目瞭然の状況。
集中なんてできるはずがないのに道明寺の唇が指先が私の身体から理性をはぎ取ろうとしてる。
「お前が、帰るまでここには誰も近づくなって言ってあるから心配するな」
言ったっていつ!
道明寺がこの部屋から出ていった形跡は私の記憶にはないもの。
「誰に?」
振り返るように首を回した私の映ったのはうざいって感情を浮かべた道明寺。
「西田だよ」
西田って・・・西田って・・・あの西田さん!
胸の中でぐるぐると訳のわからない感情が渦巻いてる。
それはそれで恥ずかしい。
本当に道明寺は羞恥心というものがないのか。
この後二人道明寺の部屋でイケないことをしますって宣言してるようなものじゃないか。
燃え上がりそうな熱がさっと一気に音を立てて身体から引いた。
「あいつなら、俺が言わなくてもそれくらいの配慮できるだろうからな」
配慮って・・・
道明寺が直接言ったわけじゃないんだとは理解できた。
って・・・。
それで安心も羞恥心も完全になくなるわけじゃない。
配慮が必要なのは道明寺のほうじゃないの。
西田さんの配慮なんて私は知りたくないよ。
こんなんで悦に入ってる道明寺が信じられないと睨むこととしかできない非力な自分に泣ける。
「強気なお前の瞳に見られるのも俺は好きなんだ」
頬を包みこんできた道明寺の手のひら。
振り返った状況で首をもたげられたままの私のほう不利。
逃げようにも逃げ切れないままに道明寺に唇を塞がれた。
唇を下から救うようなキス。
唇を割った舌先から熱い吐息が流れ着こむ口内。
混じりあう吐息の中にチュッと濡れた音が混じった。
執拗に触れる胸元の指先が柔らかく時に強く弾きながら刺激を与えてる。
少しの切れ間も与えないほどの甘い疼き。
白い肌が熱を帯びほんのりと色づくのが自分でもわかる。
「心配するな、すぐに俺しか考えられないようにしてやるから」
道明寺がにやりと片方の口角を上げて笑うのが見えた。
なすがままに私を操る道明寺にも、操れる自分に歯がゆさが残る。
それでも・・・
やっぱり道明寺が好きで・・・
大好きで・・・
道明寺に触れらたくて・・・
感じたくて・・・
抱きしめられたくてしょうがない。
「いつでも、気が付くと道明寺の言葉ばかり考えてるんだけど」
体勢がキツイと向きを変えた身体は道明寺の膝の上に横に座った格好に変えた。
道明寺の首に抱き付くように預けた身体。
私の熱に答えるように肌をなぞり続ける道明寺の指先。
触れらた肌から背中に走る快感に身体が震える。
上に託し上げれらてシャツから露わになった胸元。
汗ばんだ肌にクーラーの冷たい風を感じる。
道明寺の唇が胸の膨らみチュッと吸い上げて、冷やされた肌は直ぐに道明寺の熱に溶かされてく。
かすかな痛みさえも甘く肌に痕を残す。
吐息に肌をくすぐられて上半身がピクンと跳ね上がるのはもう、隠しようがなくて、吸われた部分から肌が急激に熱くなるのを感じる。
その熱を・・・
その肌を・・・
道明寺が欲しくて・・・
求めるままに身体を強く押し付けてしまってた。