ANSWER 33

ごめん、君たち二人忘れてた・・・(;^ω^)

この後の展開は佑君次第だな。

あともう一組。

どうなってるのか全く触れてないカップル。

翼とすずな。

実はちょっとばかり意地悪な展開を考えてます。

舞と佑とはまた違った危機をお届け予定です。

お楽しみに♪

きっかけは脆い。

事故に巻き込まれた怪我をして病院に運ばれて過ごした一晩の夜。

舞を助けたのは大内。

あの短時間で舞は大内とどんな話をしたのだろう。

大内を見る舞の目がやさしくなったって君は気が付いてるのだろうか?

冷たいと口にしながらも見つめる瞳はそれほど怒ってなくて不機嫌というか不満というか・・・

そんな舞を見て自分の胸の奥がざわつく。

味気ない病院のベッド。

その上に並んで座る俺たち。

「昨日の今日、こうやって朝から舞の顔が見られるなんて思わなかった」

「私の顔なんて小さいころから見慣れてるでしょ。

昔はさ、よく翼と佑と3人で眠ったよね」

三人で並んで寝ても広々としたベッド。

雨の日の夜、お化けの話を始めた翼。

「口が頬まで避けたお化けが、こんな雨の日に出るんだぞ」

突然なりだした雷の音に驚いて震えて舞が俺にしがみついてきたのはいくつの時だったのかな?

あの頃から舞を守るのは俺なんだって思ってた気がする。

大内のことを忘れたように舞がクスッとした笑みを漏らした。

それだけのことになぜかほっとしてる自分がいる。

直ぐに感情が顔に出るのは舞の美徳の一つだって思う。

今、舞も俺と同じように小さいころの思い出を懐かしく思いだしてくれてるのだろうか。

昔の思い出より今現実の進行形の思い出を二人で作りたいのになぜか最近空回りしてる気がする。

「なぁ、舞」

「ん?」

ベッドに座ったまま床の上数センチで浮かした両足を左右に揺らしながら何気ない舞の声。

手持無沙汰なのか両手を太ももの下に敷いてる姿は子供のような無邪気さ。

時々垣間見える幼さが可愛くて、胸の奥がドキッと音を鳴らす。

落ち着かなくなって、くすぐった感触が身体の奥か溢れて出口を求めて彷徨う。

「怪我が治ったら、デート・・・しようか?

二人っきりで・・・」

意外すぎるほど大きく見開いた瞳が僕を見つめて呼吸を止めた。

「息するの忘れてないか?」

そんなに驚くほどのことを言ってるはずはないって思うけど。

「いきなり、デートって言うから・・・」

シーツの上で重ねていた手のひら。

俺の手のひらの中でキュッと舞の指先が曲がってシーツをつかむように動いたのがわかる。

そのまま包みこむように俺も指先に力を入れた。

すっぽりと中に入る小さな手のひら。

華奢で、柔らかくて、温かくって、これ以上力を入れると壊れそうで・・・

大事にしたいって本気で思う。

「舞と一緒に過ごしたいだけだから」

こくりと頷く舞は首まで真っ赤になって照れ臭さそうに笑った。

「よし、佑とデートしよ」

「そして、いっぱい楽しんじゃおう。

行きたいところもたくさんあるし、見たい映画もあるんだよね」

ベッドから勢いよく立ち上がった舞は止まることなくしゃべりつつけてる。

スルリと僕の手の中を抜け落ちた舞の温もりを探すように空洞になった手のひらを握りしめる。

まだ舞の温もりが残る手のひら。

開いた手の中を見つめて物足りなさを感じてる。

これ以上舞の温もりを逃がしたくなくて閉じ込めるようにもい一度手のひらを握りしめた。

目の前にはしゃぐ実物がいるのにバカだよな、俺。

「舞の、我儘全部聞いてやるよ」

「今言ったこと忘れないでよね」

くるりと振り向いた舞は悪戯を見つけた子供のように目を輝かせて念を押すようにつぶやいた。

「ケーキバイキング行きたかったんだね・・・」

翼も俺も甘いものは苦手。

ケーキも一つ食べれば十分。

「え?」

困った表情を浮かべた俺に舞が「冗談」だと小さく口元をほころばす。

「約束だからつきあう」

「だから、冗談だって」

慌てて必死で打ち消して真っ赤になってる舞。

「私の反応みて面白がってるでしょ」

「全然」

「目が笑ってるもん」

俺の胸元を舞の腕がトントンと軽く突くように拳てついてくる。

「痛いっ」

ほとんど痛さは感じない軽い触感。

それでも身体をよけるはずみで崩れたバランス。

舞を押しつけるようにベッドの上で上半身が重なった。

「あっ・・・ごめん」

慌てて飛び起きて跳ねるように舞と離れた。

なんだ・・・

この照れ臭い感覚は・・・

今は舞と手をつなぐこともできそうもない。

拍手コメント返礼

りり様

まだ恋人までいけない恋。

大事に行きたい、行ってほしい恋です。

そして舞が読めに行く日の司が見たい!

りん 様

あきら君の息子にしては純♪

このまま大切に日々を重ねて愛を育ててほしい。

障害があってもそれを乗り越えて行く二人を見たいってところでしょうか?

アーティーチョーク 様

つくし似の性格って恋をするには大変ですよね。

でも一途だからなぁ~

最後まで応援したくなるのかも。

7人がそのまま幸せに兄弟になれるように物語を進めるのかどうか・・・

どうなでんでしょう?(;^ω^)