ANSWER 14

部屋には佑君と舞ちゃんの二人きり。

これからどうなるの~

司だったら迷わずここはつくしを押し倒してるんだけろうけど。

夫婦の寝室では司の気を紛らわせるためにつくしが司を押し倒していたりして・・・

ちょっと覗いてみます?

いえいえここは純粋に佑君を応援しましょう!

佑の口もとがちいさく開いて長く息を漏らす。

その音さえ聞こえてきそうな静けさの部屋。

何時も翼の部屋から聞こえてくる流行りの音楽も今はピタリと止まってる。

長めの息を漏らしながら佑の指先がゆっくりと動いてタイを緩める。

まだスーツ姿の佑には似合いそうものない不格好な部屋着の私は子供みたいで、ピンクのうさぎのスリッパが子供じみて思えてきた。

「今日はもっと舞と一緒にいれるって思ってたんだ」

佑がベッドの端に腰を下ろして一瞬スプリングが軋んではねた。

佑が視線で自分の横に来るように私を促してる。

澄んだやさしい瞳はこれ以上にないくらいにやさしく微笑んで私を見つめてくる。

ずっと見てても飽きない顔立ち。

穴のあくほど見つめてそうな自分が恥かしくなって佑の横に腰を落とした。

あと少し横に動けば佑と肩が触れ合える距離。

それが照れくさくて少しの距離をとる様にわずかに腰を横にずらした。

「舞は楽しかったみたいだね」

皮肉ポイ言い回しじゃなくて柔らかい口調の佑。

それでもたぶん大内先輩のことを佑が気にしてるのはいくら鈍感な私でもわかる。

「佑、ごめん、でも佑と一緒の時の楽しさとは違うから」

必死に言い訳しちゃってる自分がなんとなく変な気がした。

言い訳する私を佑が望んでるとは思えないもの。

「大内先輩の事、気にはしてるよね」

私を覗き込んだ佑の瞳の奥に見える炎。

それはユラユラと揺れるかがり火。

そしてろうそくの淡い光となって瞳の奥に吸い込まれて消えた。

「舞、俺はいつでも舞の側にいる。

舞が俺のこと嫌いになっても俺は舞のこと嫌いになんてならないから。

それだけは覚えていて」

急に大人になったみたいな佑に置いて行かれたような気分。

この前にみたい感情を思い切り爆発させた佑の方がいいって思ってる。

「どうして、そんなこと言うの?」

私が佑の事を嫌いに馴れるはずもない。

佑と思いは一緒で・・・

好きって気持ちは日に日に大きくなって・・・

だから悩んだり悲しくなって・・・

そして声が聞きたくなって・・・

会いたくなって・・・

自分じゃどうしようもなくなるんだから。

こんなに私を悩ませるのは佑だけなんだからね。

言い返したくてたまらない気持は沢山あるのは明らかなのに声が続かない。

「好きって言葉、俺はまだ舞から聞いてないから」

そう言った佑はそのままベットから立ち上がって私に背中を向ける。

「不安なんだ」

佑の落とした肩が佑の不安を私に見せる。

「あっ!」

突然髪をくしゃくしゃに掻き上げながら佑が大声を上げた。

「おれ、なに言ってんだろう。ごめん。

舞を悩ませるつもりはないから、さっき俺が言ったこと忘れて」

困ったような、はにかんだ笑みを浮かべる佑はいつもの私の知ってる佑に戻ってる。

「好きだな・・・」

時々意外な一面を見せる佑が可愛くて好きだなって思えるよ。

小さくつぶやいた私の声を佑は聞き逃さなかったようでクシャと口もとがほころんでる。

そんな佑を見て私の方が照れくさくなった。

「舞、部屋に送るよ」

急きたてるように佑が部屋のドアを開ける。

「まだ、話し足りないけど」

「いいんだ、これ以上一緒にいたら舞の親父さんに言い訳できなくなりそうだから」

私の背中を佑の腕が押して部屋の外に突き出された。

翼の部屋から私の部屋まで数歩でいける斜め前。

「それじゃ」

送るって言われるほどの距離じゃない

そのまま部屋のドアを開けるのには忍びない気持ちでドアノブに伸ばした手が動きそうもない。

「佑・・・」

私の声に誘われるように佑の顔が近付いてきて・・・

それに合せる様に目を閉じる私。

佑の唇は軽く額に触れて離れた。

「舞お休み」

そのまま佑の部屋に戻る佑を黙って見送ってる。

キスサレルトオモッタノニ・・・

落胆してる自分に頬が熱くなる。

ガチャットと突然開いたドアに思わず後ろ向きのまま倒れそうになった。

「話声がするって思ったら、帰ってきっちゃったの?」

意外そうな表情の翼の胸元が私の身体を支えてる。

「もう、出て行ってよ!」

身体を翻して翼を部屋から押し出してドアを閉めた。

バカッ!

呟いた唇を指先がそっと抑えつけた。

拍手コメント返礼

ゆきこ 様

佑君登場するお話になると流石佑君LOVEのゆきこ様の反応がいいですね。

それがうれしくてしょうがない私です。

キスが~

唇じゃなくて額。

なんとなく拓君の控え目な所がねぇ~

舞ちゃんきっと期待してたと思うんですけどね。(笑)

積極的にいけない佑君に変わってここは舞ちゃんが!

そそここは司の野獣の本能を舞ちゃんに!

できないだろうなぁ(^_^;)

司とつくしの時間。

某所で妄想列車を走らせちゃいます?

やなぎ 様

このピュアさがいいですよね。

早く進めたいような進めたくない様なそんなジレンマありますね。

still・・・ 様

もう~この二人♪

何なんでしょうね。

また一味違った純愛の雰囲気を壊したくない感じで書いちゃってます。

司とつくしはこの時、不純なことしちゃってるんだろうな~(笑)

なる様

花男王国放浪の旅。

ここの永住権を進呈したいですね。

そうそうNEWアルバムの発売されたんですよね。

いろんなところで話題に上がってますね。

今楽しんじゃってる最中ですね。

Mステも楽しみだなぁ~。