100万回のキスをしよう!(おまけのおまけ )
*屋敷に着いて車からドカッと右足を地上に下ろす。
両腕に愛しい女を乗せたままわざと乱暴に大股で歩いてやった。
ウンともスンとも・・・
全然起きる気配なし。
俺の不満の矛先は心配そうに慌てて駆けつけてきた使用人に向けられた。
「寝てるだけだ心配ない!」
使用人を睨みつけて、地響き鳴らして自室に向かって歩いてく。
「ヒッー」と久しぶりに委縮する声を聞いた。
使用人が先を争って俺の前のドアを開ける。
いつの間に自動ドアになった?
お早いお引き取りを~と言う感じが周りから放出されている。
50センチ程度上からベットに爆睡女を落としてみた。
クルッと反回転して顔から落ちやがった。
聞こえてくるのは「クークー」の寝息だけ。
これでも起きねってガキじゃねぇかーーーーー。
そっとべットに上がって座りこむ。
ベットのクッションが少し沈んだ瞬間に合わせるようにつくしが体勢を変えた。
「バカ男・・・」
起きた?と思った見つめた口もと。
寝てまで俺の悪口かと苦笑する。
どんな夢見ているのやら・・・
こいつの頭の中に俺がいるのはたしかなことで憎まれ口も愛しく思える。
夢の中ぐらい素直になれ!
髪の毛にそっと指を絡める。
安心しきった表情を、飽きることなく眺めながら髪の毛から頬に唇に指先は少しずつ行き先を彷徨う。
相変わらずまぶたも唇も閉じたまま全く形は変わらない。
そんなに寝不足だったか?
昨夜朝方まで寝かせつけなかった原因は俺だけど。
そう言えばパーティーであんまり飲めない酒がぶ飲みしてたと類が言ってたけ。
それも俺に変な女が近づいてつくしには珍しくヤキモチ焼いてくれていた。
アルコールの酔いも重なって・・・
酔いつぶれて・・・
これもやっぱり俺が原因。
起こしたい気持ち半分、起こさずにいてやりたい気持ち半分。
「いい加減目を覚ませ・・・・」
耳元で小さく呟いたら、願いが通じた様につくしが薄く目を開けた。
「・・・ン・・・ッ・・・・」
かすれた様な小さな声が吐息と一緒に漏れて、焦点の合ってない目で見つめられてすぐに睫毛が閉じた。
唇が触れ合う寸前。
「これ以上・・・無理・・・」
「無理じゃねぇ」
気を取り直して唇を塞ぐ。
嫌がる様に右に首を振って離れた口先。
「食べられない・・・・クーー」
クーて・・・
寝やがった。
起こす:起こさないの割合は30:70に後退した。
仕方ねぇ。
まずはドレスを脱がして楽にしてやるか。
今日は邪魔けなこいつの腕もだらんと力が抜けて俺のなすがまま。
抵抗しない身体は俺の好きなように扱える。
結構いいじゃねえか。
いつもは拒否されることも今なら出来そうだ。
そこまでやったら我慢できなくなっちまうと手を止めた。
邪魔な布を取り去って裸体をさらしたまんまは目の毒だ。
仕方ないから寝巻を着せてやる。
なにをやっても起きないもんだと本気で感心する。
寝た奴を襲うほど飢えてはいないと言い聞かせる俺って・・・
情けねぇッ
気分を変えて目を閉じて・・・
落ち着かせる。
「・・・・・」
我慢する。
「・・・・・」
辛抱だーーーーーーッ。
できねッーーーーーーーー。
本音が漏れた。
100万回のキスをしよう(おまけ)の続きのお話です。
つくしが起きなかったらどうなるか!?
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中途半端で終わってしまたこの後は?どうなる?
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