☆エロースは蜜月に溺れる (おまけ)

お待たせしました。

司君の挽回のお話・・・たぶん大丈夫だと・・・

だってPWつけてますもの~。

結婚式を1週間後にひかえた朝。

一台の馬車が宮殿をあとにした。

この国の皇太子妃として迎えられるはずのつくしを乗せて家族の待つ懐かしい屋敷へと数年ぶりの帰還。

結婚式を上げたら自由に家族ととも会えなくなる格式ばった生活に入る前の王妃の心遣いでつくしは一度家に帰ることを許されたのだ。

「結婚式までは自重しない」

現王妃楓の一言で結婚式が決まってからというもの司はつくしに二人きりで会うことはできなくなった。

もちろん後宮の一番広い南向きの部屋に行くこともままならない。

昼間は司は執務、つくしはお妃教育と密なスケジュールで顔を合わせて言葉を交わすことができればまだましなほうだった。

結婚式前夜。

司は一人宮殿を抜け出し馬を走らせる。

どうしてもつくしに会いたい気持ちを抑えきれなかった。

明日を迎えれば嫌というほど一緒に過ごす時間はあるはずなのに数日会えないだけで息苦しさを感じる。

あいつの顔を見なきゃ眠れそうもない。

静まった屋敷の裏口から司は誰にとがめられることもなく入ることができた。

宮殿より狭いといっても部屋数はいくつもある大きな貴族の屋敷である。

直ぐにつくしの部屋にたどり着けるとは限らない。

もし、違う部屋に迷い込んだりしたらどんな騒動になるとも限らない危うさがある。

この国に俺をとがめられるものはない。

その時は堂々とつくしにの部屋に案内させるつもりであった。

二階のバルコニーを照らす月明り。

開いた窓から除く姿は小さくため息をつく。

「誰?」

草を踏みつける足音に驚くように警戒する声が響く。

「俺だよ」

その声につくしは驚きを隠せない。

明日まで会えないと思ってた司の精鍛な顔が自分を見上げてる。

月明りの下で夜でもはっきりと司の神々しい姿が浮かび上がる。

「なにしてる・・・の?」

信じられない表情でつぶやくつくしの前に、軽々と壁を伝って身軽に司はバルコニーまで登ってきた。

「お前に会いたくなった。だから、わざわざ忍んで来てやったんだぞ」

「忍んでって、すぐに私に見つかったのに?」

「ほかのやつらには見つかってねぇよ」

笑みのこぼれるつくしも司に会えたうれしさを隠そうとはしない。

すずを鳴らすような明るい笑みに司は馬を走らせた疲れも忘れそうだ。

「来てくれたのはうれしいけど、早く帰らないと明日結婚式だよ」

「このまま、帰ってもどうせ、眠れない、俺を追いかえすな」

バルコニーから中に司がつくしの同意も得ないまま足を踏みれる

そして部屋の中から腕を差し出してつくしが自分の腕をとるのを待った。

「なんだか、道明寺の部屋みたいだね」

微笑みを浮かべて司の手を取るつくしを司が強引な力で引き寄せ抱きとめた。

そんな二人を月明りだけが見つめてた。

続きからは大人な表現を使用しています。

興味のない方はそのまま引き返していただくようお願いします。

司のことを思いながら眠れないままに月を眺めならついたため息。

明日の結婚式のことを思うとドキドキと神経が高ぶって眠れそうもない。

1週間会ってないだけなのにベッドに入ると思い浮かぶのは道明寺の顔で・・・

目も、まつげ毛も、鼻も、唇とはっきりと思いだせるのに違うような気もしてしまう。

それを確かめたくてまた会いたくなる。

部屋の下に突然現れた道明寺は夢で、幻で、今身体を包みこんでる温もりも消えてなくなるんじゃないかと思ってしまう。

それでも道明寺の香りが温もりがしっかりと身体を包みこんでその中から抜けだせる勇気はなくて身体が震えた。

「お前は、俺に会いたくなかったのか?」

耳元で囁く道明寺の声がつくしの頬を赤く染める。

何も言えなくて無口になるつくしを抱いたまま司は人の悪い微笑みを浮かべた。

「言わなきゃ、無理やり言わせる自信はあるけど」

胸に押し付けられた耳元からドクンと心臓の音が響く。

それがつくしの心音なのか司の心音なのかわからないくらいにドキドキと耳に響いてくる。

会いたかった。

それだけでは表現できない気がする。

司を見上げるつくしにつややかな唇が近づいて熱い吐息がつくしの唇に触れた。

「道明寺・・・」

抱き上げら身体は窓辺から離れてベッドまで運ばれてしまっていた。

「やりかけたままじゃ終われないから」

耳たぶに押し当てた唇の振動がくすぐったさなに思わすつくしは首をくすめる。

続きって・・・

たぶん・・・

「明日まで待てないんだ?」

そうつぶやくつくしを覗き込む真摯な瞳。

「明日は、明日でもっと楽しむために必要なんだよ」

「そんなものなの?」

きょとんと自分を見つめるつくしの初々しさに甘酸っぱさがつくしの胸に広がる。

司は自分の鼓動がさらに高まった気がした。

一目会ったら帰るつもりだった気持ちはなくなってしまってる。

この機会を逃したら次がないってわけでもないのに今はつくしが、欲しくて、欲しくて、止められそうもなかった。

隙間なく押し当てられた唇。

あの夜から手を握ることさえもできなったつくしが今、司のキスを戸惑いながらもしっかりと受け止めてくれている。

入りこませた舌先に最初、見せた戸惑い。

そしておどおどと応じる慣れないキス。

それさえも愛しくて司の熱を煽る。

最初は遠慮がちに触れいたキスも、ぎこちなく自分を受け入れようとするつくしの反応に激しさを増す。

ヌルヌルと隠微な感触に戸惑いながらもつくしは必死に応える一途さを見せる。

「ん・・・ん・・・っ」

何度も繰り返すキスにつくしは奇妙な、それでいて甘い痺れのような初めての心地の中に引きずられたいく。

その熱を逃がすように知らにうちに身体が身じろぐ。

その動きに誘われるように司は深く、深く口内の奥まで舌を絡めてきてキスの愛撫を繰り返した。

寝台に押し付けるように夢中に繰り返すキス。

それは会えなかった時間を取り戻すような激しさでつくしを攻める。

その動きは急速で乱暴なのに司の抑えきれない情熱と欲求が迷うことなくつくしに伝わってくる。

司の思いに抗いようがなくて考えるより先につくしの身体が反応してしま巣。

ピクンと肩が揺れ、腰から発する悦が熱となって全身に広まってくる。

「ふん・・・っ・・・」

司の与えてくれるキスの心地よさと興奮に胸がじんと熱くなる。

頭がぼやけて自分が溶けてなくなりそうでつくしは司にしがみつきたくなる。

「つくし・・・」

少し乱れた息を継いで擦れた声が名を呼ぶ。

漆黒の潤んだ瞳に見つめらて甘く心を浮きだたせる。

それだけで感動して何も言えなくなる。

「道明寺・・・」

互いに呼ぶうわずる声が誘い水となって急速な仕草で司はつくしの夜着のひもに手をかける。

ひもは簡単に解けて司の目の前に露わに胸を露出させる。

「あんまり・・・見ないで・・・」

「隠すな、綺麗だから・・・」

天井からつるされたランプ、寝台の燭台の淡い光がつくしの白い肌を照らす。

そっとすく取るように胸の膨らみはすっぽりと司の大きな手のひらに包みこまれていく。

慣れてないその感触につくしは大きく息を飲む。

やさしく確かめるように触れた指先は次第に柔らかさを味合うような執拗な動きになってつくしを戸惑わせた。

司から与えられる刺激が熱となって胸の頂まで流れてツンと硬くなってくるのがわかる。

それをつくしに教えるかのようにすかさず司の指先がつまむ。

「これでいいのか?」

「なな・・っ・・・何が?」

うっすらと目を開けたつくしは自分を不安そう見下ろしてるをとらえた。

「気持ちいいか、どうかを聞いてるんだよ」

「そんなの分かんない・・・わ・・・よ」

甘く触れる道明寺に自分は可笑しくなってる。

道明寺に触られてるって思うだけで恥ずかしくて、どうしようもなくて、それなのに肌は自分でも驚くくらい敏感になってる。

「あっ・・・」

ザラリとした舌の感触が硬くなった胸の頂を包みこんでクチュッと吸い上げる。

「嫌じゃないよな?」

「嫌なわけないでしょっ・・・」

一つ一つ確かめるようにつくしを覗き込む司が自分をわざと苛めてるようで強きでつぶやいた声も熱にのまれてしまってる。

ぴちゃぴちゃと舐める音はそんなつくしを責めるようにどんどんあからさまになっていく。

「やっ・・・」

熱く濡れた舌が唾液を絡めてたまらなくくすぐったい思いを我慢してると突然きつく吸い上げられて切なく鳴いたそばから口に含んだままの尖った頂を甘い噛みされてさらに高い声はつくしの口元から漏れてしまう。

生じた淫らな疼きはそのまま下肢に降りて腰のあたりで逃げ場をなくした熱にたまらず身体が震える。

逃げるように伸ばした指先がつかんだシーツの冷たさが身体の火照りを意識させる。

司の頭が下に下がってキスのくすぐったさと前髪が肌に触れるくすぐったさ下肢に近づいてつくしを動揺させた。

この後は・・・少しは経験ある。

ドクンと心臓が跳ね上がる。

少しためらうように指先が触れた秘裂。

二本の指が形をたどるように触れてフイにぴたりと閉じた秘裂を割り割くように開いた。

割れ目をたどって溝の中に落ちこませた指先。

潜りこませた指先がくちゅっと水音を鳴らす。

「濡れてるのは、気持ちいいってことだよな?」

くちゅっと音をたてながらつくしの顔を覗き込んでくる道明寺がつくしは憎たらしく思えてくる。

「聞かないで・・・」

なんどこの言葉を道明寺は私に言わせるつもりなのだろう。

意地悪な司の意地悪な愛撫。

長い指が何度も差し込まれて媚壁がそれに絡みつく。

溢れる蜜はくちゅくちゅと音をたててつくしが感じてることを司はすでにわかッているはずだ。

「あっ・・・あぁ・・・っ・・・」

挿入されて感じた違和感がいつの間にか消えて今は司の指先になじんで蕩けそうだ。

「悪い、もう限界だ・・・」

切羽詰った声。

つくしから身体を離した司がグイッとつくしの膝を持ちあげて足を開いて身体を入れこむ。

蜜口に感じる硬い先端。

熱い塊がグチュッと押しこまれてくる。

「・・・・っ」

本来入らないところを無理やり押し広げらる痛みは身体を引き裂かれそうで、予想以上の痛みにつくしは声を上げることもできない。

痛みでのけぞりそうになる身体で必死で痛みに耐える。

イタイと言葉に一度したら耐えれれそうにない。

司はがむしゃらにたぎるくさびをつくしの奥へと推し進めていく。

最初の衝撃は通りすぎた後に司のものがすっぽりと自分の中に納まったように感じる。

そこでようやく司は小さく息を吐いた。

「大丈夫か?」

浅い呼吸を繰り返して痛みに耐えるつくしの目にはうっすらと涙が浮かぶ。

こくりとうなずきを見せるつくしが必死で我慢してるのが司にもわかる。

「ごめん、余裕がなくて」

いとおしむように抱きしめた司の声がやさしくつくしを包みこむ。

汗ばんだ胸と胸が触れ合って重なる鼓動。

わずかにつくしの中で繰り返される律動が痛みの中に別な感覚を植え付けていく。

痛みは消えないまでも突き上げられる衝撃に次第に甘い痺れるような感覚が混ざる。

「わるい、すげ、気持ちいい」

司の声から快感あふれてこぼれ落ちる。

それを受け止めるつくしもうれしくて歓喜に燃え上がる。

「はぁ・・・あ・・・・っ 」

眉間を寄せたままのつくしの口から再び上がる甘い声。

つくしの甘くかわった反応に勇気を得たように司の腰使いが激しさを増す。

理性を殴り捨てる勢いで強く腰が打ち付けられる。

激しい抜き差しに司の身体から滴り落ちる汗がつくしの肌を濡らす。

つくしの淫らな蜜の匂いと混じる雄の匂いに身体の芯が熱く燃えたぎる。

鼓動が大きく胸を押し上げ快感が一気に司の中を駆け抜けてつくしの奥まで突き入れらた灼熱が勢いよく弾けた。

喉の渇きを潤した司が戻ってくるとぐったりとなってつくしは寝息を立てている。

俺はどれだけお前に無理させたんだろう・・・

つくしの頬に触れる指先からも愛しさがあふれ出る。

「今は、ゆっくり眠れ」

寝顔を眺めながら立ち去りがたい衝動を何とか押しとどめて司は元来たバルコニーから飛び降りた。

明日・・・

起きれねぇってことねぇよな?

そんな一抹の不安を吹き飛ばすように満月に向けて司は弾けそうな微笑みを浮かべた。

何とか書きあがりました♪

最後までお付き合いありがとうございました。

司君成就おめでとう♪

結婚式まで待ってもよかったんでは?

そんな無粋なことを言えるのは西田さんくらいかな。(;^ω^)

拍手コメント返礼

ゆみん 様

結婚式は司は有頂天でつくしちゃんは歩き方が変?

ドレスで隠れてるから見えないですよね?(;^ω^)