☆ 特別な夜は特別に (番外編)

このお話は別館でUPしたものです。

甘~い続きをリクを切望されて、アメブロでは艶のあるお話は書けないので本館に追加UPです。

つくし誕生日編

「西田、準備は出来たか?」

「本当にやるんですか?」

「お前は俺の言ったとおりにすればいいだよ。

しっかり箱にリボンをかけろよ」

「大事な牧野へのプレゼントなんだからな」

「道明寺っ」

ご機嫌♪付きで司の部屋にやってきたつくしの足がピタリと止まる。

つくしの目のまえでは脚立に乗った西田が大きな箱に赤いリボンで結び目を作ってるところだった。

「お早いお越しで」

コツンコツンと足音を立てて脚立から下りてきた西田は冷静そのもの。

「道明寺は?」

「すぐに戻られると思います」

「この箱・・・」

大きな箱を見あげるつくし。

「司様からつくし様への誕生日プレゼントです」

「この大きいのが?」

「そうです」

冷静を装う西田も実は必死で笑いをこらえてる。

「道明寺・・・いったい私のプレゼントになにを買ったんでですか?」

つくしの問いに黙ってなにも言わずに頭を下げる西田。

下げたままの西田の肩が僅かに揺れてる。

「開けて見られたらよろしいいかと・・・」

「道明寺が来てからにします」

西田が帰った後も律儀に待ち続けるつくし。

時間だけが無情に過ぎる。

ガタッ

ガタガタ

今・・・

箱が動かなかった?

ぎゃーーーーッ

ヤッパリ動いてる。

この箱の中生き物がいってる?

この大きさだと犬とか猫はないっ・・・

虎?ライオン?猛獣!?

「てめっ、何時まで待たせる気だ!」

箱を打ち破って出てきた司。

その頭から立ち上る湯気が見える。

「道明寺・・・?」

道明寺は大きな赤い蝶ネクタイ付きで手にはワイングラス二つとシャンパンの瓶をもってる。

「プレゼントって・・・」

それだけは想像したくないと恐る恐る聞くつくし。

「俺だよ。文句あるか!」

司が満足そうに胸を張った。

司誕生日編

「本当にこれでいくの?」

「当たり前でしょ、司だってこの箱の中に入ってつくしを待ってたんだから」

鬼教官の凄みで仁王立ちの滋が等身大の箱の側面をポンポンと叩く。

あの時道明寺はしっかり服は着てたんだけどと言い返しそうなつくしを滋が諭す様な瞳で見つめる。

「司の誕生日、しっかり御祝したいんでしょう?

これなら絶対司は喜ぶから」

両肩をガシッと掴まれた箱の中に押し込まれたつくし。

本当にこのまま司を待ってるのかと思うと恥かしくてしょうがない。

「ソロソロ司が帰ってくるわよね。じゃぁ、私は帰るから」

聞こえた声とともにパタンと閉まるドアの音が聞こえた。

人の気配の感じない静かな部屋。

カチカチと異常なほどに時計の音だけが耳に聞こえてくる。

えーと・・・

道明寺が帰って来たらこの箱に気が付くはずだから・・・

私はわーっと飛び出せバいいんだよね・・・。

あーーーーっ!

やっぱり無理!

滋の選んだレースピラピラの淡いピンクのキャミソールとお揃いのショーツ。

うすい下着の私の身体を赤いリボンがクルクルと結ばれちゃってる。

ワンピだと思えばいいのよって!

思えるわけないツーの。

一人で箱の中にいる時間が長くなればなるほど恥かしさは極限に達してくる。

やっぱり無理。

せめて普通の服を着て箱の中に入りなおそう。

・・・・

・・・・・・・・

!?

箱の蓋を持ち上げたところで目の前にはクルクル頭がとび出した。

「ぎゃーっ」

「なにやってんだ?」

叫ぶんだったら俺だろうの表情で司がつくしを見つめてる。

慌てて箱の中に戻ってふたを閉めるつくし。

「おい、出て来い」

「この状況はちょっ恥かしくて出れない」

照れくさそうなつくしの声に司の頭の中にまさかの淡い期待の妄想。

まさか裸で俺を待ってたとか・・・。

「司・・・」

頭の中のつくしは長椅子に身体を横たえた甘い声で来てと司を誘う。

「後ろ向いていてくれる?」

すげーあまたっり声にウンと返事する司の声も追いつかない。

「絶対見たらダメだからね」

「ぜってー見ない」

そう言って振りかった司の目の間には下着姿のつくし。

それもリボン付き。

「見ないって言ったのに」

膝を抱えて胸を隠す様司の足元につくしが座り込んだ。

薄い生地は肌にかくれて見ようによっては何にも来てない素肌を思い描かせる。

ますますつくしがプレゼントだと強調する様に結ばれたリボンが司の目の前に置かれてる。

このリボン解けばいいわけだ。

クスっとしたこそばゆい笑みを浮かべながら司はそのリボンを解いた。

「あっ・・・」

解けたリボンから解放された安ど感からかつくしの唇からわずかに聞こえた声。

それは甘く司の耳に届く。

「早速味見だな?」

そのまま伸ばした腕がしっかりとつくしを抱き上げた。

「味見・・・って」

「生ものは早めにお召し上がりくださいだろ?」

「食べ物じゃないから」

バタバタとばたつかせる手足が必死のつくしの抗いもなんなく抑え込んだ司に寝室に運ばれてベッドの上に転がされるつくし。

「・・・・するの?」

自分でこんな姿をして聞くことじゃないってわかってる。

それなのに確認する様な言葉しか出てこない。

今すぐってことじゃなかったんだけど・・・

まだお昼だし・・・

外は明るいし・・・

全部丸見えで道明寺に見られちゃうのは恥ずかしい。

「あたりまえだろう」

ゆるりと司の指が動いてタイを緩めて距離をつめる整った顔立ち。

熱く見つめる漆黒の瞳はつくしを欲して熱く欲望の色を滲ませて見つめてる。

もう止められない・・・

閉じた瞳が光を遮るように動いた道明寺の影を感じてその後、私と重なった。

*続きの部分からはR18禁です。

年齢に満たない方はお控えください。

成年でも、そのような表現がお嫌いな方はお戻りくださますようお願いいたします。

「あんまり押さえつけるな」

明るすぎる昼間の寝室。

道明寺の顔を私は胸もとにおさえつけてしまったまま腕の力を抜けずにいた。

「だって・・・」

普段なら絶対道明寺の顔に胸を押しつける様な大胆なこと出来るはずもない。

それが、今は緊急事態。

道明寺とエッチするのはいいんだけど・・・

明るい昼下がりの部屋で肌を触れ合うことに慣れてない。

全部余すことなく道明寺の前に身体を晒すほどの自信もない。

スタイルは平凡で、いつもチンクシャってみんなに言われちゃってるし。

暗い部屋なら少しは羞恥心も少なくて済むのに。

もぞっと動いた道明寺の唇がキャミソールの肩ひもを咥えて落とした。

肌に触れる唇の柔らかい感触がゾクッとした刺激を素肌にあたえる。

「あんまり見ないで・・・」

鼻から抜け出た様な声。

「全部見たい」

私の腕が邪魔だと言う様に頭の上にまとめて押さえつけられたまま道明寺が目の前で艶然とした微笑んだ。

熱く熱のこもった瞳をゆっくりと長い睫毛が伏せて私に近づいて唇にキスを落とす。

宥める様にゆっくりと落とすキス。

啄むようなキスはいつしか熱を帯びて、唇から溶かすように舌先が割りこんでくる。

漏らした吐息も道明寺の呼吸の中に取り込まれてしまってる。

重なってまじりあった息が・・・

互いの口内の中で溶け合って熱を生む。

「いつもよりエロい」

道明寺の指先はそれ以上には私を脱がそうとはせずに薄い生地を弄ぶように艶めかしくうごく。

道明寺のなまめかしいタッチは生地の微かな厚さが素肌に届く刺激をあやふやにさせる。

目をひらかなくても感じる道明寺の視線。

唇から顎を伝って首筋に触れて一筋に描く道明寺の指のラインがゆっくりと胸元で弧を描いて先端に触れて胸を揉まれた。

「んっ・・・」

やさしく揉みしだく行為は強くなって道明寺の手の中で淫らに形を変えられていく。

「脱がすの、もったいねぇ」

下着の上からなぞる道明寺の唇と指先、時々素肌に触れる道明寺の熱は何時もより敏感に肌が感じてる。

身体が熱くたぎり初めて体温が上昇するにつれて心臓の鼓動が大きく跳ねあがる。

下肢の中心に伸ばされた指先。

道明寺に組み敷かれた身体はベッドに強く押しつけられて道明寺の温もりが身体を包み込む。

ショーツの中心に這わせられた指先は確実に私を煽ってくる。

「ン・・・ッ」

「濡れてる」

耳元で私に聞かせる様に囁く道明寺の声は意地悪に私の羞恥心を煽って楽しんでる。

抵抗を見せる様に腰を引こうとしても押さえ付けた道明寺の身体がそれを許さずに、ますます道明寺の指が絹ごしに湿った割れ目を刺激してくる。

腹部まで疼く感覚はもっと道明寺に触れられたい欲望を刺激する。

「んっ・・・はっ・・・」

衝動的に淫らに声を上げそうになるのを必死で耐えた。

我慢するなという様に道明寺の指が小さな突起を擦り付けるように動く。

じっとりと湿った秘部をもっと触れてほしくて、直に触って欲しい疼きに、キュッと下肢が委縮する。

もう、言葉を発することも苦しくて息も乱れてる。

必死に息をしようと上下する胸の下で心臓は破壊寸前だ。

全身の血が逆流してるようで熱くてしょうがない。

ショーツが脱がされるとむせ返るような蜜の匂いが漂ってきて、今までにない羞恥心が心を埋める。

溢れる蜜が媚肉を伝い股の間を滑り落ちていく。

その感触にすら肌が触るえた。

足が大きく開かれ、その中心が冷たい空気を感じる。

「見ないで・・・」

今道明寺の瞳の前にすべてを晒してるのだと思うと恥かしさでどうにかなりそうだ。

「感じてるお前をもっと見せろよ」

これ以上になく意地悪で濃艶な笑み。

きっと私より道明寺の方がエロいよ。

開いた足を曲げさせた道明寺はそのまま濡れた秘所に顔を近づけていくのが見えた。

嘘っ・・・

やだっ・・・

道明寺の舌が・・・動いて・・・舐めて・・・

ゆっくりと蜜の中に滑らされていく感触に息を呑む。

「舐め・・・ないで・・・」

執ように繰り返す道明寺の卑猥な刺激に反応して、身体の奥底が収縮して悶えて激しい愉悦が下肢から身体中に迫り上がる。

「あっ・・っ」

喉の奥から自分御ものとは思えないほどの艶を媚びた声が漏れた。

羞恥心に震えてるのに、可笑しくなりそうなほどの快楽。

こんなの自分じゃないみたいで・・・

どうしてこれほど感じてしまうのか・・・

きっと・・・

道明寺とじゃなきゃ無理だ。

道明寺とだからこれほどまでに感じるんだと思う。

それよりこの行為自体がほかの誰とも出来そうもない。

道明寺とだから・・・

ひとつになって溶け合いたって想いがあふれ出す。

舌に代わって押し込まれた指先。

抽送を繰り返されるたびに道明寺を欲する気持がたか待ってるのが自分でも分かる。

「道明寺、もう・・・来て・・・」

何時もなら言えない気持ちが自然と言葉に連なった。

私を見下ろす道明寺の瞳はやさしく満足そうに笑ったのと、硬い高まりに押し入れられる圧迫感が同時に私を襲う。

「んっ・・・ふっ」

道明寺の動きに合わせて自ら唇の手の平に熱い吐息が籠る。

抽送を繰り返しながら道明寺の熱い高まりを身体の最奥に感じてる。

揺さぶられながら道明寺が不意に私を抱きしめる。

その温かさが泣きたくなるほど切なくて狂おしいほどに愛しくて道明寺の背中に回した腕が強くしがみ付う。

「牧野・・・牧野・・・まきっ・・・」

何度も私を呼ぶ声にジンとするほどの甘い響きと優しさを感じて胸が熱くて、温かくて愛しさでいっぱいになる。

目の前にある官能的な道明寺の唇が私の唇を塞いで合わさった身体が擦りあう様に激しく動ごく。

動きの激しさに離れた互いの唇。

道明寺に唇に触れていたくて、ずっとキスしていたい思いで、道明寺を求めて薄く瞼をひらいて探してる。

瞳が道明寺を捉えた先で、私を見下ろした道明寺の整った顔が苦しげに歪んで私の肩口に顔を埋めて大きく息を吐いたのが見えた。

首筋にかかる息の熱さ、道明寺の掠れた声が眩暈がするほどの痺れ身体の奥に感じてる。

力を使い果したような私の身体の上に重なった道明寺の重みが心地よくてしょうがない。

「脱がす余裕もなかったな」

私の隣に身体を横たえながら道明寺の指先がキャミソールの肩ひもをツツッとなぞる。

脱がされたのはショーツだけの露わな姿。

道明寺も下しか脱いでない。

どれだけせわしかったのか・・・

情緒の欠片もないって感じの終焉。

「今度はもう少し丁寧にやるか」

やるかって・・・

ちょっと!

まだ、息も整ってないんだってば!

反抗するまもなく道明寺の身体が私を覆ってきた。

少しは休ませてよッ。

本編と番外編どちらがお好みだったでしょうか?(^_^;)

拍手コメント返礼

メガネちゃん様

続き頑張りましたよ♪

もう♪このお話を書かせたのはだれだぁ~(笑)

お仕事中にもかかわらず覗いてもらえて感謝。

なる 様

もう一度ふさわしい時間って~

後でじっくりってことですね。♪

昼間じゃなく暗くなったから闇に紛れて?

この後も司君つくしちゃんを解放しないだろうなぁ。

瑛里様

今回のお話、☆マークTOP3にはいるとな?

TOP3が気になってきました。

教えてほしいですよ。

それをもとに今度から書いちゃおうと思ってしまいました。

Gods & Death 様

ここでは司君攻めてますからね。

早漏だなんて言わせない。

誰も言ってませんけどね。(^_^;)

うさこ 様

沢山の拍手ありがとうございます。

>つくしちゃんのキャミソール姿に思わずガッツク司君。

下着姿で迫るつくしちゃん(つくしは迫ってる気はさらさらない)レアですからね。

次回はどんな姿で迫らせましょう♪

昼間だからあと4ラウンドはイケるって・・・

野獣目覚める!

ゆきこ 様

感謝感激雨嵐頂きました!

そうそう、司もリボンした甲斐があったよね。

来年もやろうと新たな決心したりして♪

あ~もうバレンタインのお話考えちゃってるのね。

妄想列車に乗り遅れない様に頑張ります。

ゆみん 様

滋じゃなきゃ思いつかないリボン。

つくしじゃ無理でしょうねこの格好にリボン♪