Virtual Game は恋の鞘当て 2

このお話一話完結のはずが・・・(^_^;)

短期集中連載で終ってくれの神頼み。

だって~

某所のトークがお話をどんどん作っていくの~

この会議の行方はどうなるのか私にもわかりません。

そんな状況でお話を進めちゃっていいのかしら?

もうすぐ魔の12月に突入するのになぁ~

クリスマスにつくしちゃんの誕生日にお正月に司の誕生日。

溺れそうな私・・・

道明寺から無理やり取り上げたスマホ

道明寺から無理やり取り上げること自体が至難の業。

耳が弱いって知ってるからフッと息を吹きかけただけで道明寺の腕から力が抜けた。

道明寺の背中にしがみ付いて首絞めてえび反り状態まで追い込むのにどんだけ体力を使ったのか荒れる息。

その息が止まって思わず飲み込んだ。

「これって何よ!」

画面に指が触れて映し出す画像。

スライドさせると次々に現れたのは私の画像。

ご丁寧に保存して写真フォルダーに入れられちゃってる。

盗み撮りにしては綺麗に取れてると言うか…意外とかわいい。

タップして表示されたのは・・・

アプリ・・・

つくしオトナ育成アプリって・・・

どういうこと・・・

「スキ・・・」

聞こえた声は私の声。

お金に物を言わせてこんなの作くらせたの!

「たんなるゲームだよ」

この何処が単なるなんだ。

完成度は誰が見ても私と道明寺だと分かる仕上がり。

画像も声も実物が使われちゃってる。

それにアプリの中の部屋って、今私達がいる部屋じゃないかッ!

「あくまでも試作品だから心配するな」

アプリの心配よりこれに夢中になってるあんたの方が心配だよ。

「実際に付き合ってる私より仮想恋愛の方に夢中になっちゃってるんだ」

「シュミレーションしてるだけだろうが」

「つくし大人育成のシュミレーションってこと?」

アプリの中の私を見てニヤつてる道明寺に腹が立つ。

「私がオトナじゃないって言いたいんだ」

「そうじゃねぇよ」

イラッとしてきた道明寺にも今日は怯まない。

イラッときてるのは私の方だから!

ソファーに座り込んでる道明寺が私を睨み付ける様に見上げてきた。

強気の道明寺をやり込めたい気分がむくむくと私の中に湧き上がる。

道明寺の頬を両手でグッと持ち上げて勢いよく唇を重ねた。

何時もは一方的に舌を絡めてくる道明寺の真似をするように強引に唇を割って舌先を滑り込ませる。

直ぐに反応を見せて深くなるキス。

夢中になる一歩手前で道明寺から唇を放した。

そのままソファーの上に身体を倒した道明寺の上に跨ったままシャツのボタンにゆっくりと指先を進める。

緊張したように道明寺の喉仏がゴクンと上下に動くのが見えた。

「アプリの中の私はこんなことしてくれないから」

3つほど外したボタンで肌蹴た胸元。

そこからすべり混ませた指先は道明寺の鎖骨のラインを煽る様になぞる。

肌に触れて唇がチュッと吸い上げた。

あっ・・・

痕が残っちゃった。

その赤い痕が艶めかしくてしょうがなくなって・・・

もう無理だ――――ッ。

「やめた」

「えっ?」

道明寺の上から離れた私をキョトンとした顔が見つめてる。

「これ!どうすんだよ!」

身体を横に向けた道明寺が自分の股間を指さしてる。

スラックスの上からも形の変化が分る。

「自分ですれば」

「仕掛けたのお前だろうが」

両手を上げて今にも襲い掛かってきそうな道明寺。

「アプリに代わってやってもらえば」

道明寺の鼻先にアプリお押しつける。

チラリと目の前をよぎったアプリの中の私。

この風景見覚えがあるんだけど・・・

「あっーーーーっ」

私をつかみ損ねた道明寺の腕が空を掴んで交差する。

「いきなり悲鳴をあげるな。俺が襲ってるみたいじゃねェか」

襲い掛かってきそうな雰囲気で言われても説得力がない。

この写真って・・・

滋や桜子に誘われて、そこに優紀も加わって久々の女子会。

道明寺も出張でいない時期にかかってきた電話。

2泊3日の温泉プラン。

3人に誘われて断われる理由もなく参加した。

滋のおかかえカメラマンがいることに疑いを持つべきだった。

折角だから青春の記念とか、道明寺と結婚するんだから写真を撮られるのにも馴れる必要があるとか言われて、

モデル並みのポーズをとらされて写真を撮られた。

さすがに温泉の中じゃ私達で撮り合いっこしたんだよな。

まさか!

バスタオル一枚をまいたやつとかないよね!

画像を確認してホッと胸を撫で下ろす。

ってことは!

首謀者は滋?

道明寺なら誰かに頼み込んで写真を撮らせるなんて姑息な手段を使うはずがない。

私の裸を一番見てる道明寺が今さらだもの。

「帰る」

どういうことか滋に説明してもらおうじゃないの!

「牧野?」

「おい、牧野」

「なによ!」

「これは返してもらうぞ」

考え込んでるうちに興味をそがれた道明寺のスマホは奪い返された。

そのままデスクの引き出しにスマホを入れて、カギをかけた。

そのカギを道明寺が窓から遠くに放り投げた。

「あっ!」

宙を舞ってカギは噴水の中にチャポンと落ちた。

道明寺の遠投の力は50メートル。

走って競争して勝てるのか?

そこまでする気も起きないよ。

「これで、削除できないよな」

ホントバカ。

取り上げるのはどうでもよくなっちゃうよ。

「デスクからスマホをとりだせなくなったのは私だけじゃないから」

「あっ・・・」

今気が付いたような間抜けな顔が私と引き出しを交互に眺める。

デスクに脚をかけて鍵のついた引き出しを引き出そうとする道明寺を残して私は滋に連絡をいれた。

納得のいく説明をしてもらおうじゃないのッ!

拍手コメント返礼

みさつき 様

今回のつくしちゃんは何かが違う・・・

積極的♪

ここからここからと思わせての司をなんなく回避。

司の操縦法も上手くなっちゃってます。

みわちゃん 様

ホントばか

と思ってもそこにはきっと司を可愛いと思っちゃってるつくしちゃんがいるはず。

カギは人任せにしちゃダメですよね。

でも壊す方が司らしいかも・・・(^_^;)

miho 様

怒りの矛先は採取的にはどこに向かうのでしょう。

それをただいま思案中です。

ゆみん 様

今回はつくしちゃん渾身の生ころがし炸裂。

何時もなら力で押さえつけちゃいそうな司君ですがアプリがあるからなぁ~

この後どんな画像が出てくるかな~

akko

たまにはつくしちゃんにも主導権をとってもらってね。

「やめた」って言われちゃったらね。

司君呆然でしょうね。

うさこ 様

自分ですれば。

なかなか言えないですよね。

自分でしてる司をつくしちゃん想像できるのかな~

想像したくない~~~~~っ

「アプリでやってもらえば」

この発言もきゃーものですよ。

「やってもいいのかよ」

「えっ」

「もっとドキッとする露わなやつ、この中にあったかな」

スマホを操作する司。

「丸見えより、胸元アップとか、大事なとこだけか隠してある様な卑猥なやつ」

「おっ♪」

「あるの?」

顔を真っ赤にして司からスマホを奪うつくし。

そこには上向きでお腹を上に向けた撫でて状態の犬の画像。

「さすがにねぇよ」

ニンマリとなる司がそのままつくしを捉えて抱きしめた。

お粗末でした。(^_^;)

Gods & Death 様

滋ちゃんにつくしが勝てるとは思えないんですけどね。

どうなるかな~

なる 様

何時もならバトル勃発か無視ですよね。

でも今回の生ころがしが一番効果アリなような気がします。

いいところで寸止めですからね。

今までにないパターン。(笑)

アプリの運命は滋ちゃんにかかってるかも~