エロースは蜜月に溺れる おまけのおまけ
最後までお付き合いありがとうございますと書いた先からちょいとおまけのおまけをお届けです。
たぶんこれで終わり。
だって~結婚式が気になるんですもの(^^♪
PW付きのお話は結婚式前夜に牧野家に戻っているつくしちゃんに司王子が夜這いをかけたお話でした。
これで何度目かの初夜のお話も無事に貫通。
本当に何度書いたことでしょう。(;^ω^)
それでは続きからお楽しみください。
誰にも触れられたことのないその場所をたどる指先は何かを確かめるように慎重に動いて・・・
中に差し入れらた瞬間に身体の奥からヌチリと聞こえた音に戸惑いながらも怪しい感触が肌が震えた。
痛みで感じる幸せ。
道明寺が私の中に入ってきて・・・
動いて・・・
身体がバラバラになりそうなくらい痛くて・・・
早く終わってほしくて・・・
それでも身体が感じる道明寺の重みが心地よくて・・・
眠れなくて外の空気を吸おうとバルコニーにでた私が見たのは空に輝く星とお月さま。
宮殿で見た夜空のほうが輝いて見えた気がしたのはきっと道明寺がそばにいた身体と気が付いた。
一人でぼんやりと眺める空は寂しさを感じて素肌に触れる風がつくしの体温を少し下げる気がした。
カサッと聞こえた草を踏む音に本当に飛び上がるほどびっくりした。
貴族の屋敷が盗賊に狙われることも話に聞く。
それよりも数年前に突然憲兵がやってきて家族がバラバラになった恐怖をつくしは今も忘れていない。
「誰?」
震える声を必死で取り繕って強く責める声を押しだす。
「俺だよ」
不安を驚きに変えた愛しい者の声。
下を見ろしたつくしの目に映るのは月に照らさて笑みを浮かべた司だった。
簡単に壁を伝ってつくしの部屋に上がってきた道明寺は今すべきことを躊躇なく行動を起こす迷いのなさでつくしを抱きしめた。
司に触れられたのはこれで二度目。
まだ最後までイッてない・・・
あの時の司の苦しい表情を思いだす。
結婚式が済めばいくらでもつくしは司のものになるのに、それまで我慢できなく忍び込んできた司に驚きながらも喜びのほうが大きくてつくしの胸を熱くする。
身体に残る痛みは道明寺とようやく一つになれた残像。
道明寺とまだつながってるような違和感を感じながら気が付くとつくしはすやすやと寝息を立てていた。
そんなつくしを一人残す寂しさを感じながら司は宮殿へと帰っていった。
「お嬢様、起きてください」
召使の声につくしは慌ててベッドの上に飛び起きた。
ベッドに司がいたら大変なことになる。
一瞬で眠気の冷めたつくしはベッドの上に司の姿を探した。
いない・・・
帰ったんだ・・・・
そっと触れたシーツの冷たさは司がベッドを降りてからずいぶん経つことを示している。
いつもより乱れたシーツのしわは確かに今朝までの二人の行為を見せつけてるはずなのに心なしか寂しい思いをつくしは感じてた。
「お嬢様!まぁ、大変!」
驚きを見せた召使が慣れた手つきでシーツをはがす。
え?
まさか?ばれた?
私の相手は道明寺なのだから大丈夫。
ちょっと恥ずかしいけど何も咎められることはないはずだと思いながらつくしはごくりと息を飲んだ。
「つきのものは、この前終わったはずですよね?
結婚式で緊張してまた始まったのかしら?」
召使の持つシーツを赤く汚すシミ。
つくしの純潔の証は無造作に召使の腕に持たれてそれはそれでつくしの頬を染めた。
「・・・それは」
「まずはお湯でも浴びて準備しますよ」
「今日は結婚式だというのに・・・王子様も気の毒な・・・」
ぶつぶつと独り言のようにつぶやきながらつくしの世話をする召使は「奥様にも一言言っておきます」と、万事お任せをと胸を叩いて部屋を出ていった。
今はこのまま月のものだと勘違いされたいたほうがいいかもしれないとつくしはわざわざ否定する必要もないと思い始めていた。
昼過ぎには花嫁となったつくしは馬車で宮殿に向かう。
青空に響く花火の音。
大広間に作られた艶やかな祭壇。
その周りにいならぶ貴族たち。
祝宴が結婚式前から始まっているようなにぎやかさだ。
大広間の近くの控室でつくしはビロードの椅子に座っている。
本当は落ち着けなくて部屋中を歩きたい気分なのだが身体の奥に残る違和感がつくしの筋肉を思うように動かせてはくれない。
こんなにあとに残るのなら今日でもよかったのにッ。
そんな不満を頭に浮かぶ司の顔に投げかけみる。
男の人は大丈夫なのかな・・・?
司の心配をしてる自分が少し可笑しくてつくしはクスリと笑みを零した。
ノックもなく開く扉。
そこには礼服に身を包む司が一人たたずむ。
「おい・・・その・・・大丈夫だったか?」
言いにくそうに動く唇。
そして心配そうにつくしを見つめる黒色の瞳。
「ちょっと・・・痛いけど・・・」
「痛いってどこが!」
本当に心配してるとわかる狼狽えかたで司がつくしの身体を見つめる。
「その・・・見えないとこだから・・・」
つくしもまた言いにくそうに言葉を濁した。
「結婚式まで本当は会っちゃいけないんじゃないの?」
二人が顔を会わせるのは祭壇の前のはずだ。
しっかり何度も練習はさせられてるはずだ。
それに結婚式が始まる時間まであと少しだ。
司は大広間にいてもいい時間なのにとつくしは不安に思う。
「俺が会いたい思う時にお前に会っても誰も文句いわねぇよ」
文句とかじゃなくて、そんな気まりみたいなものがあったはずだとつくしは首を傾げた。
「安心した」
頬に触れる司の指先がやさしく肌をなぞる。
指先から感じる熱は直ぐ様に肌に浸透して体温をすぐに上昇させるようだ。
「あんまり・・・触らないで・・・」
「なんで?」
つくしの瞳を覗き込む司の瞳も熱を帯びてるのがわかる。
たわいなく重なった唇から流れ込む吐息。
甘い誘惑を断ち切るようにつくしの腕が司の身体を押すように力を込めた。
「ダメだって言ってるのにッ」
非難気味に口を尖らせるつくしを心から愛しいと司は思う。
「それじゃここまでな」
わずかに離れたつくしの身体を引き戻すように司がしっかりと両手で抱きしめた。
あ~ん( ;∀;)
結婚式まで行くつもりだったのにいけなかった・・・
残念
拍手コメント返礼
チェリー 様
お祝いコメ感謝(^^♪
一気読みお疲れ様です。
楽しんでもらえてうれしいです。
次回はどんなパラレルで行こうかなと次回作の構想もむくむくと起きています。
やなぎ 様
え?
あと何話続くかって?
おまけがおまけでなくなる予感がしてくるじゃないですか~~~~~~
逃げ~っ。