ワールドカップ2010観戦編

*

何気なく・・・ふと・・・目が覚める。

隣にいる筈の感覚が見当たらない不安。

母親を恋しがる様な感覚を人一倍欲してるなんて言えるわけない。

それでも・・・

やっぱり求めてる。

抱きしめて安心する肌のぬくもり。

それが唯一許される存在。

お前だけだ・・・。

抱きしめたのは幻影、幻・・・。

温もりだけを残して消えていた。

寝ぼけていた脳がボッーと目を覚ます。

どこ行った?

トイレ・・・

それにしては長すぎる。

微かに開いたドアの先「ワァー」という歓声に導かれる様に部屋を出る。

映写室?

夜中には考えられない人の影。

そっと覗いたその先に青色の同じようなユニホームがいくつも浮かび上がる。

あれってどこかで見たことある。

サッカー日本代表のユニホームだよな?

サッカー自体は興味がなくてもそれくらいなら俺でも解かる。

「キャー」とか「ウォー」とか一体感のある叫びと歓声にすっかり目が覚めた。

目の前で西田とつくしが手を握り合っていた。

周りには男同士で抱き合っているSPて・・・

どんな関係だ!?

「なにやってる?」

場違いな侵入者登場みたいな目で見つめられた視線は無視する。

「ワールドカップ日本すごいよ。勝ってる」

道明寺も応援しようってつくしが俺の腕をつかむ。

俺・・・サッカーわかんねぇーーー。

こんなに興奮する気分の理解できねぇーし。

屋敷中の使用人集まってあの西田までいるってなんだ?

ここだと思い切り応援できそうでって・・・映画館並みの臨場感。

ほかじゃ確かに味わえないだろう。

「明日からのアメリカ、ヨーロッパの会談のつかみの為です」なんて、仕事人間的解釈で西田がつぶやく。

さっきの喜びそれだけじゃねえだろう。

西田に愛国心があるとは思えないけどな。

理解できねっーーーー。

「世界相手に戦っている選手ってカッコイイ!」

感嘆符付けてつくしが熱い視線を送っていた。

「俺も結構世界を相手に戦ってるぞ」と言ってみた。

「見てないもん」とつれない返事で返される。

「あいつと俺と、どっちがカッコイイ?」

ゴールを決めた選手を指さし叫んでいた。

「あっちに決まってるじゃん」

俺には誰も視線向けてねっーーーーーー。

「本気で言ってるんじゃねだろうな」と、睨んでつくしの首に腕をまきつける。

前半終了後のハーフタイム。

「でも・・・好きなのは・・・道明寺だけだから・・・」

甘ったるく耳元でささやかれた。

ワールドカップ決勝進出に気を良くして今が旬と書いてみました。

真夜中のデンマーク戦

3対1

なにを浮かれて書いてしまったのか(>_<)

まさかワールドカップと花男がコラボ出来るなんて~

浮かれすぎだなんて叱咤はお許しを~

激励はいつでもお受けします。

この後の観戦は坊ちゃん・・・平常心じゃ無理でしょうね。

続きどうしましょう?

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