ワールドカップ2010観戦編
*何気なく・・・ふと・・・目が覚める。
隣にいる筈の感覚が見当たらない不安。
母親を恋しがる様な感覚を人一倍欲してるなんて言えるわけない。
それでも・・・
やっぱり求めてる。
抱きしめて安心する肌のぬくもり。
それが唯一許される存在。
お前だけだ・・・。
抱きしめたのは幻影、幻・・・。
温もりだけを残して消えていた。
寝ぼけていた脳がボッーと目を覚ます。
どこ行った?
トイレ・・・
それにしては長すぎる。
微かに開いたドアの先「ワァー」という歓声に導かれる様に部屋を出る。
映写室?
夜中には考えられない人の影。
そっと覗いたその先に青色の同じようなユニホームがいくつも浮かび上がる。
あれってどこかで見たことある。
サッカー日本代表のユニホームだよな?
サッカー自体は興味がなくてもそれくらいなら俺でも解かる。
「キャー」とか「ウォー」とか一体感のある叫びと歓声にすっかり目が覚めた。
目の前で西田とつくしが手を握り合っていた。
周りには男同士で抱き合っているSPて・・・
どんな関係だ!?
「なにやってる?」
場違いな侵入者登場みたいな目で見つめられた視線は無視する。
「ワールドカップ日本すごいよ。勝ってる」
道明寺も応援しようってつくしが俺の腕をつかむ。
俺・・・サッカーわかんねぇーーー。
こんなに興奮する気分の理解できねぇーし。
屋敷中の使用人集まってあの西田までいるってなんだ?
ここだと思い切り応援できそうでって・・・映画館並みの臨場感。
ほかじゃ確かに味わえないだろう。
「明日からのアメリカ、ヨーロッパの会談のつかみの為です」なんて、仕事人間的解釈で西田がつぶやく。
さっきの喜びそれだけじゃねえだろう。
西田に愛国心があるとは思えないけどな。
理解できねっーーーー。
「世界相手に戦っている選手ってカッコイイ!」
感嘆符付けてつくしが熱い視線を送っていた。
「俺も結構世界を相手に戦ってるぞ」と言ってみた。
「見てないもん」とつれない返事で返される。
「あいつと俺と、どっちがカッコイイ?」
ゴールを決めた選手を指さし叫んでいた。
「あっちに決まってるじゃん」
俺には誰も視線向けてねっーーーーーー。
「本気で言ってるんじゃねだろうな」と、睨んでつくしの首に腕をまきつける。
前半終了後のハーフタイム。
「でも・・・好きなのは・・・道明寺だけだから・・・」
甘ったるく耳元でささやかれた。
ワールドカップ決勝進出に気を良くして今が旬と書いてみました。
真夜中のデンマーク戦。
3対1
なにを浮かれて書いてしまったのか(>_<)
まさかワールドカップと花男がコラボ出来るなんて~
浮かれすぎだなんて叱咤はお許しを~
激励はいつでもお受けします。
この後の観戦は坊ちゃん・・・平常心じゃ無理でしょうね。
続きどうしましょう?
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