新春第一弾

明けましておめでとうございます。

昨年中もたくさんのご訪問とコメントありがとうございました。

気が付けば今年も三が日が過ぎてしまいました。

ちょっと遅いご挨拶になりましたがお許しください。

まだ年末に更新したお話に記念作品が終わってないんですが、その前に道明寺家の正月の一コマをお届けいたします。

 *

「もう~いくつ寝ると♪

お正月♪」

少し舌足らずな声も混じる幼い元気な3つの声。

右から左に整列した駿、翼と舞。

身長の高さは右から10㎝、5㎝の差で並ぶ。

「おい、年越したのに、まだこの歌うたってんの」

ぼそっと私の耳元で子供たちに聞こえないような小さな声に司が囁く。

子供たちに気を使うところに最近感じるのは父性愛。

でもそれがなんとなくおかしくてクスとした笑いを浮かべそうになる。

「おい並べ」

そこから突然の命令口調。

全く動じない子供たちは駿を先頭に司の前に並ぶ。

「お年玉だ」

すっと取りだしたポチ袋。

ババ抜きのトランプのごとく引けというように扇状に並べて見せる。

一人一渡すんじゃなくて?

今年は子供たちの運を試すつもり?

去年の分厚いどのくらい万札が入ってるかわからないポチ袋よりましだけど。

1000円でいいと叫んだ去年の私の声はどうやら今年には活かされてる?

もう!

お金もらったって使うところなんてにないんだから!

続けて声を枯らして叫んじゃったもの。

欲しいものを思う感覚がないくらい次から次にいろんなおもちゃを買ってきちゃうんだから。

仕事から帰ってくるたびにプレゼント買ってくる父親なんて普通いないから。

箱も開けずに子供たちに遊ばれもしないおもちゃがいくつあると思ってんのッ!

今年は声を枯らさずに済みそう。

ワクワク感の表情の子供たちがポチ袋に手を伸ばす。

あのね・・・

引かせないようにわざと腕を上に上げる子供じみた真似しないでよ。

悪戯っぽく笑う司に真剣な表情で必死背を伸ばす子供たち。

最初に舞にポチ袋を取らせたのは司の本位を感じた駿のお兄ちゃんらしい心遣いのような気もする。

「とれた」

喜ぶ舞と翼。

「パパ、ありがとう」

駿はにっこりとお礼を言う。

この礼儀良さはいったい誰に似たんだろう。

そこはもちろん私だよね。

子供たちは一枚のお金を見たって不満そうな顔はしないはずだ。

お金の大切さは一番しっかり教えてる。

「ママ・・・これ・・・何?」

子供たちがとりだしたのは・・・カード・・・?

それもブラックの色なんだけど・・・

限度額無制限のクレジッドカード。

私も、もらってるけど使ったことない。

あのねッ!

一人で買い物するはずもない5歳未満の幼児に持たせてどうするのよ。

それに舞と翼はサインで書けないってッ!

道明寺ッ!

そこから今年も私は声を枯らす羽目になる。

なんだか、恒例行事になる気がしてきた。

拍手コメント返礼

ソフィ様

新年早々ソフィー様のお名前を拝見できてうれしいですよ。

今年もよろしくお願いします。

miho 様

こちらこそよろしくお願いします。

今週よりようやく日常に戻って記事をUPできそうです。

さち 様

新年のあいさつありがとうございます。

今年もなるべくいっぱい更新できるように張り切らせていただきます。