もしもシリーズ(氷室編 パート2)

もしも氷室君のタイムマシンが完成したら

パート1

15年の歳月をかけようやくタイムマシン完成。

氷室君も少年から青年へと成長していた。

「さあ―ユーリを迎えに行くぞ」

張りきる氷室君。

早速タイムマシンへ乗りこみ、試運転開始。

その時、氷室君重大な事に気がづいた。

「いったいユーリは何年の何月にいるん~だ」

ツタンカーメンがいた時期?ムルシリ2世?正確な年号は?」

「そうだ!ユーリが連れ去られた時に行けば・・・」

あの日ならしっかり覚えている。

あの日のユーリ奪回に向けタイムマシーンは稼動開始。

そして・・・

ちょうどユーリが連れ去られる寸前!無事ユーリ救出。

「ありがとうございます」とユーリが頭を下げる。

なにこのおじさん?

なんか氷室君に似てるね。

少年氷室君とこそこそ話すユーリ。

青年氷室君「おじさんはやめてくれ・・・せめてお兄さんと・・・」

ややショックを隠せずタイムマシーンに乗りこむ青年氷室君。

だが氷室君は満足であった。

ユーリ奪回に成功したのだから。

しかし、その後再度ナキアの魔力によりユーリがヒッタイトに連れ去られた事を

氷室君はまだ知らなかった。

パート2


元の世界に戻ってきた青年氷室君。

そこで再度ユーリが連れ去られた事を知り愕然とするのだった。

「やはり、古代ヒッタイトに行かなければ駄目か」

その時、青年氷室君はふと思った。

このままユーリの前に姿を見せればまたおじさんと言われてしまう危険がある。

それだけは避けたいと氷室君は思う。

まずは15歳の自分も連れていこう。

なんとか少年氷室君を説得し、いざ古代ヒッタイトへ。

どうやらカイルの屋敷の内部に無事に着けた様だ。

いったいどの時期に着く事が出来たのか、必死にユーリの姿を探す氷室2人。

「うーわ!なにやってるんだ引っ付くな!」

泉のそばでカイルとユーリが抱き合っている現場に遭遇。

どちらからともなく叫び出し、二人の前に飛び出した二人氷室。

「氷室?・・・・・」

やや呆然と見つめるユーリ。

「カイルが現代に返してくれるハズだったんだけど・・・

ティトのかたきとるまで帰りたくなくて・・・」

戸惑いながらも言訳するユーリ。

だからって、なにも抱きつかなくったていいじゃないか~

二人のラブラブ見るためにボクは来たわけじゃないんだぞう!

三人の聞きなれない日本語にカイルは現状がのみこめず????

だが・・・

ユーリの「氷室」と言う言葉は見逃さなかった。

こいつが氷室!

嫉妬心が湧き上がるカイル。

再度氷室に見せつけるようにユーリを抱き寄せカイルは不適な笑みを浮かべた。

顔を赤らめカイルの腕から離れようとするユーリ。

だが、ユーリのまだ帰らないという決心は固い。

このままだとユーリがカイルにとられてしまう可能性は高い!

ユーリと伴にヒッタイトに残る決心をする氷室達であった。

だが・・・

ユーリの心が徐々にカイルに傾きつつある事を二人はまだ知らない。