言いたいことは・・・

*この短編は初めての朝からの続編第7弾です。

内緒にしてくれ を読まれた後お楽しみ頂けたらと思います。

「ねっ!そんなに引っ張ると腕ちぎれちゃう」

強引に私を引っ張るように歩く道明寺に立ち止まり腕を振り払う様に抵抗をみせる。

「あっ・・・ごめん・・・・」

私の言葉に立ち止った道明寺が慌てた様に私の腕を離した。

道明寺が素直に謝るなんて珍しいことだ。

さっきからあたふたしてドギマギしてる感じもなんだか気になる。

みんなとの話と関係あるのだろうか・・・

道明寺のこんな態度て・・・

スケベなこと考えている事多いんだよね。

私が道明寺の家で坊ちゃん専用のお手伝いさんをタマ先輩から押し付けられてときもにやけた顔で・・・

この前のマネキン事件の時もこんな感じだった。

絶対なにか変なこと考えてる・・・

そんな気がしてきた。

「なに隠してる?」

「えっ!何にも隠してないっ!」

道明寺!声が高目になって裏がえって心なしか大声になってる。

「正直にいえば何でも許す」

思わずそう言ってしまった。

あの時からしん密度をました二人の関係・・・。

以前なら絶対出てこない言葉が口から出たのもそのせいだろうか・・・。

道明寺の瞳がピカッと光ったように見えた。

落ち着きのなかった戸惑い色の瞳が希望を見つけたようなそんな輝き取り戻してる。

何でも許す・・・

言いすぎた?

もしかして・・・失敗かな?

もうしゃべらなくていいから!そんな気になってきた。

一度はいた言葉を戻すことなど出来るわけはなく・・・

生気を最大まで取り戻したような道明寺が私に迫ってきた。

「今言ったこと、本当だな」

私の肩を両手でつかみ顔を近づける道明寺の迫力に萎縮しながら思わず私はコクリと頷いてしまう。

私の背中に道明寺が腕を回し抱きよせる。

耳元に唇を近づけて「牧野・・・俺・・・もう一度お前を抱きてぇ」と囁いた。

ギョッーーー

思わず目を見開く。

ここでいきなりそっちの方向ですかぁぁぁぁぁぁ。

思わず顔が赤くなった。

「その前に、さっきのみんなとの話しはなんなの?」気を取り直して聞いてみた。

「ああ、あきらが牧野と2度目はねえかもなんて言ったから・・・」

私を抱きしめたままぶっきらぼうに言って道明寺が最後に舌打ちするのが聞こえた。

なぬ?

何の話だ・・・

2度目て・・・

さっきの道明寺のもう一度私と・・・て・・・やつにつながるよね・・・。

いったい男四人でなにしゃべってたんだーーーーー。

「道明寺!なに喋ったの!ヤダーー絶対やだ!」

必死に手足バタつかせて道明寺の腕から逃れること試みた。

「お前、さっきなんでも許すて言ったよな」

強い口調で言い放ちながらやさしい瞳で私の顔を覗き込む。

「それって、お前を俺の好きなようにさせてくれるってことだよな?」

ゲーーー誇大解釈!

そんなこと一言も言ってませんーーーーーーっ。

正直に話せば怒らないの意味の許すだぁぁぁぁぁ。

道明寺が自分の都合のいいように考える癖のあることすっかり忘れてた。

キッと睨む私を無視して、道明寺の唇が私の頬にそっと触れる。

そして・・・

道明寺の瞳がうるんだような感じになって・・・

甘えるようなそんな切なそうな表情で見つめられ・・・

私・・・

なにも言えなくなった。

手足の力が抜けて・・・

ギュっと唇かみしめて道明寺の瞳から逃れるように顔を下に向けた。

道明寺との身体の密着度が増してくる。

・・・・

私の腰のあたり・・・

なんだか固いものが触れるんですけど・・・・

これって・・・道明寺の・・・だよね・・・

「道明寺・・・なんか・・・当たるけど・・・」

うつ向いたままつぶやいた。

「仕方ねえっ自然現象だ」

それ言うなら生理現象の間違いじゃないの?

思わず見上げた道明寺の顔は火が噴きそうな感じにゆで上がっていた。

こんなとこで発情するなぁぁぁぁぁ

道明寺に負けないくらい口から火の吹き出しそうな顔になって睨んでた。

つくしちゃん登場でこの後の展開はどうなるのしょう?

まだ書く気かーーーーーなんて言わないでもらえるとうれしいのですが・・・(^_^;)