Happy life 4

久しぶりの短編を1編。

やっぱり良いですね短編は(^_^;)

後先を考えずに安心して書けるという安堵感。

『Happy life 3』ではつくしと一緒の入浴を裏切られた結果となった司君。

ここでは良い想いが出来るのでしょうか~。

期待は☆マークがついてないのでほどほどでお願いします。

あっ次のリクエストなんて考えないで下さいませ~ ← と言いつつ請求してる私。

ネタ待ってます♪

拍手コメント返礼

mizuta 様

何も見えないのは白文字で書いちゃってたからです。

ちょっとしたお遊びで文字にカーソルあてると浮かび上がるってこと時々やっちゃってたんですよね。

他にもあるはず・・・どこだったかな?(^_^;)

黒文字に戻したので読めると思います。

 *

「うっ・・・」

「なに泣いてんだよ」

「泣いてなんかないもん、感動してんのよ」

ぐちゃぐちゃの顔を久しぶりに見た。

ずる~と鼻水を吸い込む音も聞こえる。

1週間ぶりのご帰還なんだけど・・・。

俺との再会に感動してる訳じゃない。

50インチのテレビの前で鼻をすすってるつくし。

「今いいとこなんだから、邪魔しないでよ」

首に腕を抱きつけた俺を見もしねぇ。

邪魔しないでって言われて邪魔しねぇはずねぇじゃん。

「愛しのご主人さまのご帰宅だぞ」

頬に唇を寄せながら何気なく画面を一緒に眺める俺。

結局・・・

最低限の邪魔しかしてない。

白い砂の海辺。

ゆったりと打ち寄せる波。

空をそのまま映しこんだような青い清んだ海。

そこに佇む一人の若い男。

砂浜に足跡を残しながら若い女性に歩み寄り抱き寄せた。

「愛してる。もう絶対離さない」

どこかで聞いた様なフレーズ。

「この主人公の女の子ね。お金持ちのお嬢様なの。結婚を反対されてここまで逃げてきて・・・」

「もういいとこなんだからッ」

そしてまた鼻をズル~と鳴らす。

立場を入れ替えれば俺たちじゃねぇのか?

重ね合わせているとか?

「これってさ俺達二人となんだか似てないか?」

「私この女優さんみたいに美人じゃないけど?」

相変わらずの見当違いの反応。

誰もそんなこと言ってねぇよ。

俺に言わせれば画面の中の奴よりお前の方が100倍は魅力ある。

「俺の夢はお前って、言ったの覚えてる?」

思い出したのは結婚前の約一カ月二人で過ごした無人島。

「道明寺の夢ってなに?」

聞いたこいつに指先を合わせて「もう 叶った」って呟いた俺。

そして抱きしめあった。

あの時の温もりと幸福感は一生忘れない。

「おっ覚えてるわよ。忘れる訳ない・・・」

ようやくつくしの瞳の中に俺が映し出された。

「お前の夢は妊娠だったけ?」

「もっと早く言ってくれれば俺はもっと頑張ったんだけどな」

目の前の顔が見る見るうちに赤くなってムクれた。

「なに、そっちに結びつけてるのよ」

「妊娠したいってことは俺に抱かれたいって事だろう?」

首にまわした腕を解いて、つくしの隣にへと腰を下ろす。

「あっ・・・あのね!好きな人の子供を産みたいってことで・・・

その前の行為が夢ってことじゃないでしょうッ」

好きな人って言われて、くすぐったい気分でむずがゆい。

高揚する気分。

俺の方が抱きたくなった。

「抱かなきゃ、妊娠させられねェし、お前の夢はかなえられない」

「だからって、露骨に言うな」

すねるようにつくしがつぶやく。

「必要以上にがんばってもらわなくていいッ」

「必要ってどのくらいだ?」

完全に言葉を失ってつくしは黙りこむ。

言葉を交わすたびに近づく互いの体温。

ゆっくりとつくしとの合間を埋めて距離をなくす。

「ちょっと、なにッ」

物足りなくて、そのままつくしを俺の膝の上に乗せた。

抵抗は形ばかりのもの。

それがキスをするのにはちょうどいい高さ。

少し首を傾ければ、すぐそこに吸いつきたくなる形のいい唇がある。

「駿、寝てるんだよな?」

「寝てるからテレビを見てた。」

「俺の帰りを待ってたんじゃなくてか?」

「待ってたに決まってるでしょう。おかえり」

俺を見つめる瞳が優しく笑う。

温もりが重なって混ざり合う息遣い。

「1週間ぶりだ」

「・・・だねッ」

ゆっくりとつくしの腕が俺の首に回された。

目じりから頬へ・・・

頬から耳たぶ。

そして首筋へと唇がたどる。

腰にまわした指先が絹地の上からでもつくしの体温がじんわりと熱くなっているのを俺に伝える。

味見をするように白い肌を軽く吸いあげる。

「んっ・・・・」

唇がまた重なった。

俺、お前の夢かなえるためならがんばる。

って…叶ったんだった。

駿が生まれたからな。

でも一人じゃたらないよな?

いい夢だ。

それは違うって司君。

と突っ込みたくなるようなお話でした。

花男Fのあの名場面も、その後にこんなオチがあったら半減でしょうけどね。

お叱りはご容赦を♪

この後は、PWはつけてないぬる~いお話。

ほっそりと指先が器用に動いて俺のタイを解く。

「誘ってるのか?」

うわずりそうなる声を隠して冷静さを装いながらつぶやいた。

「ダメかな・・・」

俺を見つめる瞳は潤いを含んで漆黒の色合いを増す。

こいつにしては珍しい反応。

それにカンタンに魅せられてしまう。

反則だぞ。

そんな顔されたら持つはずねぇ。

「ダメなわけねぇじゃん」

「最初に誘ったのそっちだからね」

解かれたタイはつくしの手の中から床へと滑り落ちる。

それが合図の様に片手でつくしの身体を抱き寄せた。

上着の裾から差し入れた俺の指はすぐに乳房を捕える。

たくしあげたブラの下で形のいい胸が露わになった。

「俺より、お前の方が脱がされてるぞ」

「・・・だって、そっちが先にッ」

凝った乳首を唇を寄せて口に含む。

「あ・・っ」

つくしの抗議の声は喘ぎ声へと変わった。

舌と指で執ように乳首を弄ぶ。

膝丈のスカートの裾から差し入れた指先は濡れた布地の感触を楽しむように二、三度わずかな膨らみをゆっくりとなでた。

「・・・んっ・・・やだっ・・」

まだつくしの身体に張り付いた邪魔な布切れをすべて取り払って、ソファーの上に押し倒した。

革張りのソファーの冷たい感触に正気を取り戻したように腕で俺の胸を押し戻すように動く。

「ここでじゃ、やだ」

「お前か誘ったんだろ? 」

「ベットまで、もたない」

そのまま俺の欲望の中に引きずりこむように、指先で、唇で、舌で、つくしの身体中を愛撫を繰り返す。

とぎれとぎれに口元から漏れる声は甘い喘ぎ声となって、俺の耳をくすぐる。

観念したように、つくしが俺の背中に腕を回した。

たまにはつくしちゃんからおねだりされたら司は萌え?燃え?

でもこんなもんかな(^_^;)

おそまつでした。