ごめん それでも愛してる 19

先週今週と週末は家に居ず・・・。

土曜日からキャンプに熊本へ行ってきました。

荷物を車から下ろすだけで汗だくでグッタリ。

親はグッタリ、子供だけが元気で・・・。

熊本の親戚の家へ子供を置いてきたので久しぶりの自由時間。

イムリミットは明日の昼くらいまで。

どうせならあと2,3日帰ってこなくてもいいんですけどね。

さて、折角うまくいきかけたあきら君ですけど・・・

どうなるのか?

ドS倶楽部応援隊は発動できないはずなんですけど。(>_<)

*

腕の中にすっぽり隠れた細い肩はわずかな震える小さな振動を俺の胸に伝える。

「離して」

喉の奥から絞り出す様に聞こえた声。

「私との見合い、そんなからくりがあったんだ」

それは否定できない事実。

違うって俺が嘘を言っても葵は納得するはずがない。

そうだと肯定したらしたで余計面倒になりそうだ。

爺様に言われたから一緒に暮らし始めた訳じゃない。

きっと葵じゃなければ断ってたはずだ。

なにも言えないままギュっと葵を抱く腕に力を込める。

鼻先をくすぐる髪の香り。

鼻を押し付けるように吸い込んだ。

「否定はしない。でも俺の気持ちは本心だから」

ドクンと一つ心音が上がる。

自分の気持ちを押し付けるようにもう一度腕に力を込める。

葵の返事を待つ間が死刑執行に向かう囚人になった様な感覚。

ここで振られたら立ち直れそうもない。

「分かった」って言ってくれることを祈りながら「許さない」って言葉を恐れてる。

情けないくらいの緊張。

スマートさのかけらなんてどこにも持ち合わせていない。

帯びてくる熱の塊にすべてを支配するように理性をはぎ取り欲する気持ちだけに支配されてくる。

「ごめんなさい」

小さくつぶやいてうつむく様に動いた葵の項。

葵の指先か俺の手元を自分から外す様に動く。

付き会えないのゴメン?

俺の気持ちを疑ってゴメン?

ごめんなさいの意味が解からず動揺が焦りを生む。

「少し考えさせて・・・。気持ちの整理がつかないみたい」

振り返って葵の瞳の中に移る俺は自分でも気丈な態度を見せている。

いやだ!

絶対離れないと抱きしめたい本音。

自分の想いを押し付けられないのは俺のいいところだと葵に出会うまで思っていた。

時には強引さも必定じゃないのだろうか?

本当に欲しいと思うものには強く・・・

強引になれと心が叫ぶ。

「俺の事だけ考えてくれないだろうか?」

「見合いの事も、祖父の出した条件も俺の気持ちの中には関係ないから」

「それが君を傷つけたとしても、それでも愛してる」

どこまでも深く清んだ瞳はじっと俺も見つめたまま長い睫毛を伏せた。

俺から離なれようと胸元を押さえつけていた腕の力はわずかに肘を曲げて緩む。

頭を垂れて見えなくなった表情。

コツンと頭を胸元に預けるように動いた葵。

心臓の音が葵に聞こえるんじゃないかと思うくらいに高鳴り出す。

それでも、葵の表情が見れなくって時間だけが過ぎて行った。

こんな反応は司じゃ無理だと・・・

今回のセリフ一番お似合いなのはやっぱりあきら君だと思っています。

拍手コメント返礼

hanairo様

お久しぶりです。

なかなかお話が進行しませんがそろそろダ---ッと行きたいところなんですが。時間との戦いでして(^_^;)

夏休みが終わるまであと3週間。

1番拍手ありがとうございました。

リンゴ様

キャンプは終わった後もテントの片づけが~

朝から外に干して・・・

これだけで疲れます。

あきらくんへの声援ありがとうございます。

zui様

あきら君を不幸には出来ません!

幸せにしてくださいとコメントもらえるたびにキュンとなるんです。

更新が楽しみと拍手をもらえてうれしいです。

ありがとうございます。