玲子さんの婚活物語 19

司にもばれてこれでひと段落♪

あとは・・・大したお話は残ってなくて・・・

大事な二人のラブアマモードはすっかり抜け落ちてしまってます。

夏休みですから♪ ← 言い訳です(>_<)

このお話も今日で完結です。

 *

「つくしちゃんばれちゃったのね。助けてあげられなくてごめん」

玲子さんは手のひらを合わせてすまなそうな表情を私に向ける。

「俺は殺されるかと思った」

なんでも先日しっかり最上階の部屋に二人で呼び出しを受けて相当司から説教を受けたらしい。

「重圧感と冷淡さに手抜きなしで凄まれたら堪らない。俺は凍りかけた」

「孝太郎はほとんど頭下げっぱなしだったでしょう」

「あんな時はさすがよね。つけいる隙がなくて、反論もできなかったわ」

「「今度つくしを巻き込んだら分かってだろうな」って言われてやっと「分かりません」って言ったけどね」

少しの反抗とケロッとした顔で言った玲子さんの横で「それで僕は土下座したんですから」と甲斐さんはほとんど泣きごとだ。

でも最後はよかったなって二人がつきあうことを司は祝福してくれたらしい。

司が誇らしく感じる瞬間。

二人っきりでいる時もその半分の大人な部分を示してくれたら・・・。

ばれた後、花沢類達がいるのもお構えなしで・・・

「俺らがいるの忘れるな」

苦笑気味の美作さん。

「勝手にやってろ」

呆れ気味に西門さんは呟いた。

「駿は預かるよ」

にこりとほほ笑んで駿を私から抱きとって背中を向ける花沢類。

思わず私もついて行きたくなった。

・・・が、司にとらわれて動きようがない。

「話は終わってない」

身軽になった私に遠慮なく腕がまとわりついた。

されるがまま・・・

なすがまま・・・

あの後、部屋から出してもらえなくて・・・。

今思い出すことじゃない!

記憶の中から取り去る抵抗を試みる。

体中に刻まれた甘い跡。

まじりあう体温と吐息は今でも身体が、心が覚えてる。

そして、数日屋敷からの外出もさせてもらえなかった。

ようやく許しが出て事務所に顔を出す事が出来た今日。

行きも帰りも司同伴と言う条件を諦め気味に受け入れた。

ニ度とバカなことはしない!

誓っても「信用できねぇよ」とふてぶてしい笑いを浮かべて唇に落ちてきたキスは甘くて、優しくて・・・

きっと今なら司のどんな身勝手すぎるわがままも要求も受け入れてしまいそうだ。

熱くなりそうな身体をもてあまし気味な私を現実に引き戻す目の前の二人。

「玲子さんがつくしちゃんを結婚相談所に入会させるからややこしくなったんだ」

「話をぶり返すつもり?」

ここで甲斐さんは一歩後ずさる。

この二人付き合うことになってるはず。

関係は今までとほとんど変わらない様に思える。

「変わらないんですね」

クスッと笑いそうになる口元をこらえながらつぶやいた。

「心配しなくても二人っきりの時は違うから」

甲斐さんが玲子さんに軽く片眼をつぶる。

玲子さんの頬がわずかに頬を染める。

二人に流れる空気の色がピンクに染まって見えた。

       おしまい

このお話も終わりです。

プロポーズ的なお話は甲斐君のつぶやきでUpする予定です♪

拍手コメント返礼

mi様

ありがとうございます。

楽しいお話準備中です♪

hanairo様

ようやく終わりました。

一気に読むとお話の感覚も掴めますよね。

お付き合いありがとうございました。