夢色!恋色!花模様 1

気が付けばこのブログももうすぐ2周年を迎えます。

これも毎日アクセスしてくださる皆様とコメント、拍手、アクセスランキングのプチのおかげです。

私の原動力となってます。

2周年の記念作品も準備中ですがその前に思いついた短編をそのプロローグとしてupします。

1000up記念作品でもつかつくでのリクエストを多くいただいてます。

それを踏まえてのお話です♪

*

バン!

     ボキッ!

           ガシャッ!

道明寺の部屋で何かが壊れる音がした。

帰るッ!

その部屋の前で180度体を回転させる。

その前に1列に居並ぶ顔なじみの道明寺の使用人。

皆哀願気味だ。

私の前で手を合わせて拝んでいるのはSP最年少の槇君。

ときどき私の護衛にもついてくれる親しみのある顔つきのまじめなタイプ。

私の周りにはいなかった今はやりの草食系。

これで柔道2段、合気道3段とは思えない。

「お願いします」

必死の形相で手を合わせられた。

ゆっくりとドアのノブに手を伸ばす。

右に回してドアを押した。

隙間は15センチ。

そこから目だけで中をうかがう。

ぎょっとなって見つめてるのは私じゃなく道明寺。

床には二つになってるノートパソコンの残骸が見えた。

「なんでいる!」

いつもなら「遅い」と5分遅れても責める態度。

まるで来たのが悪いみたいな道明寺にムッとなった。

「もともと会う約束だったでしょう!」

「時間あるから、家に来い」と人の予定も効かず勝手に押し付けたのは3日前の道明寺だっ!

こんな強引な約束はいつものことだから攻める気持ちも薄れてる。

今日は約束の30分前に来てやったのにッ。

「どうしたのこれ?」

不愉快な気持ちはそのままズカズカと歩いて飛び散る金属の破片の前で立ち止まった。

いったいどこまで壊したらここまで壊すことができるのか?

せいぜい画面が割れて飛び散るのはガラスくらいじゃないのか?

それが二つに離れ離れのパソコン。

キーのHはポツンと四角で個体となって足元に転がっている。

「お前が悪い!」

不機嫌につぶやいて道明寺が転がってるPCの画面部分を蹴り上げた。

道明寺をここまで機嫌を損ねること何かしたか?

昨日大学で花沢類に昼食をおごってもらった。

二人で食べた食事は久しぶり。

それくらいでこれなら私は頻繁に壊れたPCを目にしてるはずだ。

二日前は西門さんと二人っきり。

それは茶道の練習。

3日目は偶然会った美作さんが家まで送ってくれた。

私が接触した男性はこの3人だけ。

異性に会うことが道明寺の不機嫌の原因と決めつけて記憶をたどる私の発想。

安易だ~。

「何かしたかな?」

じろりと私を睨む道明寺。

背筋がピンと張る緊張感が私を襲う。

「いや・・・なんでもねぇ」

なんでもねぇって顔じゃない!

「お前、来週はみっちり1週間付き合わせるからな」

「へっ?」

意味が分からず間抜けな声を出しながら道明寺の表情を読み取ろうと必死に見つめてた。     

       

拍手コメント返礼

b-moka

ありがとうございます。

2周年までカウントダウン中です。

司の不機嫌の原因は>

もうしばらくお待ちください♪