涙まで抱きしめたい  番外編

プロポーズを聞いたF3の反応はいかに!

『俺らも負けねぇようにラブラブイチャイチャするぞ!!』

『くそ~!!牧野!お前も俺にプロポーズしろ!!』とか

『あきら会長の携帯教えろ!!俺らのもその作家に書いてもらうぞ!!』

なんて司がうらやましがった話があったとかなかったとか?

***様♪頂いたコメントから想像して書き上げましたよ~。

せっかくいい感じで終わらせたお話なのに ギャグに走ってます。

最終話の余韻を楽しみたい方はスルーでお願いします。

*

「プロポーズされた」

葵からのプロポーズの数日後、有頂天の俺の気持ちも落ち着きを取り戻したころ久しぶりに顔を合わせる4人。

「そっか」

総二郎には聞き流された。

「ふ~ん」

雑誌を眺めながら類の気のない返事。

だからなんだ? 的な視線は司。

良かったなとか、おめでとうとかないのかよ。

そっけない反応。

俺には珍しく不満げな表情を隠すつもりもなく張り付ける。

「コクられたり、抱き着かれたり、プロポーズされることも初めてじゃないよな?」

それを楽しんで受けているのは総二郎。

類の場合は無視。

司の場合は威嚇。

俺もプロポーズされたのははじめてだよ。

自分からのプロポーズはいまだに成功してねぇけど。

「もしかして・・・葵ちゃん?」

ようやく雑誌から視線を外した類が気が付いた。

「だから浮かれてるのか!」

総二郎が気が付かなくてごめんとニンマリ。

「あきら、お前からじゃなく葵から!」

司の反応は予想外。

考えこんで不機嫌な表情を作る。

なんでお前が葵のことで不機嫌になるんだ!

司が牧野意外に嫉妬するはずはない。

「俺もされたことないのにッ!」

おいおい・・・。

お前は最初で最後のプロポーズしっかり決めただろうがぁぁぁ。

うらやましがる意味がわかんねぇーーーッ。

総二郎も類も不安げな表情を作る。

つーか。

そのあとしっかりおもしろがってる。

「牧野から俺にプロポーズさせる!」

牧野が今更司にプロポーズ?

意味はないような気がする。

単なる司の思い付きに素直に牧野がノルとは思えない。

もう結婚やめた!とか言われるんじゃねーの?

「よく、逆プロポーズされたよな?」

「まあ、話せば長くなるんだけど・・・」

ジー様の陰謀の会社で流行った俺たちの擬似恋愛の小説のことをかいつまんで話した。

「それ、面白そうだな?」

「モデルが自分だって思ってみろ、笑えねぇぞ」

この手の話に興味を示すのは総二郎くらいのもの。

「でもそのおかげでうまくいったってことでしょう?」

そう言われればそうかもしれない。

あそこでどんな変化が葵に生まれたのかあいつは話してくれてないから分からない。

一人じゃ生きられないとか言われてみろ。

もうこいつ以外愛せないって気になる。

この流れはあの小説のおかげなのだろうか?

「二人の恋人関係のエッセンスにもなったとかありかぁ~」

「ば~か」

総二郎の言葉に本音の部分を突かれて照れくさくなる。

「イチャイチャできるのか!」

司の目の色が変わってる。

別にお前らは何もしなくてもイチャイチャだろうがッ。

「あきら、その小説家紹介しろ!」

へっ?

司、もしかしてお前もやるつもりか?

自分と牧野の恋愛小説を作り上げて会社で観覧?

大学の牧野が目にする確率は低いと思うけど。

「司、牧野には通じないと思うぞ」

総二郎がやめろと諭すような表情を司に向ける。

「しばらく牧野が司と口を利かなくなる可能性の方が高いんじゃない?」

類は寝そべってたソファーから体を起こしながらつぶやいた。

二人ともよく牧野の性格を把握してる。

牧野を一番理解してるはずの司がなぜこうも崩れる?

しょうもねぇところで対抗するなッ。

「牧野にどうやって小説を見せるんだ?それにほかの奴らが牧野を想像してそのままおかずってことになりかねない」

「おかずってなんだ?」

総二郎の言葉に司が食いつく。

「小説ってリアルなとこあったんだよな?」

「ああ」

それなりのアダルト場面。

俺に確認する総二郎。

「ってことは、知らない男が牧野の裸とか想像したりする可能性もあるってことだろう?」

「文章ってある意味、映像より妄想を刺激するからな」

「自分の好きなように脳内変換されるぞ」

司は耐えられないんじゃねぇの?みたいな視線の総二郎。

俺も耐えられねぇよ。

「あっ・・・」

司のテンションがもとに戻った。

プロポーズの報告してなんでこんな会話になる?

「それで、あきらは結婚するの?」

総二郎にしては野暮な質問。

当たり前だ。

やっと葵から取り付けた結婚の意思表示無駄にするわけない。

「プロポーズの返事ってさ男はなんて返事するものなの?」

「普段はプロポーズの言葉は用意してるけど返事なんて考えてないよね?」

受ける受けないは別にして、類ならプロポーズされることも十分にあり得ると俺は思う。

「今後の向学ために聞かせろ」

だから司、何のための向学だ。

・・・ん?

ちょっと待て!

プロポーズの返事?

「プロポーズなら俺からだろう?」

「相手を好きな方がするべきだと思うから」

「それじゃ、やっぱり俺だ」

あの後、何言った?

ただ嬉しくて、幸せであいつを抱きしめていた俺。

・・・

・・・・・

!!!!!!

返事・・・忘れてた。

そしてここから新しい二人の物語が始まるのです。(^_^;)

あきら~大丈夫か~

拍手コメント返礼

ゆめ***様

3人の報告は欠かせないですよね。

そしてこんなしょうもないお話を書き上げてる私。

あきらにはしんみりと報告させてあげて静かに喜んであげる3人という設定もありなのに~。

おもしろいと受け入れてもらえて感謝です。

no***様

最後の詰めの甘さは次のお話にとつながります♪

あきらでも遊ぶ傾向が・・・(^_^;)

司は相変わらずでそのあとの見えるつくしの反応を想像しやすくて~♪

それはまたの機会に~。