君じゃなきゃダメなんだ 5

着実に結婚に近づいている?

あっ~でも駿君が生まれた時はF3は結婚してない設定にしてたのよね(^_^;)

まだオリキャラの葵が登場してたなった時に書いたお話だったからなぁ。

結婚できるのか!

どこかですり合わせしないと行けないなぁ。

*

「お母さんかぁ・・・」

呟いたまま葵がため息をつく。

「なにも心配する必要はないからな」

うちのおふくろは少し変わってる。

少しというか・・・

そうとうだよなあのメルヘンチック。

「お前が年上を好む気持ちがよく分かる」

そう言ったのは総二郎。

よく俺が無事に育ってきたと思う。

もし妹達が生まれなきゃきらびやかに飾られていたのは俺?

妹たちの生まれる前の俺の写真は誰にも見せられないきらびやかさ。

おねぇ系の俺・・・。

ゲッ・・・。

想像して吐き気がする。

司の母親とインパクトじゃ十分に張り合える。

理屈的には葵との結婚を反対されることはない。

ジー様と親父が進めた縁談なのだから。

「会うのが嫌なわけじゃないから」

「ただ緊張するって思っただけで・・・」

心配なのは母親よりシスターズの方かもしれない。

あいつらいい顔しないんだよなぁ。

「おにいちゃんのせいで彼氏ができないんだから」

「かっこいいお兄ちゃんが基準だとどの男の子も落第点なんだもん」

言われて喜んでいたガキの俺は今はいない。

俺の付き合っていた女性の8割は妹たちの悪戯で姿を消した。

今まではそれも笑って見られた。

葵だけは困る。

対策が必要だ。

「俺の家族に会うのはすぐじゃなくていいから」

「過ぐにでも籍を入れたいって言ってたのはあきらなんですけど?」

「それより、まずは指輪だろう」

ごまかすように葵の腕をとって歩き出す。

「せかさないでよ」

しょうがないとでもいう様にクスッと葵の口元が笑った。

人の流れに沿う様に店舗の並ぶビルの中に入る。

肩を寄せ合うカップル。

落ち着いた雰囲気と明るい空間が同居してるビル内。

中央の吹き抜けの天井から暖かく降り注ぐ太陽の光。

ウインドーに飾られるネックレスに指輪。

店名には最近名前を聞くようになったブランド名。

若者に人気があるのは知っている。

可愛いと見つめるウインドーの前から葵を剥いで店舗の中へ入った。

俺の連れて行った店にはなかった数万円からの指輪。

こっちは8000円・・・

「指輪ってこんな安いのあるの?」

「1000円くらいから売ってるよ」

「それ、おもちゃだろう」

そして目の前で指にはめる8000円の指輪。

「おい、俺が贈る婚約指輪なんだからなッ」

にっこり嬉しそうに安物の指輪をはめる葵に焦ってる。

「これで十分なんだけど」

だからダメだって。

高校生が初めて付き合う彼女にも、もっとましな指輪を贈ると思う。

「エンゲージリングをお探しですか?」

上品な笑顔で目の前のケースから指輪を出す女性店員。

俺を値踏みするようにつま先から頭の先まで眺めた視線。

一気に桁が上がった。

流石はプロだ。

「お客様に合わせたデザインでオーダも承っていますが」

世界にたった一つを君に贈る

そんなフレーズが頭に浮かんだ。

「なあ、俺が選んで贈っていい?」

「指が折れないくらいのを選ぶから」

「それじゃ、今日はこれで我慢する」

俺の目の前にはまだ指にはめたままの安物の指輪。

「もう少し高いやつにさせて」

ケースの上に置かれファッションリング。

細い蔓のラインに蝶をあしらったデザイン。

控えめに輝く小さなダイアモンド。

可愛らしさと繊細さを感じさせる。

葵に似てる気がした。

葵がダメだという前に安物の指輪を外してその指輪を薬指にはめる。

運よくサイズはぴったりだ。

「外すなよ」

婚約指輪を贈るまでの俺のものだというしるし。

あくまでも仮だ。

指輪の無くなったスペースにカードを置いて支払いを頼む。

「MIMASAKA・・・」

「ひゃー、失礼しました」

カードの名義に店員が顔色を変える。

「似てるとは思ってたんですけど・・・。まさかこんなところにいらっしゃるとは」

こんなとこって、自分の務めてる店だろう?

俺も来るとは思ってなかったけど。

それも生涯でただ一度贈るはずの婚約指輪を選ぶために。

「これが婚約指輪でもいい気がする」

「ダメだ」

嬉しそうに手のひらをギュッと閉じてほころぶ表情。

誰にも見せたくなくて頭ごと抱き込んむように腕を回した。

世界にたった一つを君に贈るから・・・

もう少し時間をくれ。

司なら世界に一つしかないやつを俺様がオーダーした。

そう自慢げに言いそうですが・・・。

あきらなら黙って贈りそうな気がします。

婚約指輪も薬指に今は入らなくなった私。

安物でいいから欲しいな~

拍手コメント返礼

美優様

物欲バリバリの女性に「何でもいいよ」言ったら・・・

思い切り支払いの山が~。

案外あきらや総二郎の周りはお嬢様が群がっていそうですけどね。

小さピュアな宝石は指についたごみ。

そうか、だから某女性社長は豪快なでけぇー指輪を指全部につけてるのね。

魔除け・・・・

うちの旦那もいいそうです(笑)

Gods&Death様

息子さんおめでとうございます。

指輪を贈られたのは遠い昔。

私の婚約指輪は娘にいずれ贈ろうとファッションリングに作り直しています。

まだ数年先ですけどね。

口上がうまきいきますように。

han****様

本当にどうして指まで太るんでしょうね。

年齢と共に図太くなるのは性格だけじゃなくて体もだと知る。

いろいろ結婚まであきら君に楽しませいてもらいましょうね。

no***様

世界に一つだけの花~♪

おもいっきり歌っちゃったじゃないですか(笑)

そうそう葵がいらなけっれば私がもらいます。

こんな可愛い女の子になりたい!

それを言うなら戻りたい♪でしょ~う。

たぶん遠い昔は可愛かったはず。

何時からこうなった?

はぁ~。