思い出は夢の中で 13

記事が1000に到達するよりカウンターが200万に到達する方が早そうです。

頂いた1000番目の記事への投票はつかつくの甘いお話が多いんですがその前にこのお話が終わらせることを考えてと・・・。

兄妹禁断の悲恋物語が生まれそうな雰囲気・・・

韓国ドラマじゃないですから~。(笑)

*

「口を出さないでって、俺に言ってるのか!」

威嚇気味に睨んでる目つき。

「お客の目があるから」

太田さんは私の腕を店の奥に引っ張っぱった。

「だから、こいつに触るなって言ってるだろうがぁ」

私たち二人の間を道明寺が自分の体をねじ込んだ。

そして人目のつかないお店の片隅に3人が向かい合う。

「僕の考えが違ってたらいいけど・・・」

『両親の再婚で兄妹になった二人。

束の間の4人の家族も両親の突然の事故で他界。

その加害者は店長だった!

それで二人に気を遣っている。

二人は支えあううちに、いつしか心惹かれあうが、兄妹という関係が二人の間に立ちふさがる!? 』

「好きなんだよな、韓国ドラマ」

へっ?

太田さん・・・。

悲恋ドラマを熱く語るわりには楽しそうに見える。

『裕福な家庭に引き取られた幼い兄妹。

何かと孤児の兄妹に目をかける母を恨めしく思い孤独を感じる一人息子。

時が過ぎ、家から逃げるようにアメリカに留学した息子が帰国。

そこには大学生になり美しく成長した義妹と、その妹を誰にも言えず心の底で愛し続ける義兄が待っていた』

注)韓国ドラマ(恋歌)から抜粋

こんなドラマもなかったっけ?

次回以降こうご期待!

なんて、太田さん!私たちに思ってませんよね?

「大丈夫です、私と道・・・じゃなかったお兄ちゃんは仲がいいだけですから」

「ネッ」

変に関心をもたれたら困る。

それが道明寺にはわかってない。

思いっきり不機嫌な道明寺の口からやばい言葉は今にも発せられそうで手のひらで口をふさぐ。

「苦しいだろうがぁ」

剥がれた手のひらを握ったまま道明寺はぜーえぜーえと息を吐く。

無駄に動作が大きくないか?

「何かあったら僕に言って、協力するから」

「そうかお兄さんの独りよがりかぁ・・・」

ポツンとつぶやいた太田さん。

そう言いながら取り残された私と道明寺が顔を見合わせる。

「どういうことかなぁ・・・」

冷たい汗が背中にツーッと流れる様。

「俺は一方的に妹に言い寄る兄貴か!」

怒りとともに道明寺が言葉を吐き出した。

悲恋じゃなくて異様な恋愛?

「そのうち、俺が君を守るなんてあいつは言い出すんじゃねぇか?」

道明寺の目つきも異様な光を灯しだす。

やばい・・・。

「太田さんがなにを言っても行動しても、どうなるもんじゃないでしょう」

「私たちはここにいるべき人間じゃないんだし」

時々このことを忘れてる。

私たちは二人で過去の世界に投げ出された人間だ。

道明寺の私の初恋争奪作戦は今のところ空中分解気味だ。

「仕事しなきゃ」

道明寺の背中を押して明るい店内へ向かう。

「おい・・・アレ」

道明寺が透明なガラスの向こうに視線を向けたまま固まった。

スカートがめくれるのも気にせずに制服のまま瞬微に目の前を長い髪をなびかせて走って通り過ぎる英徳の女子学生。

その後ろを追うクルックルの髪が見えた。

どう見ても追いかけられてるのは高校生の私で追いかけてるのは道明寺・・・。

あの後、私は道明寺のお姉さんに助けられたはず。

ということは・・・

私の初恋の相手は花沢類にインプット済みだ。

「あれ、お前と俺だよな・・・」

「たぶん」

高校時代の私たちを見送りながらつぶやいた。

道明寺・・・

初恋争奪大作戦はもう遅いみたいだ。

ち**様のコメントからもいただかせていただきました。

韓国の悲恋物語

だからうちのつかつくじゃ無理だってね。

拍手コメント返礼

Gods&Death様

私も韓国ドラマは娘と見れるラブコメのみです。

悲恋もの見たことないんですよね。

あっ私もそんな二次見たことなります。

違う話の雰囲気は原作のイメージがうすれて別世界だと思った記憶があります。

私のしょうもないお話が一番だと言ってもらえるのはうれしいです。

ありがとうございます。

b-moka

今回は太田さんの動向がどうなるかというところでしょうか?

かき混ぜてもらわないと♪

200万カウントに1000個目のUP

目白押しです。

no***様

つかつくで韓国風悲恋物語無理ですよね~。

類とならいけそう・・・。