ドッカン !! 43

新年が明けて三が日も過ぎ正月気分も落ち着いたところで連載を進めたい。

このお話も終わりが近づいてきました。

年を越してしまうとは思っていなかったんですけどね。

早くENDをつけたい私にお付き合いをお願いします。

昨日のラッキーセブンSP

松潤の若き二代目実業家!

シッカリ道明寺司に変換してました。

この頃の司なら子持ち3人だよな~

抱き締めて背中をトントンするのはつくしちゃんだけにしてくれ~。

そして嬉しげな表情を浮かべる駿太郎♪

まるきり司君だよ~。

意外に楽しんでた私。

相手役を真央ちゃんがやってくれていたならなぁ・・・

生粋の潤担の方には申し訳ないですが、どこまで行っても花男でたのしみ過ぎてます。(^_^;)

「司君、下にいるみたいよ」

携帯から顔を離してたのしげに微笑んだ岬所長。

玲子さんも余裕のある表情を見せてる。

「もうですか!」

焦ってるのは私だけ。

「携帯を代表にかければ居場所なんてすぐ突き止められるって」

玲子さん、発信元をこんなにすぐ割り出せるって一般人には無理でしょう!

分ってれば携帯を使うの止めてくれたっていいじゃないですか。

玲子さんの携帯じゃ、すぐばれるかもって岬所長に携帯を借りてまで連絡取ったのにッ。

道明寺でも見知らぬ携帯番号なら見つけるのは数時間後だと思っていた。

そんな考えは甘かった。

まだ30分もたってない。

夜中に押し込んでこられても迷惑ですけどね。

「代表ならどんな手段を使ってもって必死につくしちゃんを探すわよ」

「こんな短時間で探し出すなんて愛が深いわね」

羨ましいと笑みをこぼす玲子さん。

その言いぐさは、かる~くからかわれてるようで、恥ずかし過ぎる。

「追い返してきます」

これ以上ここにいたら身体が発火しそうで逃げるように部屋を飛び出した。

「ガチャン」

所長の部屋のドアを気を吐きながらギュと握りしめて閉める。

ジーンと手のひらに感じる電流。

手の平が汗で湿ってドアノブから皮膚がはがれない。

焦り過ぎてる。

落ちつけ!

司が怒鳴り込む前に阻止。

でもね、どうして、何でここまで来るのよ。

ドンと構えて私が帰ってくるまでなぜ待てない。

俺が迎えに行く必要はねえだろう。

不機嫌に無視される態度をとられたらとられたで私の機嫌はなおらないだろうけど。

探してほしいわけじゃないのに迎えに来てほしくないわけじゃない。

矛盾してるよね。

岬所長にお母様から司が来てるって連絡があったって事は・・・。

たぶん司とお母様も会ったってことで・・・

このまま家出続行って、無理だぁぁぁ。

熟女二人が味方をしてくれれば道明寺でも無理はできないと思う。

一人で反省する時間を持って冷静な道明寺が生れてくれるはず。

なんて甘い考えに占領されるほど私の面の皮は厚くない。

道明寺が怒鳴り込む前に連れて帰った方が被害が少ない。

つーか、玲子さんと所長にこれ以上迷惑かけられないしな。

後はどう私が道明寺を説得するか・・・だッ!

マンションの入り口でポツンと明かりのついた街灯を見上げる道明寺を見つけた。

その背中はなんだか寂しそうで、孤独に見えて胸がキュンとなる。

「なんでここまで、来るのよ」

輝くオーラーを背負って無ければ道明寺らしくない。

それに我儘を横柄に横暴に強引に私に押しつけてくるふてぶてしさで構えているのが道明寺。

「お前が家出するからだろうがぁ」

「お袋まで巻き込むんじゃねェよ」

振り向いた表情は私を見つけてホッとしたように輝やく。

わざと強がりを見せる口調が切ない。

「そそそれは、私も予想外だったんだから」

簡単に私の怒りは折れて怒りに任せて飛び出した自分が悪者に思えてくる。

まだ道明寺を許すな私。

言い聞かせるように唾液と一緒に息を飲み込んだ。

向かい合った道明寺が足を私に向って一歩踏み出した。

「なっ、なによ!」

それにおびえるように一歩後ろに足を引く私。

同じ一歩でも歩幅の違いは私たちの距離を確実に狭めてる。

数歩繰り返したところで私の動きをマンションの入り口に向かう階段に阻まれた。

動きを止められた衝動で崩れる身体のバランス。

目の前の道明寺の身体が動いて力強くつかまれた腕に引き寄せられる。

視界を遮断する影。

それは道明寺の顔が急激に接近してきてるってことで・・・。

私を覗き込むように傾げた首の角度。

鼻筋の通った斜めな横顔。

ドキッと胸が高鳴る。

やたらとカッコいい横顔で迫るなッ。

目が離せなくなる。

「こんなとこで尻もちつくなよな」

乱暴な言葉と裏腹に優しく見つめる黒色な瞳がキラキラと星みたいに輝きをまして吸い込まれそう。

「ついてないし」

これ以上見つめていたらヤバイ。

それなのに視線が離れずに頬が熱くなる。

喉の渇きに誘われるように舌が口渇を鎮める為に唇を舐めた。

バカみたいに赤面してる私に満足そうな表情を浮かべる道明寺。

触れる鼻先。

近すぎッ。

唇が触れるまで葉っぱ一枚の距離。

「おふくろが俺に頑張れってさ」

息が・・・

唇に触れる。

キスされ・・・る?

触れられるのをまってないから!

待ってない!

マッテナイ・・・から・・・。

「なに、応援されてんのよ」

触れられない不満を誤魔化す様に尖らせる唇。

「まだ、怒ってんのか?」

優しく細める瞳は道明寺の魅力を倍増させて私に舞い降りてくる。

「怒ってるに決まってるでしょ」

素直じゃない可愛くない態度。

「お前の膨れた顔も好きなんだよな」

私からわずかに離れた温もり。

道明寺の熱が少しでも身体から離れるのがもったいないって思いだしてしまってた。

道明寺の指が動いて頬を軽くつまみあげる。

悪戯っぽい表情がはじけて、私を抱きしめた。

「司法修習の間は我慢してやるからそれ以外は俺から離れんじゃねよ」

道明寺の熱が私の身体を包み込んでいく。

「グッ」

本当は、もっと甘える言葉を言いたいのに、言えずに苦しげな息が漏れる。

コツコツと響く無数の足音のリズムがわずかに乱れて私たちの横を通し過ぎる。

ここは歩道だった!

人目がある。

「ちょっ!ここ歩道!」

息が吐けるくらいの道明寺の胸と唇の隙間で籠る声。

わずかなすきまから逃す声は私の羞恥心を掻き立ててくる。

「お前の顔はほかの奴には見せねェよ」

私が見えてなくても華やかな道明寺の姿は確実に人の目を集めるんだから!

眼球が落ち着かなく動いて諦めるようにまぶたを閉じて道明寺の胸の中に押しつけた。

覆いかぶさるように道明寺の腕が動いて私を完璧に道明寺の中に閉じ込められていく。

道明寺の細胞の中に取り込められていくような不思議な感覚の中で・・・

永遠にこのままでいたいって思う素直な私がいる。

「顔が上げられない」

自然と胸の奥から零れた声。

どうしようもなく道明寺に甘えてしまってる。

どのくらいそうしていたのか・・・。

玲子さんと所長がいたんだ。

現実に返って道明寺の腕から逃れるように胸を両手で押しやった。

たぶん、あの辺が所長の部屋で・・・

見上げた数階先の高さの窓。

ベランダから私たちを眺めてる二つの影が楽しげに手を振ってるのが見えた。

ギャーーーーーッ!!

ドン!

ドス!

「テッ」

あっ・・・

豪快に腕を突き出したその先で道明寺が路上に転がった。

楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

おかゆ

ラッキーセブンのスーツに着換えるシーン。

ちょっとしたこんなワンシーンに華があるのはすがですよね。

道明寺!と私も思ったお勧めの場面でした。

うれしいな、私と同じ重症な方がいて♪

ちゃむ 様

我が家のつかつくは相変らずで♪

ホッコリしていただけて良かったです。

今年もよろしくお願いします。