Happy life 16

時々書きたくなる司の優しい視線のお話。

冬の寒さに負けないホコッとした陽だまりの家族のお話です。

ただいま撮影中の映画、陽だまりの彼女

潤君の役どころの浩介に樹里ちゃんの役どころが真緒。

字が違うけどマオに重ねてる私。

どれだけ花男を探してるのか(^_^;)

役どころが全然違うから道明寺とつくしに重なる部分ってないって思うんですけどね。

原作はキュンとするお話で最期が泣ける(/_;)

「つくし!」

「つーくしーっ」

あどけない声が横暴に名前を呼ぶ声。

呼び捨てにするな、俺ンだぞ。

「もっ!つくしじゃない、ママでしょう」

「えー つくしじゃん」

不服そうな幼い声が俺の笑いを誘う。

一人じゃなんも出来ないやつが、スゲー横暴。

「!ママ!ッ」

子供相手に本気を見せるムクッとした表情。

「だって、パパはつくしって言ってるよ」

「パパは、いいのッ!」

ムキになってるつくしを不思議そうに眺める三歳児。

ガキ同士のケンカを見てる気分。

子供が二人いるみてぇ。

部屋の入り口で壁際にもたれて何気に眺めながらクスッと笑みがこぼれる。

何時から我が家は子どもが二人になったんだ?

「なんで笑ってんのよ」

俺の吹き出す笑い声に気が付いたつくしが振りかえって、眉を吊り上げる。

威嚇感ゼロ。

「子供が二人いるって思えて笑える」

「なによ、それ!」

駿に向けてた不機嫌さを俺に向けられた。

「あんまり怒ると胎教に悪いんじゃねぇの?」

何時破裂してもおかしくねェ様なお腹。

もうすぐ新しい家族に会える日も近い。

「ほら、おまえもつくしの邪魔をするな」

「あー、パパもつくしって言った」

「だから、パパはいいんだって」

「ずるーい」

不満そうに膨れた頬が、抱き上げたチビすけと、鏡を映す様にそいつにそっくりの顔が目の前に出来上がって、俺の笑いを誘う。

笑いたくて笑ってんじゃねェぞッ。

俺を笑わせてるのお前らの責任。

「プッーーー」

「だから、なにがおかしいのよ」

「別に」

そう言って、また、笑いが口もとを緩める。

上機嫌の俺と不機嫌なつくし。

何時もと入れ違った二人の表情が向かい合う。

だから、こいつといると飽きねぇんだ。

ぶつぶつ言ってるつくしを横目で見ながら抱き上げた駿とソファーに座る。

「駿、ママをつくしって呼ぶな」

「パパはつくしって呼んでるのに?」

挑戦的な視線。

ガキのくせにやっぱり男だって思う闘争心を感じる。

俺の血?つくしの血?

どっちに似ても十分強いか。

10年早いんだよ。

そう思いながら駿も成長してると感じて喜んでる俺。

ついこの間までオムツしてたのになッ。

駿の額に当てた自分の頬。

押し付けてぐにゅとした感覚に駿が逃げるように身体をよじる。

逃がすか!

膝の上に両手で束縛する小さな体。

「キャッ、グフッ」

駿が抵抗できる力加減に必死で抵抗しながら楽しんでる無邪気な声が響く。

「パパはママを愛してるからいいんだ」

少し遊んでやって、大人しくなった駿は、ちょこんと俺の膝の上に乗ったまま、首をもたげて下から俺を眺める。

「僕も愛してるもん」

伸びきった駿の首に腕を回して抱きしめる。

「俺がつくしって呼ぶとママは笑うけど駿がつくしって呼ぶと怒るぞ」

俺の腕から下にスポット抜けた駿は膝から降りると腕を組んで考えこむ姿を作る。

いったい誰の真似をしてるのか・・・。

大人びた素振りでしかめっ面。

笑うのを我慢するには限界がある。

憎たらしい態度が無性にかわいくてしょうがねェ。

胸の奥がムズッとっして温かくなる感覚。

「それはそうだけど・・・」

「いいか、男は愛してる相手をいつでも笑顔でいさせなきゃいけないんだ」

「つくしって呼ぶとママはもう駿の好きなクッキーを作ってくれなくなるかもな」

「やだ!ママって呼ぶ」

「よし」

寝転がって駿を両手で上に持ちあげる。

「キャッキャッ」

楽しげな声を上げて手足をばたつかせる駿。

飽きるまでそれに付きあう俺。

なにげなく続いていく日常。

時の流れて行く中で埋もれていく出来事に会話。

それでも・・・

こいつ等と重ねればかけがえのないものに変わる。

今俺はすげー幸せ。

無邪気な笑い声とそれを優しく見つめるつくしの笑顔。

そして、こいつらを楽しげに見つめる俺。

それ以外はなんにもいらねぇ。

「食事だよ」

夢の中で聞こえたつくしの声。

「二人ともごはんだってば・・・」

まどろぎの中で聞こえた声。

部屋の空気が動いてソファーまで近付いたと肌に感じるつくしの温もり。

うつろな俺の腹の上でクタッとうつぶせで寝息をたててる駿。

その重みを感じながら落ちない様に右手が駿の身体を抱いている。

「・・・本当だ。 子供が二人いる」

クスッと頬に触れる息。

もう少し・・・

気が付かない振りで・・・

寝たふりをする・・・

それが、今の俺の最高の贅沢。

楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

よいこ 様

このシリーズを楽しんでもらえてうれししいです。

潤君真央ちゃんの2人に実年齢に合ってる状況ですよね。

想像しやすい♪

リアルになればうれしいですが、花男ファンはお祭りになりそうな気がします。

おかゆ

次回のリクエスト早すぎ~(笑)

でもうれしいです。(^_^)/

さ* 様

初コメありがとうございます。

コメントいただけたということは電車が遅れて良かったと喜んじゃいそうです。

全然読み専でも構いませんので気になさらず御付き合いくださいませ。

しずく 様

ありがとうございます。

ホッコリシリーズ(いつからそんなシリーズに?(*^_^*))

拍手が多いんですよね。

だから時々無性に書きたくなるんです。