Rainy Blue 17

つくしちゃんは椿さんに任せておけば大丈夫。

・・・で、司はどうなってるかなぁ~

PWの御連絡。

本朝7時までに申請された方は返信してます。

LINE IDで申請された方はトークでご連絡してますが、未読の方が数名いらっしゃいます。

確認をよろしくお願いします。

「待って!」

俺の前を通りすぎていく女の切実な声。

不安そうで・・・

今にも泣きそうなのに・・・

唇をかみしめて哀しみに耐える横顔。

そんな顔見せるな。

あの時、NYで牧野が見せた表情が浮かんで胸を締めつける。

ここにきてまだ過去の牧野に捉われてる自分に驚いてる。

「道明寺」

俺の名を呼んで朗らかに笑う牧野しか最近は見てないはすなのに、その奥で泣きそうなお前が俺を見てるんだ。

何かの拍子にそんなお前が俺の頭の中に出てきて過去の自分を後悔させてる。

もう二度とそんな後悔したくないから。

見ず知らずの女にあの時のお前を重ねてその結果、類に睨まれて、ねェちゃんまで登場かよ。

これは絶対西田の復讐だな。

あいつの助言を聞かなかった俺への罰。

お前は俺の秘書だろうがぁ!

落ちついたら一言言わなきゃ気が済まない。

「もう、じゅんぶんだろう」

呼び止められてふりむく神宮寺。

あいつも悩んだままの苦悩の表情を浮かべてる。

嫌いで別れたなんて思えない男と女の姿がそこにある。

「おい、こんなところで話すことじゃねぇだろう」

くそッ。

そのまま無視するつもりが感情で動いてるしまってる。

割り込むつもりはないのに黙っていられないお節介。

これ、絶対牧野の影響だぞ。

「悪いがあなたには関係ない」

高飛車に冷ややに見くびってる態度の神宮寺にピキッときれそうになった。

「関係なくないんだよ」

「偶然かかわりあって、自分の部屋にこいつを泊めて、そのせいで俺は好きな女とも会ないままだ。

親友には責められて、立場ねェンだよ」

ムカつくままに荒げる声。

「司」

物静かだが俺を諭す様に類が数度俺の名を呼ぶ。

「泊まったって・・・」

神宮寺の顔色が俺の言葉で白く変わった。

なんだ、こいつまだこの女に未練タラタラじゃねェか。

「帰れないから泊めてっていったのは牧野田からだから、俺が無理に泊めたわけじゃない」

「連れて帰ってもらわないと邪魔でしょうがねェ」

「司、ほっといたら」

冷めた瞳で冷めた口調で類が呟く。

類は気に入らないやつはとことん無視できる奴だ。

ある意味俺より冷たい態度のとれるのが類だ。

「蓮華、お前、日本に帰れ」

「このまま帰れって言うの?」

「兄貴がいるだろう」

そのまま途切れた会話。

女一人を挟んで兄弟で取り合ってるってことか?

兄貴のために弟が身を引いた。

どう見ても女の心があるのは目の前にいる弟の方だ。

「来いよ」

神宮寺が牧野田の腕を取って歩き出すのを見送った。

類は興味がないと言う様にその場所から俺の執務室に通じるドアを開けて姿を隠した。

類が牧野を好きで、俺のために身を引いてくれたようなもんで・・・

あいつ等と重なる姿。

なあ。

類。

お前、今どんな気持ちでいるんだ?

牧野のためにここまできて・・・

牧野のために俺を怒って、責めて・・・。

今、俺は、自分の浅はかさが、すげ嫌になってる。

類、許せよな。

呟いた声はドアの向こうに届くはずのない呟き。

「謝るんなら、俺じゃなく牧野でしょう」

お前ならきっとそう返すはず。

執務室のドアノブを力を込めてギュッと握りしめる。

ヒンヤリとした金属の冷たさが手の平を刺激する。

全然成長してねェな、俺。

ため息交じりでドアノブを回してドアを開けた。

拍手コメント返礼

Gods & Death様

司君つくしちゃんは許してくれるって思ってますよね。

類に謝るよりつくしが先だぞ~

でも謝らないだろうなぁ・・・

みわちゃん 様

司君成長ししてますが問題は次の行動ですよね。

さっさと関係ない相手のことはほっといた方がいいのよ~

相手の気持を思いやるまで成長できたけどだからって許されないから~

だれか司に教えてあげなくっちゃね。

絵梨 様

類がつくしのこと本気で好きだったったことは司君知ってますからね。

「牧野の事はあきらめてくれ」

ちょうどドラマのこのシーンが昨日再放送されてました。

それでも何かやらかすことを司に期待しちゃうんですよね。(^_^;)

mizuta 様

久々のコメうれししいです。

お忙しい中ありがとうございます。

蓮華さんと神宮寺さんはそうそう別な場所でやってくれ~

でもこの3人も気になるんですよね。(笑)

確かにつくしと司が超えてきた壁はこんなものじゃないぞ

これからどんどん人間臭い司になっていくのかな?

それでも俺様は変わらないだろうなぁ。

still・・・ 様

類の気持に思いを寄せながらもじつはもうつくしに会いたくて仕方ないんですよね。

出もなかなか会わせてもらえない~

それだけのことしでかしちゃってますからね。

さていつ会えるかなぁ♪