イブに恋して囁いて(F4&つくし)おまけの小話

コロ様とのコメントにやり取りで面白そうだと弾んだお話。

箸休め的な、ちょこっとしたショートネタをお楽しみください。

*

あいつら、見えねェな・・・。

「なに、鼻の下伸ばしてるの?」

おねむの澪を使用人に任せてつくしが俺の側に戻ってきた。

伸ばしてるのは鼻じゃなくて首だ。

俺の視線の先を追って分かったとでも言いたげな表情をつくしが浮かべた。

「子供達は子供達で集まって楽しそうなんだから、ほっとけば。

駿も翼も一緒にいるみたいだし」

「お前は心配じゃねぇのかよ」

「なにが?」

なにがって・・・・

佑が舞と2人きりになったりとか考えていたらどうする。

俺はお前と知り合った後は一緒にいるために何でもやってた気がする。

「司より心配ないんだろう」

ガキの態度で牧野をいじめていたお前よりましだとあきらがつぶやく。

「俺たちの若い頃に比べれば駿も翼も佑も大人しいものだぞ」

総二郎のいうことを否定するつもりはない。

が・・・

年頃の娘を心配するのは当たり前だろうがぁぁぁ。

「お前の息子しっかり監視しとけ」

釘を刺すつもりであきらに向けた視線。

「司が、牧野を追いかけまわしていた時のこと考えろよ」

「あれはひどかったからな」

あきらの声に総二郎が相槌を打つ。

「俺は何もしてねェぞ。愛情を示しただけだろうが」

「あれが愛情かぁ・・・

牧野も大変だったよね」

類の憐みの視線はつくしに注がれて、つくしまでコクコクと頷いた。

完全に今の状況は俺には不利。

俺の味方は居そうもねェ。

あきら、総二郎、類から向けられる白い目。

「なんだよ」

こいつ等に見下されるとムカつく。

「佑の方があの頃の司より大人だよな。

安心も出来る」

「俺が認めなきゃダメなんだよ」

「司さ、嘘ついちゃだめだよ。どんないいやつでも認める気ないでしょう」

三人で俺を攻めんじゃねェよ。

今日はクリスマスだろ。

楽しい気分にさせるもんじゃねェのか!

こいつ等につるし上げられてる様な気がしてきた。

なめんなよ。

「しょうがないから舞は俺がもらってやるよ」

反撃の体勢になる手前で類がにっこりとつぶやく。

「それもいいかもね」

つくしまで同調するな!

「ママの初恋って類パパだったんだよね」

未だに俺は子どもに聞かれた時に軽く流せないんだからな。

年の差考えろ!

誰が類にやるか。

「類、お前にやる位なら佑にやる」

絞り出すように出た声。

「おい!佑、司から許可出たぞ」と大きく佑にあきらが手を振る。

「おい、こら、言葉のあやとりだろうがぁぁぁ」

「「「「あやとり・・・」」」」

総二郎、類、あきらにつくしが加わって顔を見合わせる。

「あやとりじゃなくて言葉のあやっ!!!」

つくしが呆れたように叫んだ。

「あやとりしてしてどうするんだよ」

「あやとりってさ、指と指が触れあって顔を寄せ合ったりして結構ドキドキするかもよ」

そこ、責めんじゃねェよ。

「とにかく類にも佑にも総二郎にもやるつもりはねェから」

「なんで、そこに俺が加わるんだ」

総二郎も油断できねぇ。

「あのね。クリスマスだよ」

ヒンヤリとしたシャンパングラスをつくしが俺の頬に軽く当てて目の前に差し出す。

金色の液体にいくつも浮かび上がる気泡。

「ハイ」

ニッコリと微笑む笑顔は心にやさしく染み入る。

「たまにはさ、子供達のこと忘れて楽しまない?」

俺は未だにこいつに夢中だと意識させられる瞬間。

甘えるように俺を見上げる瞳に瞬時に捉われてしまう。

いつも一番最初に思い浮かんでくるのは子供達じゃなくお前だぞ。

これからは大人の時間が過ごせそうな予感を感じる甘ったるさ。

腰に回した腕に身体を寄せてくるつくしの重みを心地よく感じてる。

「夜は長いからな」

覚悟しろの欲望と欲求と愛しさの入れ混じった瞳で熱くつくしを見つめてた。

コロ様いかがでしょう?

ギャグで終らせようと書き始めたのになぁ・・・

艶がただ漏れしてこの先に期待しそうな終わり方になっちゃた気がしないでもない様な・・・(^_^;)

拍手コメント返礼

ゆきこ 様

司の許可はいつまで有効?

ハイ!朝が来たら無効になるんじゃないか思います。(笑)

つくしちゃんがシャンパン渡した時にはもう大丈夫だとF3は引き上げてると思います。

だってこの後は付き合いキレないと思いますからね。

ゆみん 様

山盛り注文いただきました~

え?でも、でも、でもね~

家に娘がいる魔の冬休みがやってくるの~

コソッと書ける時間があればいいですけどね。

イムリミットは24日までですよ。

やなぎ 様

司の調教もずいぶん上手くなってるつくしちゃん♪

still・・・ 様

オトナのXmas。

どこまでいけるかな♪

メガネちゃん 様

天下の道明寺HDのTOP 道明寺司

男に二言はないよなとF3に詰め寄ってもらいたい♪

最後の押しが大事ですよ~

それはつくしちゃんに任せたのかしら?

ここからが本番のいちゃこら?(^_^;)

うさこ 様

F4が揃うと艶やか華やか♪

花男はこうでなくっちゃね。

類舞に総舞!

ヤッパリ佑舞でいきたいなぁ。

拙宅では類、総二郎は独身ですなぁ。