DNAに惑わされ 51
おはようございます。
高校生の駿君より『ANSWER』に出てくる大学生の駿君と菜花ちゃんが気になるという感想もちらほら。
つかつくに負けず劣らずな甘い二人が見れるはずだと確信していますが、小さいころから見てる駿君が大人になるのはドキドキが半端ない。
いつかはお届けしたい。
その前にこのお話を終わらせなきゃな・・・(;^ω^)
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彼女なんだよな・・・
彼女の不機嫌さより彼女だと宣言した鮎川に、照れ臭ささより甘酸っぱさに似た高揚感。
面と向かって好きって言われるよりうれしさが際立つ。
「そうなの?」
握られてた腕を下に引っ張られてようやく河合さんから自分に向けられた声だと気が付いた。
「もっか、一番大切に思ってる彼女だから」
ようやく彼女の胸元から抜きとることのできた腕。
解放されてほっとしていいはずなのに気まずい思いは残る。
そのまま立ち位置を変えて鮎川の隣に並んだ。
彼女が僕に好意を寄せていたのは知っていた。
だからなるべく二人っきりにはならないように過ごしていた撮影期間。
撮影が終わってから僕たちの接点はないままに忘れかけた日々。
僕の目は鮎川だけに向けられて、鮎川だけを見つめていたから。
彼女を思いだすことは今日まで一度もなかった。
「だから・・・なんだ・・・」
小さく頼りないか細い声。
それは責めるようで甘えるような恋愛ドラマのワンシーンを作り上げる間を残して科の状は再び唇を動かし始めた。
「私からアプローチしてたのに全然気が付いてくれなくて、逆にそれが気になって仕方なくて・・・
私を特別扱いしなかったの駿君だけだったから・・・」
少し寂しそうにほほ笑んで見せたあとで必死に取り繕う明るさを作った声。
僕が悪い。
そう思わせる雰囲気で周りを包みこむ。
「誤解させるような態度は取らなかったつもりだけど」
それは彼女より鮎川に対する弁明。
やさしさを見せればそれはそれで罪だ。
できるなら河合さんが僕を嫌いになればいい。
「それはそうだけど、それが逆に駿君を気になりだしたきっかけなのかな」
ここで僕を好きになった理由がほしいわけじゃない。
「二人で少し話せないかな?」
「僕には話すことなんてないんだけど」
鮎川を置いて行けるはずもない。
「行って来れば、その間、俺が鮎川さんの面倒を見てやるから」
いつの間にか僕たちのそばに現れたのは青葉。
しっかり僕と鮎川の間に身体を入れこんで笑顔を浮かべてる。
どこからでも出現する青葉はゴキブリ並みの生命力。
「別に一人でも大丈夫だけど」
さっきから一言も発しない鮎川からようやく聞こえた声。
それは青葉じゃなくて僕に向けられた言葉のような気がした。
「今、僕が菜花を独りにできるって本気で思っているの?」
青葉と二人にさせるつもりも毛頭ないに決まってる。
きつくなった口調はそのまま僕のいらだち。
このパーティーは始まった時から何やら嵐の予感。
何事もなく終わるのを期待するのはばかげた妄想だ。
鮎川の返事を黙ってる待ってる時間がやけに長い。
「だったら、彼女と話をしてもいいかな?」
背中から聞こえた声ははっきりとした聞き取りやすい河合さんの声。
彼女って・・・
鮎川とってこと?
振り向いた先で僕が見たのは、やけに人懐こくて悪意を感じない視線を鮎川に送る河合さん。
だからだってってOKを僕が出せるはずもない。
なのにッ。
「いいわよ」
聞こえた鮎川の声に僕は耳を疑った。
拍手コメント返礼
りり 様
青葉親子まだいたのって感じですけどね。
つくしちゃんまだ真美氏と頑張ってるのかしら?
司がキレそうですけどね。
駿君いつ青葉君に理解してもらえるかな・・・(;^ω^)
アーティーチョーク 様
おバカな女優扱いになってますが・・・(;^ω^)
そうなのよね~
ここに割り込むなって言いたくなりますよね。
挽回はあるのか!
そうそう、司も駿君も浮気はしません!
疑いはあったけどね♪