0.1% までの恋(すべての恋を終えるまで) 17
いよいよドラマつながりの皆様が勢ぞろいしそうな予感。
司と顔合わせしないと楽しみ半減しちゃいますもんね。
さて・・・
どんな結末になることやら~。
*小さく籠る音楽とわずかにスーツのポケットを揺らす振動。
つくしより俺が先に気が付く。
俺が注ぐ視線に気が付いたようにつくしが慌ててポケットからスマホを取りだした。
そんなやつ漫画かドラマの世界だけかと思っていた。
俺じゃなくても気が付く。
つくしが慌ててるの一目瞭然。
しっかりと握ったスマホを耳元に持っていきそして口元を隠すように覆う手のひら。
「もしもし」
声を押し殺しながら俺に背を向ける。
すっと伸ばした腕はつくしの肩をつかんでグッと引きよせた。
「誰だ」と無言で瞳で訴える。
「聞こえてるか?」
スマホから漏れる声はつくしの押し殺した声より正確に俺の耳に入ってきた。
これも俺の強運のせい。
松岡の名前を出した途端そいつからつくしに連絡が入った。
良くできた偶然の展開。
「聞こえてるぞ。
いまだにつくしに連絡を入れるとはいい度胸だな」
つくしの手から取りあげたスマホ。
一度は離したスマホを取り戻そうとつくしは俺の腕にしがみつく。
俺の耳元のスマホには本体の重さにつくしの体重がブラスされた。
「・・・」
スマホの向こう側であいつが何か考え込む間はほんの一息の間。
「一緒にいるのは不思議じゃないですがけどね」
くすっと漏れ聞こえた声。
からかい気味に余裕に笑みを浮かべる松岡公平が見えた気がした。
あいかわらずいけすかねぇやつだ。
「人が話てる途中でスマホを撮り上げるのはマナー違反じゃないですか」
「相手がお前、松岡じゃなきゃ取り上げねぇよ」
「それはどうでしょう、つくしと男性が話すのも近づくのも嫌ですよね?」
追及するようなテンションの声。
さすがは検事!って、思わねぇぞ。
「要件はなんだ」
松岡の手にのったやる義理は俺にはない。
「つくしに話します」
スマホをつくしに返せと松岡の言葉を俺の脳が変換。
「俺を通せって言ってんだよ」
だれが会話ささせるか!
「公平!ごめん」
俺の持つつくしのスマホ。
スマホに必死で顔を近づけてきたつくしの唇が俺の頬をかすめる。
くすぐってぇ・・・
必死になるこいつの表情は俺の感情を和ませる。
「今、深山と一緒なんだ。
近くに来てるから、後で会いに行くよ」
「え?ちょっと?深山さんって?」
「仕事だから」
つくしの質問には答えないままにスマホは切れた。
「切れたじゃない」
俺から取り戻したスマホをつくしが握りしめながら画面を眺める。
通話の終わった画面の壁紙はこのまえ二人で撮った写真。
その待ち受け画面を眺めて顔を上に向けて俺を睨みやがった。
スマホを巡って返せ、返さないの攻防。
上下、左右に揺れる携帯から声を聴きとるのは至難の業だと思う。
会話ができなかったのも通話が切れたのも俺のせいじゃねぇからな。
「通話の相手は松岡さんですか?
深山さんも一緒なのか」
すっかり鮫島の存在忘れていた。
深山って誰だッ。
SPからの報告にもあがってなかったぞ!
鮫島と同様、俺に報告しずらかったってことはソッチも男かよ。
こいつは!
俺がいないとき何やってんだ!
「深山さんと道明寺さんて何か関係あるんですか?
最初会った時は道明寺さんが来てるのかと思うくらいそっくりだったんで驚きました。
つくしさんも深山さんには松岡さん以上に心を許してるってというか、時々見入ってましたよね?」
つくしに向ける鮫島の瞳は悪びれずに純粋な輝きを俺たちに見せる。
子供みたいな無邪気な好奇心。
「道明寺・・・」
俺の顔色をうかがうようにかすかに動揺が浮かぶ大きな瞳が俺を見上げる。
「深山ってどんなやつだ!」
「どんなやつだって・・・」
つくしの指先が胸元のあたりまで上がって俺を指さした。
俺・・・?
拍手コメント返礼
りり 様
いよいよ二人の対面まで秒読み開始!
かな?(;^ω^)
スリーシスターズ 様
こんなことで強運発揮してほしくないつくしですよね。
もうあることないこと暴露して楽しませていただきましょう。
でも鮫ちゃん社長にそんな芸当はできないでしょうね。
大翔実は大門?
それはそれで司が傍証しそうだわ。
ポケモンGO頑張ってやってました。
朝起きたらリセットされてました。
最初の登録画面が出てきたときにはギャーでしたよ。
これまでのポケモンどうしてくれるんだ!!
グーグルのアカウント複数持ってると出るエラーらしいのですが、私は一つしか持ってないのよ~
もうやる気力なしです。
二次更新に集中しろのお告げかしら?