内緒になんてできるかよ!
マネキンシリーズ 第4弾!
*このお話は花男短編「こうしてドレスは作られた」の続編です。
出来ましたら第1~3弾を読まれた後お楽しみください。
*
大学のラウンジの昼下がり。
あきらと総二郎は昨日のマネキンの話題で盛り上がる。
そこへ「なんか楽しそうだね」と類がやってきた。
司は・・・
牧野には言うなと言っていたけど類には口止めされてないよなと自分勝手な解釈。
俺達ふたり・・・
顔を見合わせにんまり笑う。
「俺達!昨日!司のうちで、す~げ面白いもん見た!」
「なんだと思う」
「さあ?見当つかない」
「「だろうな」」ククク・・・なんとか笑いをこらえる。
「「マネキン!」」
なんでそれが面白い?みてえな、類のきょとんとした顔もおもしれえ。
「プッハハハハハハ」二人して我慢できず大声あげちまった。
「司が牧野サイズに作らせたマネキンでな、俺達が触ると顔を真っ赤にしてマネキンとられねえように守ってやがんの」
「ブッ ハハハハハハ」
思い出しても涙が出るほどおもしれえ。
「ちょうど司のうちから帰ると、俺んところに妹たちのドレスを作るとかで、牧野のドレス作った奴が来てたんだ」
「それで、マネキンの話聞いたら・・・プッ!」
「ごめん話が続かねえ」笑いすぎて息も絶え絶えのあきらは言葉を切る。
しばらくあきらの笑いが収まるのを待つ総二郎と類。
「司の奴、マネキン何度も抱きしめて体のサイズいろいろ指示してたらしいぜ」
「ウエストは5センチ細め、いや3.5とか、抱きしめちゃあ首かしげいろいろやっていたようだ」
「それまじか!」と総二郎
「担当の奴もこのまま見ていていいのか本気で迷って、笑いをこらえるの必死だったらしい」
「ブッ ハハハハハハ」
「あーーーー腹イテぇ」
隣のテーブルの奴らが俺達を不思議そうに眺めてやがる。
人前で大口開けて笑いあうなんてF4には絶対考えられねよな。
今までのイメージ丸つぶれだぜ。
類は、なんか想像してる感じだ。
「マネキン・・・抱きつく・・・司・・・」
「プッ」
やっと笑いやがった。
そのマネキン、肘や膝も動くように出来ていて、これってマネキン以外の使い道あるんじゃねえ?なんて二人で変な想像したこと類に話してやった。
「ふ~ん・・・だったらもっとリアルに造ればよかったのにね」
リアル・・・て・・・それじゃ笑えねえだろう。
「そのマネキンの話もっと詳しくしてくれない」
「ま・・・き・・・の?」
お前・・・
いつから・・・
そこにいた?
頭から湯気だして指をボキボキ鳴らす雰囲気で、牧野が俺達の後ろに仁王立ちで現れていた。
拍手コメント返礼
ゆりり様
コメントありがとうございます。
ハンドル名は了解しました♪
よろしくお願いします。
このお話はほとんど御笑いの要素が多いおふざけで書いてます。
笑ってもらえてよかった~