Troublemaker 番外編 3

Troublemaker 番外編 2からの続きです。

-From 1-

*

「牧野のやつ令嬢らしく見えるじゃん」

口笛吹きそうな軽い感じで総二郎がつぶやく。

髪をアップにしているせいか、ほっそりとした首筋が強調され、いつもの見慣れた童顔な顔も今日は影を潜めている。

桜色に染まったシルク色のドレスがほっそりとした牧野の体のラインを浮立たせる。

RED色のルージューが牧野の唇の色になじんでいつもより大人びて見えてしまう。

1週間前なら誰にも見せたくないて気持ちが先走っていただろうが、今回ばかりは俺も大人しくしていられる。

牧野をすべて手に入れた事実が俺に少しばかりの余裕を与えてくれているからだ。

一段高い舞台の上、会長に手をひかれた牧野がにっこりほほ笑んで軽く頭を下げた。

会長の孫だと紹介されて周りから拍手と歓声が沸き起こる。

ジーさんの満足そうな顔はいかにも好々爺的印象なのだが、この下の素顔がとんでもない代物なのは、ここにいる

招待客のほとんどが知っていることに違いない。

創立記念と銘打ってはいるが今回のパーティーは間違いなく桜井物産の跡取り孫娘お披露目会だ。

その招待状を俺達4人すべてに送りつけてきやがった。

会場に現れた俺達4人に周りのザワツキは最高に達している。

「やっぱり噂は・・・」

「花婿選びの・・・」

なんて話声が俺達の耳にもちらほら聞こえだす。

俺達が牧野の結婚相手として名乗りは挙げていることは充分広まっているようだ。

周りのささやき声に一応俺達は満足する。

内心は俺達の考えジーさんによまれていることで、なにをやらかしてくるのか全く見えねえことに不安があった。

だが・・・

この調子じゃあ第一関門は無難に突破できたと思えてしまう。

「うちのおふくろ、つくしちゃんなら本当にお嫁さんにしてもいいなんて言ってるんだぜ」

俺に聞かせるようにあきらが視線を送って総二郎に話を振りやがった。

おまえんちの母親、牧野を飾リつけて楽しむつもりなんじゃねえだろうな。

牧野に振り振りドレスは似合わねえぞー。

てめえんちで牧野が落ち着けるはずねえだろう。

「俺ンとこもつくしちゃんなら総二郎も真面目になるような気がする。なんて言うんだぜ」

なんか相談打って話出してる感じ丸出しじゃねえか。

牧野相手にお前の女遊びが収まる訳なんてねえだろう。

その前に牧野がお前達になびく確率なんてあるわけねえけどな。

砂漠に落とした指輪を見つける方が確率が高いはずだ。

鼻で笑ってやった。

「司!なに今日はそんなに落ち着いてるんだ、いつもの反応じゃねえじゃねえぇかぁ」

「そうだ!普通なら飛びついて食ってかかるとこだろうがぁ」

「そう、いつまでのお前らに遊ばれてたまるか」

二人で顔を見合わせてニヤリと笑いやがった。

「司・・・牧野となんかあっただろう?」

「正直に話せ」

俺が逃げ出せねえように両脇から攻めてくる。

「べ・・・べつになんにもねえっ」

「「そんなわけねえだろう!」」

二人声をそろえてきやがった。

「てめえらにもったいなくて聞かせられるかぁ!」

二人から離れるように一歩前に出て振り返って睨みつける。

「司、お前は嘘つくの下手」

「解かりやすい奴ーーーーー」

「「ブハハハハハ」」口を開けて笑いだしやがった。

「お兄さんはうれしい」

ポケットからハンカチ出して目を拭く仕草をあきらが見せている。

涙なんて出てねえじゃねえか。

俺はお前みたいな兄貴もった覚えはねえぞ!

「そうか・・・司もやっと大人仲間入りか・・・」

総二郎!

そんなにしみじみとなんでお前が納得する!

「てめえらには関係ねえだろうがぁぁぁぁぁぁー」

俺の声に数メートル範囲にいたおっさん、おばさんの視線が俺達の周りに集中していた。

-From 2-

舞台の上からでもこの集団華やかに見えた。

一人でもそこにいるだけで目立つオーラーをまとっているのにそれが4つ勢ぞろい。

道明寺が赤で花沢類は白、西門さんが青、美作さんが緑かな?

黒はないけど黄色が揃えば五輪マークの出来あがり。

やっぱ注目浴びるよね。

あっ・・・黒はどす黒い、私のおじい様がいたこと思い出す。

黄色は一応私と言うことにしといてもらいましょうか。

今日だけは笑顔を作り人前で「おじい様」なんて言って腕を組んで見せる。

心の中では舌出して、このジジィーなんて思っているんだけど・・・。

舞台そでに降りて隙を見てジー様の側を離れた。

いつまでも付きあってはいられない。

私に話しかけようとする人たちに気付かないふりをしてオーラ集団の元へ歩み寄る。

道明寺・・・

また西門さんと美作さんとでじゃれあってる。

なにやってるんだか・・・

「牧野、似合ってる」

いつの間に私の横に近づいていたのか私の耳元から安心する声が聞こえてきた。

「あっ、ありがとう・・・」

にっこりほほ笑む花沢類に私の声も赤く色づいて発せられる。

「挨拶ちゃんと出来てたね。さまになってた」

「そうかな」

花沢類に褒められて悪い気はしない。

TOJに出場した時の緊張感考えたら楽勝だったかな」

私の頬がやっと自然に筋肉がゆるんで作り笑いから解放された。

「あっ、ごめん」

気が抜けた拍子に身体のバランス崩してこけそうになった。

思わず花沢類のスーツの襟にしがみついた格好になってしまっている。

「パンプスなんて慣れてないから・・・」

どう見ても私から花沢類に抱きついた格好だ。

「こんなとこで尻もちついたら牧野らしいけど、今日だけはそんなことさせられなしね」

頭の上で「クスッ」と花沢類が声を漏らしてる。

「なに抱きついてるんだ!」

「抱きつく相手間違うな!」

今にも私にかぶりつきそうな勢いで道明寺が飛んできた。

「道明寺・・・」

別に間違えて抱きついた訳でなく・・・

私の倒れかかった先に花沢類がいただけで・・・

突発的な行動!

たぶん知らない人でも私・・・抱きつい・・・・・てるかな?

私と花沢類の間に割って入って不機嫌そうに花沢類の襟元から道明寺が私の手を引きはなした。

「おっ!さっきの余裕無くなってるぜ」

「やっぱ類だとその余裕もブッ飛ぶのかもな」

こそこそ西門さんと美作さんが小声で話してる。

「てめえら聞こえてるぞ!」

ピキッと浮かぶ道明寺の青筋。

久しぶりに見た気がした。

「ところで類の親達今度の事なにも言ってないの?」

「俺達の親、牧野のこと気にいってるんだよね。本気になっても問題ないみたいなこと言われてさ」

この二人が私に本気になるなんて天地がひっくりかえってもある訳ない。

たとえ親が本気になってもそこはうまくあしらうだろう。

絶対からかい半分の発言だ。

花沢類に話すふりして確信犯的に私と道明寺の反応を待って楽しもうとしている。

その証拠に美作さんと西門さんの視線は私達二人に注がれているじゃないか。

このいたづら小僧がぁぁぁぁぁぁぁーーーーー

道明寺の不機嫌さもスルーされてしまっている。

両手をギュっと握りしめた同じ体勢の私と道明寺。

シカッと唇かみしめ二人を睨んでいた。

「お前らすげー息合ってる」

クククと二人で笑いを噛み殺し始めた。

「牧野・・・やっぱり大人の関係にあると息も合ってくるよな」

私の側に歩み寄った西門さんがそっと耳打ちした。

えっ・・・

大人の関係て・・・

あのことだ・よ・ね・・・

なんで西門さんが知ってるの!?

西門さんが知ってるてことは・・・みんな知ってる・・・て・・・こ・と・な・の?

サーッと顔から血が引く音が聞こえてきた。

そしてすぐに逆流・・・。

頭のてっぺん飛び出した。

美作さんは意味深な視線で私を眺めてニヤリとしている。

花沢類からは・・・

何の感情も読み取れず、いつもと同じ雰囲気だ。

道明寺・・・しゃべったのぉぉぉぉぉッーーーー

私の怒りモードは二人から道明寺に移動を開始している。

なんであんたしゃべったのよっーーー

そんな思いで隣に立っている道明寺を顔をゲシッと上げて睨んでいた。

「俺はなんも言ってない」

「こいつら二人が勝手に言ってるんだ」

あたふた道明寺が慌てだす。

しゃべらなくてもそんな態度とっていたのが薄々わかる。

いい訳になんてなるはずない。

道明寺からいつの間にか青筋が消えてギクッとした表情が現れた。

「ねえ、俺に聞いてる話じゃなかったの?」

場の雰囲気がフッと軽くなる花沢類の一言。

「まあ、そうなんだが・・・・」

バツの悪そうな表情で西門さんと美作さんが顔を見合わせる。

「俺のうちは放任主義だから、何にも言ってないよ」

「俺が気にいれば誰でもいいて感じかな」と言って私に笑みを送ってきた。

それって・・・

どうともとれる発言じゃないですか?

ピキッと道明寺の青筋が浮かぶのが見えた。

-From 3-

「やあ、久し振り」

私の後ろで花沢類が知らない誰かと話してた。

少し花沢類に似てる感じがした。

あ・・・そうか・・・

瞳が似てるんだ。

二人をしばらく眺めていて気がついた。

ビー玉の漆黒色の瞳

穏やかで柔らかく深い澄んだ瞳に引き込まれそうなそんな気がした。

こんな瞳持つ人、二人といないと思っていたのに・・・

目の前に立っていた。

なんだか不思議な気分になった。

花沢類の繊細な感じを一回り大きくして数年経って大人になってる・・・そんな錯覚を感じる。

花沢類って兄弟いなかったよね・・・?

ぼーつと見とれてしまってた。

気がついたらその人が私の目の前に立っている。

180センチは優に超えるすらっとした背を少しかがめ私の顔をのぞいてた。

「さっきはありがとう」

・・・?

さっきって・・・

会った記憶はないのだけど・・・

こんな人・・・

会ったら忘れられるはずないし・・・

思いっきり、きょとんとした顔を返事の代わりに返してた。

「ホテルのロビーで助けてくれたの覚えてない?」

花沢類に似た顔がますます私に迫ってきた。

ホテルのロビー・・・て・・・

数時間前の話だよな。

確かひげもじゃの汚れたおっさんがなにか従業員ともめていた。

こんな一流ホテルに、いったいどこの山から降りてきたクマなんだて、悪い意味で人目を引いていた。

ちょうど私がジー様とホテルに到着したばかりで、支配人自らお出迎えを受けていた時だ。

数人がかりで一人をいじめている感じがして、「話聞いてあげるぐらいいいじゃない」なんてかばってたんだよね。

貧乏人でいじめられる経験なんてしすぎるほどしてきたし、無視するなんて出来るわけない状況。

さすがはジー様の孫の威力、初めて体験させてもらった。

蜘蛛の子散らすみたいにさっとそのクマのおっさんから従業員が手をはなす。

「大丈夫ですか」

私の声に顔を上げたおっさんはやっぱり髭ぼうぼうのクマだった。

「後は私が・・・」て支配人が気を利かせたので頼んであとはまかせたままだ。

パーティーが始まるまでそのおっさん以外と話した記憶はないのだけど・・・

「すっきりした顔になってるでしょう」

花沢類そっくりの微笑みがドアップで目の前に迫ってる。

「えっ・・・えっーーーーーーーーーー!」

世界がひっくりかえるような驚きの声を上げてしまった。

どう考えてもあの時のクマのおっさんがこうなるとは信じられない。

使用前、使用後で並べられても全く別物だ。

最初は人も避けてとおりそうなおっさんだったのに、今はきれいどころよりどりみどりの大変身じゃないか。

絶句して言葉が出てこない。

「蓮にい、あんまり牧野を驚かさないでやってくれる」

「クスッ」と笑って花沢類がいとこの舘林蓮だと紹介してくれた。

「最近まで中東に行ってた聞いてましたけど?」

美作さんが舘林さんのそばに寄ってきた。

美作さん・・・敬語でしゃべってる。

「ああ、急きょ帰国しろって親父の強制命令で、就いた途端このパーティの参加命令受けてね」

「空港ついて速攻で着替える間もなく、よれよれ状態でホテルに来たら従業員に止められてまいったよ」

「そこをこの子に救われたわけだ。だから、さっきお礼を言ったんだ」

「本当は・・・あのまま汚れた状態でパーティー出てやろうと思ったいたんだが・・・・」

「まさか今夜の主役に救われるとはとは思わなかったけど」

「お前達4人が来てるのもびっくりしたが、久しぶりに会えてうれしいよ」

なんて4人と交互に握手交わしてる。

以外に道明寺もうれしそうだ。

「もしかして今度の・・・蓮にいじゃないよな・・・」

なんて声が西門さんの口から漏れ聞こえていた。

-From 4-

司・・・

全然気がついてねえ。

司は久しぶりの再会を喜んで蓮にいと話してる。

呆れたように総二郎は司を見つめる。

あの爺さんとんでもねえ隠し玉持っていやがった。

司・・・お前・・・

正気でいられなくなるぞ!

マジでヤバイ!

本気でそう思えた。

小さい頃から俺達4人、6歳年上の舘林蓮こと蓮にいには世話になりっぱなしだった。

人に命令することしか能のない司も蓮にいだけは例外で、椿ねえちゃんの次に頭の上がらない人物だったと記憶にある。

今一番頭の上がれねえのは牧野に違いないのだが・・・

牧野が蓮にいに初めて会ったシュッエーション。

乞食と思って助けたらそれが王子様となって目の前に現れる。

いかにも乙女チックでメルヘンの世界。

初めから王子の格好していれば牧野の事だ別に気にも止めなかったろう。

牧野以外の金持ちの女なら乞食の方に目をやらないだろうが・・・

このシュッエーション、普通の女なら簡単に落とせそうだ。

今度俺も使ってみるか!?

むさくるしい格好・・・

俺に出来るわけねえかと思い直す。

助けた乞食の正体が王子様と知ったお姫様。

驚きはあっても気分が悪いはずねえよな。

ポッとなる確率は0%ではないはずだ。

牧野の場合は蓮にいが類のいとこで、顔も似てるということだけでもポイント高く付ける気がする。

まてよ・・・

むさ苦しい髭もじゃの格好でパーティー出ようとして、牧野に会って気が変わって・・・・

・・・・みたいなことを蓮にい言ってなかったか?

それって、牧野を見て気が変ったってことだよな・・・。

やばいじゃねえか!?

ほかの奴らならどうとでもなると思ってた。

俺らが睨んで牧野に手を出す様な無謀もの居るわけない。

下手すりゃそんな奴らの会社なんてすぐにでも傾けさせることが出来るのだから。

だが蓮にいは別格だ。

大学卒業してすぐ舘林の後ろ盾なんていらないて日本飛び出して、海外で会社作って成功させたつわものだ。

おまけに次男だし、桜井の養子候補としては最高だろう。

俺達の抵抗も蓮にいなら逃げることなく受け止めて対抗してくるだろうし・・・。

今頃・・・

桜井の会長は満足そうに、にやついて鼻歌でもうたってるんじゃあないだろうか。

蓮にいは俺達と牧野の関係知っているんだろうか・・・

そして司と牧野が恋人同士だと言う事実。

どこまで桜井の会長しゃべっているのかわかんねえ。

司と牧野の関係・・・

知らなかったらまだ打つ手はある!と思うのは甘い考えなのだろうか。

下手に行動すると会長のたくらみに捕われてしまいそうだ。

鼠がネズミ捕りに引っ掛かるように逃げられなくなりそうな気がしてしまう。

「蓮にい、伯父さんの命令で帰ってきたって言ってたよね。このパーティー参加て意味あるの?」

俺が聞けねえでいた事・・・

挨拶するような軽い感じで類が口にした。

-From 5-

牧野は桜井会長に見つかって、引きずられる様に俺から遠ざかって行く。

俺の事を横目で気にしながら落ち着かない感じで切れ間のない招待客の挨拶を受けている。

今日の場合は仕方がない。

お前のお披露目会だから我慢しろ。

もう少しの辛抱だ。

そんな気持ちで俺は牧野の事を見守ている。

さっきは牧野に、「私達の事なんでみんなにばらした!」なんて責められて本気で焦った。

別に俺が喋った訳じゃねえ。

それに俺達の関係・・・

あいつらにばれても何の問題もないだろう。

結婚の約束している俺達が深い関係じゃない方がおかしいだろうが。

お前と一つになること・・・

俺がどれだけ待たされたか知っているのかぁ!

大声で叫べば牧野に届く距離。

黙って気持ちを心の奥に押し込める。

俺・・・余裕取り戻してきた。

「親の言いつけ守って俺達の出るパーティーなんて訳は決まってるだろう」

「桜井会長には家飛び出す時に世話になってるから逆らえなんだわ、俺」

俺の後ろで類と話す蓮にいの言葉が聞こえてくる。

思わず振り返って食い入るような視線を蓮にいにぶつけていた。

もしかして・・・

あのジジィー!

蓮にいを牧野とくっつけるつもりなのかよ!?

類達が俺を見る微妙な視線の意味にようやく気がついた。

「まあ、だからと言って言われるままに従うつもりはなかったんだが・・・」

目を細めて蓮にいが牧野を見つめてる。

すげーやさしい目で見てることに気がついた。

つもりはなかったならそのまま帰ればいいじゃねえか。

ここに来て否定形でしゃべりなおすな!

両手に力を入れて握りこぶし握ってた。

「彼女を一目見て昔を思い出したよ」

「真っ直ぐに俺に力強い瞳向けてさ、その瞳の中に強い誇りと深い愛情と慈愛を見た気がしたんだ」

「それなのに綿菓子みたいでかわいい印象」

「学生の頃付き合ってた彼女とよく似た瞳してるんだ」

牧野を見つめたまま今度は愛しそうに蓮にいが微笑んだ。

まずい・・・

握りしめていた俺の拳がブルブル震え始めていた。

蓮にい・・・

牧野の事を気に行ったのか?

蓮にいの言葉・・・

どう解釈してもそうとしかとれねえよな。

その昔の彼女どうしたんだ?

そいつを探せば済むことじゃねえのかよ。

牧野の事そんな目で見ていいのは俺だけだ。

蓮にいだろうが誰だろうが牧野渡すことなんて出来るわけねえ!

蓮にいが牧野に向ける視線を遮断するように目の前に俺は立ちふさがった。

「蓮にい!あいつは俺のもんだ!誰にも渡さねえからな!」

牧野を指さし全身で宣言した。

普段の俺なら飛びかかって、殴りかかって・・・

怒のエネルギー爆発させているところだが、蓮にいにはさすがに飛びかかれない。

負の衝動を必死に身体の中に押し込める。

「司、お前は間違ってるぞ」

落ち着いた口調で大人の貫録示てやつを蓮にいが見せている。

そんなことで怯む俺じゃねえ。

「決めるのは俺たちじゃない、つくしちゃんだよ」

勝利宣言するような余裕の感じで蓮にいがにっこりほほ笑んだ。

続きを読まれる方は Troublemaker番外編 4 へお進みください。

今回恋敵どんな設定にするか悩みました。

いろいろ想定考えていたんですが、F44人の知り合いで類のそっくり大人バージョンなんて、

司にダーメジーばっちりで楽しく書けそうな気がして今回の設定にしました。

みなさんの期待を裏切ってなければいいのですが(^_^;)