ハロウィンの夜に 8

 *

「やっぱ・・・恥ずかしい」

ぱらりと落ちたマントを拾ってしゃがみ込む牧野。

それを上から見下ろす俺。

無理やり襲ってるみてぇじゃねぇか。

「まあ座れ」

牧野をゆっくり立たせて側のソファーに座らせる。

ギリギリのやせ我慢。

牧野はマントで前を隠してる格好。

腰の下から伸びる足は黒い網タイツ。

結構そそるんだけど。

伸びそうになる鼻の下を隠すため鼻をすする。

「あのな、俺、お前の身体全部見てるぞ」

隅々まで・・・

「それとこれとは別」

身体を固くしたまま蒸気した顔を俺に向ける。

それが余計に男心をそそるってしらねぇのかよ

膝まづいて牧野の顔を正面に捉える。

「どう違う?」

頬を両手で挟んで瞳の中を覗き込むようにささやいた。

「身体の線、丸わかりだし・・・」

「胸・・・そんなにないし・・・」

「こんな格好、恥ずかしいし・・・」

声は今にも消え入りそうだ。

「俺が見るんなら構わないだろう」

「お前は俺のものだし」

もともと俺のものをなんで落札しなきゃいけなかったんだ。

思い出したらムカついていた。

「だから・・・余計に恥ずかしい」

俺から離れようと牧野の腕がギュッと俺の胸を突っぱねる。

力で負けるわけがない。

「こうすれば見えないぞ」

頭を抱え込むように胸の中へ抱き寄せた。

胸の間からマントをすり取り後ろに投げる。

さえぎるものは何もなくなった。

両手でバニーを抱き上げる。

露出度の多いレオタード。

素肌にそのまま密着してるような感覚。

牧野の腕がしがみつくように俺の首筋にまわされる。

柔らかい胸の弾力が俺の胸に押し付けられて・・・

甘ったるい。

ベットに横たえた牧野の腕は俺の首にしがみついたまんま。

「なんだよ」

身体の自由が中途半端。

「離れると全部見られそうだもん」

「脱げばいつもとおんなじだけどな」

「脱げばって・・・えっ!」

襟首から指を入れて素肌に沿う。

到達した胸の頂を包み込む。

ちょうどいい素肌と生地の窮屈感、ピタッと素肌に指を押し付けられる感覚。

初めて体験する感触。

脱がせるの勿体ねぇ。

しばらくはこの感覚を楽しもう。

来年はなんの変装させようか?

牧野と交わすキスの最中、頭の片隅でそんな考えが浮かぶ。

ハロウィンも楽しいんじゃねぇ。

ハロウィン編はこれにて終了で~

不完全燃焼の終わり方でありますが・・・(^_^;)

朝っぱらからねぇ・・・

横では子供が宿題中。

時々「教えて」と中断させられれば集中できなくて・・・

それ以前に細かく描写出来るわけがない!

言い訳書いて終わります。

あとは別な機会にヌル~いものを。