愛してると言わせたい side story 3

『愛してると言わせたい』side storyの第3段です。

愛してるって言ってくれるのかなぁ~って展開あるのかな(^_^;) 

 *

講義中は机の上に頬杖ついて長めの溜息がハーッと数回。

教授の話す内容なんて上の空。

私にしちゃ不真面目な学習風景。

それもこれもあいつのせいだ!

「今日もここに帰ってこいよ」と甘まく囁いた道明寺の唇。

優しく愛しむ様に見つめる瞳。

包み込むように私の身体を抱く道明寺の腕。

身体に残る甘美な残像はなかなか消え失せない。

大学に来て最初からそれを思い出させるような展開だもんな。

公平と離れる様に女友達の間に割り込んで席を取った。

これ以上突っ込まれたら身がもたない。

数メートル離れた席に座る公平がにこりと笑って軽く片手を振る仕草。

今日はもうこのまま公平も花沢類もスルーして帰りたい。

帰るって・・・

それは・・・やっぱり・・・

道明寺んチ!?

だよな・・・。

そしてまた溜息がでる。

もし、屋敷に帰らなかったら道明寺はどうするんだろう?

不機嫌に眉をしかめて青筋を立ててる道明寺が見えた。

夕方近く大学の門をくぐって外へでる。

門の前には人だかり。

F4が卒業してからは珍しい風景。

何かあった?

人込みの後ろから足先を伸ばしてつま先で立ち上がり興味な視線をなげる。

クルックルの髪!

ゲェーーーーーーーーーッ どうみても道明寺。

ここで会うには心の準備ができてないよーーーーーッ。

慌ててつま先を元にもどして身体を丸めこむ。

道明寺だぞ!彼氏だぞ!

そこまで警戒する必要はない!と頭を切り替える。

食われるわけじゃない!

と覚悟を決めて、身体を丸めたまんま人込みの中をかき分けて前に進む。

1歩進んだ途端に周りの圧がなくなった。

人込みはさっと別れて道を作る。

私と道明寺の間を阻むものはすっかり無くなった。

ダックスフンドみたいな車の車体に寄りかかる様に立って人待ち顔の道明寺が私を見つけてほほ笑む。

キャーと周りから上がる声。

少し唇を動かすだけでこれだけの感嘆を引き出だせるのはさすがにすごい。

『これが私の彼氏!』だと自慢できるような心の余裕はない。

「俺が迎えに来てやってるんだから、嬉しそうな顔しろよ」

道明寺の手前で動かなくなった私にしびれを切らす様に道明寺が動いた。

目の前で止まった整い過ぎた顔が視線の高さが一致するまで下りてきてのぞきこまれる。

吸い込まれそうな優しい輝きを保つ瞳。

ちょっと首を前に動かせばキスできそうな距離。

何考えてんだーーーーーーー。

やっぱり・・・食べっられちゃうのかな。

わぁぁぁぁぁぁぁぁ。

心の中で震える声。

「うれしくないわけじゃないけど・・・びっくりして」

「道明寺が大学の前まで迎えに来てくれるなんて初めてじゃない?」

「お前がまた記憶がなくなったなんて言い出すと困るからな」

「そんなこと・・・」

口ごもる声。

記憶・・・なくした方が楽かも・・・

道明寺の指先が優しく私の指先に絡まる。

「それだけで迎えに来てくれたの?」

「イヤ・・・」

道明寺の顔が悪戯っぽく表情を変えた。

「逃げられちゃ面白くねえだろう」

地上から浮き上がる身体。

抱きあげられたまんまの状態で車の中に押し込まれた。

抵抗できずになされるままの私は珍しく柔順だ。

正気に戻ってギャーと声は上げたのとパタンと後部席の車のドアが閉まったのは同時だった。

「我慢した褒美まだもらってねぇからな」

「・・・褒美って・・・」

「俺のこと大っきらいって言ってたしなぁ」

俺のガラスの様な繊細な心臓が傷ついたって・・・

鉄の心臓だろう!いや!?ダイヤモンドか・・・

どんな刃物でも傷一つつかない様な丈夫は保証されていそうだよ。

車の中で押し倒されてる体勢って・・・

微妙に緊張する。

思わず全身に力をいれてしまってた。

「愛してるって言わせたい」

つぶやいた唇がフッと優しく私の唇を塞いだ。

この後司の望みは叶うのか!?

ご想像で♪

side story 4 はどうしましょう?

読みたいと思われたら拍手を一つプッチとお願します

拍手コメント返礼

rui様

side storyもこのくらいで終わろうかなんて考えていたんですが・・・

ご褒美までは必要ですよね(^_^;)

はなはなうしし様

今日はこちらも寒いです。

雪はめったに降りませんけどね。

子供の頃は雪が降ると大喜びだったんですが、最近は寒さに弱い(^_^;)

もっと続きですね♪

どこまで書けるかな?

忙しい師走、ご自愛ください。

久保田様

きゃーーーーッ

甘ママですか?

リクエストにニンマリ気味の私です。

mimi様

読みたいというご希望うれしいです。

あ~でもまだ続きは考えてません・・・。

早めに浮かぶといいのですが。

RICO様

つくしの「愛してる」聞きたいですよね。

司は言わせられるかな~

設定考えながらニンマリ気味です。← 人に見せられません

b-moka

司のことだから褒美は強引、強制的に略奪!

なんてどうですか?

それでつくしに「愛してる」って告白されたら司は宇宙の果てまで舞い上がりそうですが(^_^;)

☆にこ♪☆様

ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

ままなめこ☆様

ありがとうございます。

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