HAPPY LIFE ( クリスマスの夜に 3)
*遠慮なく♪
機嫌良く言い出そうとした唇を塞がれた。
背中から飛び上がって、抱き付いて俺の口をふさぐ暴挙。
左手で腕で首にぶら下がって右手は俺の口の上。
やれるのはこいつしかいねぇよな。
俺の背中反りかえったぞ。
「なにすんだ」
「死ぬぞ!」
「少しぐらい意識なくしてもよかったのに」
「みんなの言うこと本気にしないのッ」
拒否権発動して一緒の部屋に寝ないからと言いだしそうな雰囲気で睨まれた。
「まだパーティー始まったばかりだよ」
今度は俺を諭す様な色を瞳の中に浮かべる。
そして・・・
俺の腕にそっとつくしの指先がしがみつく。
甘える様な仕草でつくしの体温が俺の身体に伝わる。
すり寄ってくる感覚は俺の気持ちを気分よくさせちまう。
結局は体よくあしらわれてる俺。
駿が泣きながらつくしの方に両手を伸ばす。
やっと見付けたという様な甘えた泣き方。
そろそろ母親が恋しくなったみたいだ。
「司、ママを返せってさ」
類が抱いていた駿をつくしの前に連れてきた。
ますます「ビエ~ン」と上がる声。
「早く二人で抜け出さないから」
楽しんでいる様なあきらの一言。
残念さこもってねえぞ。
「折角の俺達の心づかいを無にして~」
ただ勝手にいってるだけじゃねぇか。
お前らに頼まなくてもつくしと楽しむ方法はいくらでもあんだよ。
後はつくしをその気にさせるだけ・・・。
俺の声が聞こえたらつくしがまた頬膨らませそうだよな。
山と積まれたプレゼントも開ける間もなく駿の瞼は重くなり始めた。
まだ何もらっても壊す方が面白そうだしな。
プレゼントもらって理解するにはまだ早い0歳児。
その駿だけの為に半端じねぇ数のプレゼント。
俺達だけじゃなく使用人たちまで準備してくれていたらしい。
小さなプレゼントの箱を受け取ったとたんにお袋めがけて投げつけてた駿。
「オルゴールが壊れる~」と叫んだのは滋だった。
明るい笑い声に包まれる部屋。
最高に温かいクリスマスだ。
コテッとなった駿を寝かせてくると部屋を出るつくし。
俺もついて行くと後を追う。
「帰って来ると思うか?」
「いや無理だろう?」
背中越しに聞こえるあいつらのふざける声。
決まり切ったこと言い合うなッ!
あいつに聞こえたら「ついてくるな」と叫ばれるぞ!
つくしの性格じゃ、お前らのこと気にして照れて、俺のこと拒否するに決まってるんだから。
あいつらの声を遮断するようにパタンとドアを背中で閉める。
ドアの向こう側から「メリークリスマス」といくつもの声が聞こえてきた。
あ~このあとは・・・
どこまで書けるか!
クリスマスだし・・・結婚してるんだし・・・子供もいるんだし・・・
キャー♪
でも・・・明日からうちの子冬休みなんだよな・・・
夜中の更新か?