木漏れ日の下で 10+α

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-From 1 -

「遊びすぎじゃねぇのか」

携帯の向こうから聞こえてくるあきらの声にふてくされ気味に怒りを込めて吐きかける。

「司、お前が面倒見れッて言ったんだよな」

悪びれる様子など全くない反応。

相変わらず遊んで俺の反応を楽しんでいる。

今回はあいつらに煽られてもノらねえぞッ。

半分は強がりだ。

離れた分だけ愛しさが募るって誰が言ったんだっけ?

あいつに一番に近いのは俺のはずで・・・

触れてもいいのも俺だけで・・・

声も他のやつらに聞かせたくない思いがここにある。

あいつの心も体も全部俺のものなのに・・・

それだけでは満足できねぇてどんだけお前にイカレテルのか。

馬鹿みてぇだ。

溜息吐いて自分に呆れてる。

嫉妬させるつもりが嫉妬してれば何にもなんねぇよな。

「後30分でそっちにつく」

そう言って携帯のボタンを押した。

「ったく」

唇を噛んで携帯をスーツの内ポケットにしまい込む。

流れる様に進むライトの光の波を車の後部席から眺めてた。

突然現れた俺につくしはどんな反応を示すのか?

きっと目をまんまると見開いて驚きの表情。

なんの連絡もせずに無視したことを責めるのだろう。

バカ!

嫌い!

意地悪!

それは・・・許容範囲内。

俺のいないところであいつら相手に向けた笑顔。

その責任だけは取ってもらうからなと、心の奥がつぶやいた。

「ど・・・う・・みょ・・・じ?」

「会いたいと思うあまり幻でも見てる?」

俺を見つけてその目の前で自分の頬をつねりやがった。

「テッ」

「何が幻だっ!」

そんな反応考えてなかったぞッ!

「ヤダ!ウソ!本物!」

「なんでいるの!?」

「西田がこのままじゃ対処しかねますとぬかして、メールを送った次の日にジェットに乗せられたんだよ」

「会えてうれしくねぇのか?」

責める体勢に入ってる俺。

「俺がいないほうが楽しそうじゃねぇか、ずいぶん羽伸ばしてるみたいだし」

たたみかける様につくしを責めつける。

少し悔しさをにじませた表情。

「楽しかったったわけないでしょう!」

「メールの返事もくれなくて、私を無視して、変なメール送ってくるしっ」

「道明寺のバカッ」

「怒ってるのは私なんだからねぇッ」

俺の胸元を何度もつくしの拳が叩く。

たいして痛くもねぇ反撃。

非難じみた声もわずかに胸に届く拳の痛みも無性に愛しく思えてくる。

しっかりと受け止めるつもりで抱きしめた。

「司をバカ呼ばわりできるの牧野だけだよな」

あいつらの声もただの雑音。

「つくしの相手しとけとはいったけどべたべたし過ぎだ」

「なんか役得ないとな」

からかうようなあいつらの声。

つくしが困った様に表情をゆがめる。

それが無性に可愛く見えた。

「べたべたされてないッ」

「あれがベタベタじゃなければなんだ」

「むしょうに腹立たしいんだけど俺」

「お仕置きが必要だよな」

「お仕置き必要なのはあんたの方でしょう」

「へぇ~どんなお仕置きしてくれるんだ?」

つくしの鼻先に顔を寄せてニンマリとほほ笑んだ。

 

-From 2 -

濡れたみたいに艶を含んだ漆黒の瞳。

こらえきれない様に閉じた睫毛がかすかに震える。

雪の様な透明感のある白い肌。

唇に含んだ先が赤く色づく。

それを楽しむ様に唇を押しあてた。

抱き支える様に膝の上につくしを座らせ、下着の下からも伝わる肌のぬくもり。

逃さないようにと胸のふくらみへとすべての指先を移動させた。

「あっ」

わずかに上ずる声が男の部分を刺激する。

「脱げっ!」

ベットに投げだしたつくしを見下ろして吐いた言葉は執よう以上に命令的で俺の凶暴な部分をさらけ出している。

「確かめてやるよ」

別にこいつの肌に俺意外の印が残っているとは思っていない。

自分の刻みつけた印を探したいだけ。

意味を測りかねたようにつくしが首をかしげる

俺も対外性格が悪いと胸の内に溜息を落とした。

「・・・何よ!今までほっといてたくせに!?」

強気な色をつくしが瞳ににじませる。

気が強いお前を嫌いじゃねぇんだ。

だから困る。

「ほっとかれたのは俺だろうがっ」

「わざわざ会いに行った時も全く未練なさそうに手を振りやがって」

「俺のプライドは結構傷ついた」

「少しいじめてやろうとわざと無視して、あんな写真も送ったのに・・・」

「慌てた様な電話も寄越さねぇし」

「電話はしたけど・・・」

そんなの覚えがねぇよと睨みつけて、言葉を飲み込む生意気な奴。

「あんな俺がいなくても楽しんでるみたいな写真送ってきやがって」

「再教育してやるよ」

強引気味につくしの腕を取り抱き寄せた。

慣れた仕草ではぎとる服を床に投げつける。

膝の上でつくしを抱き寄せて抱きしめた。

指先は下着の上から二つの膨らみを捉えて弄ぶ。

不満げな声も吐息へと変わり甘みを含んだ声色へと変わった。

「・・・一方的・・・だよ・・・」

「私だけが・・・悪者みたい・・・だ。」

口から出る声の合間から洩れる吐息。

俺の愛撫を受け入れてるはずなのに最後の所で見せる抵抗。

俺の腕の動きを止める様につくしの指先に力が加わる。

最後の所で素直じゃねぇやつ。

「私だって・・・道明寺のこと・・・いろいろ考えてたのに・・・」

「ったく」

お前から俺を欲しいと言わせたい男の欲求。

わかんねぇかよ。

そうじゃなきゃ教育になんねぇ。

「じゃ、やめるか?」

「お前が続けたかったら続けてやるけど」

「抱きしめてやるだけで満足ならそれでいい」

「どうするかさっさと決めろ」

さっきまでのこいつの反応・・・

俺を感じてたはずだよな?

今さらやめるなとお前の体は欲してるはずだと決めつけている。

どれだけお前と一緒に夜を過ごしたと思っている?

放したくないはずの柔らかな温もりを突き放して強気でベットに寝転んで天井を睨みつけていた。

「もういい!」

なんて言葉が返ってきたら最悪だよな。

数秒の時間の流れも永遠に感じて待つつくしの言葉

「・・・だけじゃヤダ・・・」

「あっ?」

つくしがグッと唇を噛んで赤く色づく。

「それだけじゃ・・・ヤダ」

「ちゃんとして・・・」

「ずっと会いたかたんだもん」

「道明寺を感じられなきゃいやだ」

潤みを含んで俺を見つめる熱い瞳。

見入ってしまった瞬間につくしが身体を俺の胸の中へと投げ出した。

俺を欲しいと言ったつくしへの愛しさは予想以上で、心の中に押し込めることができなくて持て余す欲情へと変わる。

強く・・・

これ以上抱きしめられないくらいにつくしを抱きしめた。

「やっと言ったな」

「分かったか、俺のありがたみ」

ゆっくりと髪の毛を梳く様につくしの頭をなでる。

コクンと何度もうなずくつくしの顎の動きが胸元でくすぐったさに変わる。

「本当はやっぱりしないって言われたらどうしようと思っていた」

思わず漏れた本音。

「えっ?」

首をもたげた先でつくしがクスッ笑顔になった。

「それはないと思う」

「道明寺意外には考えられないんだから」

「当たり前だろう。いつもお前がおれなしじゃいられない様に抱いてんだけど」

身体を入れ替える様にクルッとつくしの身体をベットに横たえた。

重なる唇はすべてを飲み込む様に激しさを増す。

「もう・・・道明寺じゃないとダメなの」

しがみつくつくしを抱きしめながらこいつの身も心も俺のものだと感じてる。

お前を満たせるの俺だけだよなと耳元でつぶやく俺をギュッと返事の変わりとでも言う様につくしが抱きしめた。

何とかここまで書きあげて♪

もうちょっとで終わりにと考えております。

年内は・・・無理かな(^_^;)

明日からはあまり時間はない私です。

拍手コメント返礼

のだめ 様

たま~に素直になるつくしちゃん登場します♪

たまなのがミソ♪

これに司もやられてたりして。(^_^;)