大人になるために 11

なんだかんだといいながら11話目突入です。

短編のつもりのお話が連載気味になってきてます。

そろそろ終わらせないと司の誕生日は迫っているし・・・(^_^;)

バレンタインにホワイトデーいろいろ目白押しだ~~~~~。

去年の4月あたりから1日数話のペースで書いてます。

1月も30個は書いてるペースでして、我ながらよく書いてるわ。

ペースがダウンするどころかUP気味なのはなぜ?

きっと毎日このブログに皆様が来てくれるおかげと思っています。

さぁ!今日も1日楽しい時間を過ごせるようにと願いを込めて執筆♪

 *

「こいつに何か用か」

ほとんど脅し気味の威嚇。

「どっど・・うみょうじ!なんでもないから」

動揺丸出しで少し震え気味の声。

別にお前を脅しちゃいねぇよ。

俺のもんだと分かるつもりで俺を見上げたまんまの牧野をそのまま抱きしめた。

「こいつに用があるなら俺を通せ」

「成人式のお祝いと同窓会に誘っただけです」

ふるえずに俺に言い返せるのも気にくわねぇ。

「不参加ではがきを出したよな」

「受け取りました」

「それでいいだろう」

睨んだままの攻防戦。

「ちょっと待って」

「なんで道明寺が同窓会のはがきのこと知ってんのよ!」

復活気味に牧野の言葉が強さを増す。

「この前お前んッに行った時におふくろさんにつくしに渡してくれって頼まれた」

「私は受け取ってないけど?」

「俺が出してやったんだよ」

「出しったって、なんで?」

お前にちょっかい出しそうなやつがいるところにやれっかよ。

「俺が同窓会に行かせるわけねえだろう!今日の日だっつーのは忘れてたけどな」

一瞬牧野がおれの胸元で目を伏せる。

俺の視線の下には牧野の結い上げた髪しか見えない。

「テッ!なにするんだ!」

いきなり俺のあごに頭突きを食らわせやがった。

目から火が飛び出るってことあるんだと実感する痛み。

下手したら舌を噛んでたぞ!

痛さに我慢できずにさすがのおれも牧野を離してしまってる。

「何するんだは私のセリフでしょう!」

振袖をたくしあげて腕まくりして凄んできそうな牧野の迫力。

「ブハハハ」

「司に頭突き!はははははは」

後ろから上がる遠慮なしのあきらの笑い声

「それも振袖姿て牧野らしいよな」

笑いをこらえられない様に総二郎が吹き出した。

「牧野、髪は大丈夫?」

類が牧野の頭に手を当てる。

「大丈夫、おでこを使ってるから」

言いながら頬を赤くすんなぁぁぁぁぁぁぁ。

「類!触んじゃねぇッ!」

顎の痛さをこらえて類の手を牧野から振り払う。

「お前も簡単にさわらせんなぁッ」

「なんで?」

無邪気な顔で疑問を投げる牧野。

「なんでって、お前は俺のもんだろうがぁ」

しかめっ面がきょとんとなってすぐに噴火寸前の顔に変わった。

「別に道明寺の物じゃないから」

とがらせてる口元でも照れくさそうに頬は緩んでるぞ。

「ねぇ・・・あの二人付き合ってんの?」

その声に誘われる様に牧野と二人で顔を向ける。

牧野の指先がおれの腕をギュッとつかんだ。

「うん」

牧野のダチがおれたちの変わりに返事してる。

「えーーーーッ!」

「ウソ!すごッ!」

「やっぱつくしよね~~~~」

さっきよりバカ騒ぎになっている。

俺らそっちのけで騒ぎの中心は牧野。

波が小石を運ぶように俺から数メートル先に牧野を持っていかれた。

近づけねぇーーーーッ。

「どけ!」

今日何度目?

不機嫌さ丸出しで俺に何度叫ばせれば気が済むんだ!

このバカ女。

人波をかき分けるように進んで牧野の腕をつかむ。

「帰るぞ!」

「こんな騒ぎじゃ成人式どころじゃねえだろう」

落ちた穴から引き上げる様に力を込めてずんずんと牧野を引っ張って歩く。

「あんたのせいでしょう!」

俺に向ける牧野の罵声なんて聞いちゃいなかった。

「牧野!同窓会 6時からなッ」

背中から聞こえる男の声。

諦めの悪い奴!

行かせねぇよ。

栞様の『なぜつくしは同窓会があったこと知らなかったのかしら?』のコメントにお答えするつもりで書いてみました。

同窓会欠席の裏には司クンが勝手に動いてたって展開が一番妥当でしょうね。

成人式どころではなくなったけど・・・

結局成人式には参加できそうもありませんが、この後連れて行かれるのってどこ?

どんどん成人式からずれていく。

拍手コメント返礼

ジュンコ様

F4とのお祝?それとも二人っきり?

悩んでいるところです。(^_^;)