HappyBirthday (司 20years おまけの話)
HappyBirthday(司 20years)のお話6話で終わったはずなのに・・・
やっぱり乗せられて書いてしまう私。
楽しいコメントがいけないんです。
ち**様の温かいコメントでお話がプカっと浮かんで追い出そうとしたんですけど・・・。
けい様 ちかちゅう様 poohetsuko様 ゆきうさぎ様 tsun様 栞様 rui様
皆様のコメントにこの後の期待感が感じられ、そしてUPしてしまう。
お付き合いをよろしく!
*向かい合って座る朝食のテーブル。
目の前に透明な板でもある様な気まずい雰囲気。
黙々と口を動かすのにも限界を感じる。
「私・・・何かした?」
うつむいた顔が意を決したように正面の俺を見据える。
「何もしないのがいけなかったとか・・・」
真っ赤になってくぐもる声。
いっぱいいっぱいの勇気を振り絞っているとわずかに震える牧野の肩が俺を責める。
「・・・じゃねーよ」
「えっ?」
「お前のせいじゃねぇから」
自分のふがいなさに牧野の顔なんて見ることができなかった。
牧野の顔見たらきっとバカなこと言いそうで・・・
行動しそうで・・・
今頃、元気取り戻してどうすんだろう。
お前のこと考えて寝れなくなった。
少し違うか。
俺達二人のこと。
お前を抱くこと、初めての夜を想像してたら眠れなくて、寝不足で本番に最悪の影響が出てしまった。
「今からやりなおそう」と、明るく言えるほど楽天的な態度見せるには軽くない失敗。
そんなもんじゃねえ。
失態!醜態!さらして今さらだよなと吐いた溜息が凍ってそのままテーブルの上にボトリと落ちそうだ。
牧野に優しくできる余裕はどこにもなくて、どうしようもない自分への苛立ちだけが俺の大半の部分を占めている。
こんなときどう対処するかなんて考えてもいなかったもんなぁ。
頭に想像してたのは一晩中あいつを抱きしめて目覚める至福の瞬間しか想像してねぇし。
失敗するなんて思ってもいなかった。
眠たくなる前までこの指で牧野のおっぱい触ってたんだよな。
やわらかくて弾力あって思ったより俺の手のひらにフィットして・・・。
今度は思い切り触りてぇ。
「嫌なの?」
少しつり上がり気味の牧野の眉。
「えっ?」
緩みかけた頬に走る緊張。
「さっきから私の顔を見ないし、呆れた様に溜息までつかれて・・」
「私がどれだけ考えて、悩んだかなんて分かってないよね」
重苦しい雰囲気を突然取っ払って怒りを表す牧野。
握りしめているナイフとフォークが今にも俺に飛んできそうだ。
えっ!
おっ!
あっ!
俺なりにはお前の気持ち考えてたつもり。
焦らずに怖がらせずにお前のかたい殻をどうはいでいくか・・・なんてなッ。
それを説明する余裕なんてこの空間には存在しない。
「道明寺だったら・・・
道明寺だから・・・
二十歳の誕生日だし・・・
って・・・死ぬ思いで覚悟決めたのに」
今にも涙がこぼれおちそうな潤んだ瞳。
「しばらく会わないからね」
怒鳴る様に言い残して席を立ち、足早に部屋のドアの前まで牧野が進む。
引きとめる算段する前に、振り向いた牧野に「バカ野郎」と叫ばれた。
ドアを開いたまま立ち止まる牧野。
「やぁ、おはよう」
「楽しかったか?」
「あの馬鹿に聞けば」
牧野が立ち去ったそのあとに涼しげに佇む悪友3人組。
じっくり話を聞かせてもらいましょうと言われなくてもわかる表情。
お前ら登場するの早過ぎだ。
ソファーにドカッと腰を下ろす俺の周りを取り囲むようにそれぞれの思惑を張り付けた様な顔が3つ並んだ。
拍手コメント返礼
hanairo様
早雨のセカンドトライ出来るでしょか?(^_^;)