☆木漏れ日の下で 28+α

 *

目の前で楽しそうに笑う顔。

その奥に優しく潤みを帯びる瞳。

「服を逃がせろ」

命令された瞬間からこいつのわがままを許容している自分がいる。

私のこと妹のまんまにして訂正しなかったことの怒っていはずなのに・・・

それさえも忘れてしまいそう。

屈託なく無邪気に悪戯っぽく笑う道明寺を前に恥ずかしさが舞い戻ってくる。

「意地悪・・・」

プイッと背中を向けるとすぐに身体を抱きよせられて腕の中へすっぽりと包む込まれた。

肩の上にわざと押し付ける様に顎が乗っかる。

その重さがてれくさい。

耳元に触れる唇。

優しさを伝える様に柔らかくわずかに震える様に名前を呼ぶ声。

耳朶を優しく咬む仕草にこらえきれずに声が漏れた。

この場所・・・

結構好きだ。

力強く抱きすくめられて身動きが取れない身体を優しく包む私だけの特等席。

「誰かを座らせたら怒るからね」

本当はきっとそんなことになったら心臓持たなくなると思う。

私の言葉に道明寺が大きく目を見開いてそして目を細める。

「ありねぇだろう」

「俺が抱きしめたいのおまえだけだからな」

浴室のせいかエコーのかかる道明寺の声はいつもより甘く優しく耳に届く。

それが独特の雰囲気で・・・

余計に私の心臓が爆発しそうなくらいにドキドキと高鳴った。

「理性飛びそう」

頬をなぞる唇がつぶやく。

「・・・えっ?」

その言葉に突然正気に戻る思考。

「俺の方がいっぱいいっぱいつーか、昨日からこうするために頑張ってきたんだから責任取れ」

わずかに態勢を変える様に動いた道明寺の指先が私の敏感な部分をなぞる様にゆっくりと動きが始める。

きっと・・・

道明寺より私の方が何倍も何十倍も何百倍もいっぱいいっぱいの様な気がする。

「責任って・・・私を・・・妹にしたままの責任は?」

道明寺の指先から逃れる様に身体を前にずらす。

すぐに追いかけてきた腕が身体にまとわりつく。

指先が私の顎を持ち上げて道明寺の唇と重なった。

やっと・・・

頭の隅に残った思考をつまんで吐き出したのに道明寺にされるがままになり始めてしまってる。

「どっちの責任にしても身体で払うのは変わりがないだろう」

離れた唇はやっぱり意地悪だった。

この後・・・

書くとしたらそれはやっぱりPW付きのお話になるわけで(^_^;)

まだ朝まで行ってないし・・・

以前ならこれでおしまいでも期待は持たれなかったのに・・・。

どうしてPW付ける様なお話に手を出したかなぁ

*続きの部分からはR18 禁です。

年齢に満たない方はお控えください。

成年でも、そのような表現がお嫌いな方はお戻りくださますようお願いいたします。

「なあ、責任取るのと取られるのどっちがいい?」

愚問の様に思える。

そのわりには真剣な熱を帯びてる声が耳元をかすめる。

ゆるゆると動き出した道明寺の手のひらが二つの乳房を包み込む。

この状態で責任って・・・

取られてるのか取ってるのか・・・

「なぁ・・・どっち?」

「どっちって・・・わかん・・っ・・・」

息を止める様な濃厚なキス。

絡みつく舌は自分で意思を持ってる様に攻め立てる。

深い口づけは荒くなっていく息とわずかな水音たてて続いていく。

道明寺の指先とわずかなお湯の動きが重なって微細な振動を肌に与えてる。

「い・・・ま・・・は・・どっち?」

ようやく解放された唇は息苦しさの中でそれだけ発することで精いっぱいだ。

「俺が責任取ってる」

薄明かりのオレンジ色の光の中で赤く歪む道明寺の表情。

ドキッとその表情に煽られる様に心音が一つ鳴った。

唇から頬、首筋、鎖骨と素肌を直に移動する唇。

道明寺の重みで私の身体がわずかに沈む。

「これ以上キスできねぇ」

胸元に降りていた唇を離した道明寺がその代わりにでもと言う様に指先が太ももの辺りをやわやわとまさぐる。

「・・・ん・・ッ」

「今度はお前が責任取れ」

え?

なに?

飛びかけていた意識が突然連れ戻された。

閉じていた瞼を開けた目の前にゆっくりと近づく蒸気した顔。

女以上に色気が漂ってるって反則気味に感じる。

責任て・・・

何する?

ザブンと湯船から精悍な均衡のとれた肉体が浮かび上がる。

目のやり場に困る・・・。

つぶった目をゆっくりと細めに開ける。

今さらなになにやってると言いたげな表情がニンマリと笑った。

「のぼせそうだから体洗え」

そう告げて背中を向けたまま道明寺は座り込む。

「洗えって・・・

ボディシャンプーをスポンジにつけて洗うだけででいいの?」

「ああ」

言われたまんまスポンジで道明寺の背中を洗う。

スポンジ越しで触れる道明寺の肌。

微妙にドキドキする感覚。

背中を上下するスポンジを見ながら照れくさくなってきた。

「お前、いつまで背中洗ってんだよ?」

「えっ?」

「他の所はどうすんの?」

「あっ?」

「ヤッ・・・どうしたものかと・・・」

「今さらだろうが」

いきなり振り向いた道明寺の胸元が目の前に迫る。

私の視線はそのままその下に向いて固まった。

マジで・・・

その・・・

欲情が固まった状況を直で見たの初めてかも・・・

本当に今さらだ。

たどたどしい手つきのままスポンジを胸元につけて洗う。

気をそらすみたいに泡がプクプクと素肌を覆う。

「すげー微妙に気持ちいいんだけど・・・」

「やばい!」

「興奮してきた」

「えっ?」

思わずスポンジごと身体をわずかに放す。

「足、開いて上に乗れ」

「・・・・・!」

「上って・・・ここで!」

「…ちょッ・・・」

「・・・・・んっ・・・」

重量感が私の体の中を圧迫する。

言葉とともに塞がれる唇。

乱暴すぎる突然の行為もすんなりと身体の中に収まった。

「すごく熱い・・・とろとろ・・・」

道明寺の声に思わずギュッと背中を掴んだ。

恥ずかしいと思う間もなく腰を掴んで激しく突き入れられる。

「ぁ・・・っ」

小さく上げた声は与えられる刺激を耐える様に口を出る。

上下に動く腰の動きに合わせる様につながった部分から浴室に響く濡れた音。

一度熱くなってしまった身体はすぐには冷めない事は今までの経験上嫌という程解っている。

快楽が呼び水となって、次の快楽を呼ぶことも知っている。

「どう・・みょうじ・・ッ」

羽化する蝶のように欲情が体を突き破り道明寺を求めてる。

「キッ・・・あんまり締め付けんな」

すべてが欲しいと言う様に身体の奥が勝手に引くつく。

快楽は1度では終わらずに波打つように切り返し襲ってくる。

「や・・だ・・・つぁ・・いっ・・・」

意識とは別なところで声をあげてしまってる。

私の身体の中にある道明寺の体積が増した気がした。

それと同時に押さえる様な短い息を吐いた道明寺がその身体をゆっくりと私に預けた。

つくしサイドからのPW付きのお話は御初の様な(^_^;)

どちらからと言うと司サイドの方が書きやすいのです。

つくし視点は結構ムズイ