St. Valentine's Day 3(司 20years)

 *

緩やかに反応を見せる甘いキス。

侵入を拒んでいた口先も今は戸惑うことなく俺を受け入れた。

戸惑いも指先を肌にそわせるたびに吐息へと変わる。

組み敷かれた華奢な身体がわずかに抵抗するように下肢を動かす。

それさえも微妙な刺激となって煽られる。

唇を首筋へと移動させて白い肌に吸いつく。

「ねぇ・・・」

唇を放した瞬間に震えながらつぶやく声。

「黙れ・・・」

何も言わせたくなくて顔を上げてキスをしようと顔を近づける。

「ここ・・・ベットないよね?」

見開いて見つめた先で時間が止まった。

ベット・・・

つーかここ山小屋だぞ?

温かい暖と毛布一つに二人でクルまって肌を寄せあう様に温め合って過ごすという俺のセッティング。

ベットがいるのか?

それでも1年前の遭難の時より断然過ごしやすいはずだ。

シャワー浴びたい。

床だと痛そう、落ち着かない。

・・・下着可愛くないし・・・

って・・・

それを揃えればやらせてくれそうな口ぶり。

「やらねえのか!」

言いそうになった言葉を飲み込んだ。

いくらなんでも露骨過ぎだと俺でもわかる。

時間巻き戻せねぇかな?

キスしたまんま先に服を脱がせとけば良かった。

束縛が緩んだ俺の下から這い出る様に牧野が離れた。

「折角だから食べよう」

立ち上がり衣服のごみを払う様に手のひらを上下に動かし見つめる先は俺から離れてテーブルの上。

イチゴを一つ指先で運んでかぶりつく。

「わぁぁぁ、甘っ!」

色気より食い気。

甘さが感情の部分からみ味覚へと変貌を遂げている。

「ほら、道明寺も!」

食いかけのイチゴを俺の口の中へと押し込んだ。

「おっ!甘ッ」

俺を突き放したと思ったら次は甘えるような仕草を見せる。

ジェットコースターに乗ってるみたいに俺の機嫌をコントロールできるのお前しかいねぇよ。

こんな・・・

無邪気すぎる態度を見せられると抱きしめたくなるだけなんだけど。

分かってんのかよ。

軽く背中ごと抱きしめる。

「牧野・・・

俺、お前さえいれば何にも要らないけど・・・

ベットが必要か?」

黙ったまんまの牧野を腕の中に閉じ込める様に腕の力を入れた。

まだどうするか悩んでます。

気がのったらこの後、追記部分でこのお話パスワードかけるかも(^_^;)

どうしよう・・・

そしてまた悩むのです。

拍手コメント返礼

こう様

お話の流れ受諾ありがとうございます。

司が男になれるかどうかは分かりませんが(^_^;)

「俺は生まれながら男だ!」叫んでそうです。

kobuta様

確かにかわいそうですよね。

でも・・・

ドS倶楽部の皆様の後押しがあるんですもの~(笑)