St. Valentine's Day 7(司 20years)
*二人くるまった毛布の中で必要以上に上昇する体温。
重なる唇がわずかに震えてる振動を俺に伝える。
コクンと一つ心音が鳴った。
キスが深くなるたびに牧野の指先がギュッと俺の服をつかむ。
「・・・ンッ」
口を割って差し入れた舌先の奥からせつなげに漏れる牧野の声。
誘われる様に口腔内を浸潤していく。
ゆっくりと右手を服の上から牧野の胸の上に置いた。
柔らかい・・・。
初めて触れる感触。
もっと感じたくなって指先を動かす。
息苦しそうに半開きになった牧野の唇から漏れる呼吸音は不規則なものへと変わった。
直にふれてみたくなって上着の裾へと手を移動させる。
侵入を嫌がる様に牧野の手がおれの指先を拒んだ。
「やっぱ・・・
恥ずかしい・・・」
潤んだ熱い瞳がわずかな時間俺を見つめてすぐに俺から目をそらした。
侵入を阻む様に密着する身体。
逆効果なんだけど。
無意識にやられるのがたまらない。
抱きしめたのは少しの落ち着きを取り戻すため。
そのまま自分の思い通りに手順を進めるのはこいつを怖がれせるかもと想いやる気持ち。
焦ると失敗するからな。
俺も経験あるわけじゃねぇし。
ゆっくり自然に進めばいい。
時間はたっぷりあるはずだから。
俺・・・
もつかな・・・。
そっちの方が心配かも。
ここまで来て牧野を抱きしめながら別なことに思考を飛ばす。
意識を牧野と違うことに集中しろ!
って!
密着する身体の柔らかさ。
それはやっぱり想像をかきたてる作用にしかならない。
この状況でそれ以外のこと考えるなんて無理だ。
無駄な抵抗は諦めた。
「牧野・・・やっぱ我慢できそうもねぇ」
もう一度触れた唇は抵抗することなく俺を受け入れている。
唇から頬、首筋へとキスを移動させながら牧野の身体を毛布の上に横たえる。
「優しくするから」
そんな余裕なんてあるはずないのに自分に言い聞かせるようにつぶやいて唇にキスを落とす。
「・・・あっ」
肌をなぞる様に触れるキスに牧野が小さく声を上げた。
「プル~ッ~プルーッ」
振動とともに胸の内ポケットで邪魔するみたいに音を発する理不尽な携帯。
反射的に思わず動きを止める。
「鳴ってるけど」
組み敷いた俺の下で甘い声を聞けそうになる一歩手前で現実に戻ってる牧野。
「ほっとけ!出ねぇ」
「大事な用事かもしれないよ」
こいつ・・・
ますます現実的な思考に引き戻されてしまってる。
やっと、もう一息のとこに来たのにまた最初からって・・・
結構疲れるぞ。
「・・・ったく」
半身をわずかに牧野から浮かして携帯を取り出した。
表示された名前は西田。
やっぱ出ねぇーーーッ。
閉じた携帯を右手で握って投げるために腕を振り上げる。
「ダメっ!壊れるよ」
「お前もさっき投げ捨てようとしたじゃねぇか!」
「俺の携帯だ、どう扱おうとかまわねぇだろうがぁ」
目の前で携帯を奪う様に二つの腕が綱引き状態で行きかう。
「坊ちゃん!」
携帯から洩れる声。
通話中のままか?
思わずギョッと固まった。
「もしもし」
俺より先に牧野が携帯に返事してしまってる。
「分かりました」
ハイハイと何度か返事をして携帯をきった牧野が俺へと携帯を返す。
「あのね・・・
この場所・・・
天候が変わって危ないんだって・・・」
「だからヘリを向かわせるから今のうちに安全な場所へ移動してくださいだって」
ホッとしたような表情でつぶやく牧野。
「それじゃ早く済ませる」
「バカ!無理!」
押し倒しそうに動いた俺に聞こえる罵声。
早くやっておけばよかった。
誕生日に、バレンタイン、次は・・・?
クリスマス!?
長げぇーーーーーッ。
ゴールデンウィークに七夕、夏休みつーのもありか?
必死で考える俺。
ホワイトディー?
お返しは俺。
拒否されそうだ。
次・・・
あるのか?
結果は・・・
司応援隊 620
ドS倶楽部入隊700
以上の様な結果でした。
いつもより多いプチッに感謝。
それでも微妙な結果。
やっぱ2バージョンUPしようかと動く心。
時間があれば書こうかな・・・
司応援隊のはお話もちろんPWつきです。← 大丈夫か?
拍手コメント返礼
しずか様
司君蛇の生転がし結構、酷ですよね(^_^;)
まあ他で頑張れ~ということで♪
b-moka様
別バージョン考えてますよ~
今から挑戦しようかな(^_^;)