St. Valentine's Day おまけの話 2
*それ以上のもん・・・
やっぱあれ・・・だよね。
考えるたびにキュンと身体の奥がしぼる感覚。
想像しないって言ったらうそになる。
誕生日も・・・
その前の正月もクリスマスも考えては・・・いた。
頭ではしっかり受け入れている。
私には道明寺しかいないことを。
だから誕生日には頑張ったのにッ私を置いてきぼりにしたのは道明寺だぞ。
あの感覚はトラウマになる。
「俺がお前にお預け食ったの1度じゃねえぇぞ」
責めるように見つめた先で道明寺が今度は私を責めた。
うっ・・・
それを言われると弱い。
「チョコだけじゃダメなの?」
いい加減諦めが悪いよな私も。
「あいつらと一緒じゃ面白くねぇだろうがぁ」
すくし拗ねる様に見つめる瞳。
「だから一緒じゃない」
「道明寺のはハートの形だし・・・手作りだし」
「一番愛情込めたもん」
「どんな愛情だ」
「それ言わせるの?」
逃げ場なく木の幹に身体を押しつけられてしまってる。
「聞きたい」
耳元で囁く声は甘くて・・・
切なくて・・・
愛しい響きを体中に塗りこめていく。
「・・・愛してる」
観念したようにつぶやいて熱くなる頬。
「俺、もう待ちたくねぇ」
胸元に引き寄せられて感じる道明寺の鼓動がドクンと伝わる。
「邪魔されなければ俺を受け入れてたよな?」
たぶん・・・
きっと・・・
今は違った二人になっていたとは思う。
「ここじゃ無理だと思うけど・・・」
「ここで襲う訳ねえだろう」
抱きしめられた腕はほどけそうもないくらいに私を包み込む。
「今日は・・・ちょっと無理かも・・・」
「はぁ?お前今、俺を受け入れてたろうが」
不機嫌に歪む表情が切なそうに変わる。
「それはそうなんだけど・・・」
「あの・・・今日はその・・・生理が始まっちゃって・・」
「えっ!あっ!」
ガクンと音がしそうなほどに落ち込む道明寺の両肩。
この上なく自分が悪く思えてくる。
「ホワイトディー・・」
「んっ?」
「ホワイトディーのお返しは・・・
道明寺がいい」
「聞こえねぇ」
整った顔立ちがそのまま私の鼻先に近づいた。
ウソだ・・・
絶対聞こえて分かっている核心的表情を見せる。
「だから3月!」
口をとがらせながら早口で言って体中が発熱しそうになっていた。
ホワイトディーにつながるお話を最後に一つ。
ここまできたらやっぱりこちらのチェリーな坊ちゃんも~
いやこちらはそのままで萌えるバージョン持続させことも可能か?
どうなるんでしょうかこの続き?
どうしましょうか?
ドS倶楽部会員の皆様♪
もう一つの枝分かれの方でも2回目ま達成までのお話を蛇の生転がしでやってくれのリクエストありました。
こっちはどうしようかと思案中。
どこまで行っても哀れなうちの司坊ちゃんでありますが一つくらいは満足な結果を残してやらないといけませんよね。