white day (司 20years) 5
*抱きしめた腕の中で牧野は俺の胸元に頬を寄せる。
胸に直接に触れたバレンタイン。
柔らかい膨らみを感じた指先。
今でも鮮明に思い出す。
あの後・・・
西田から携帯が鳴ったんだよな。
今日は携帯の電源は切った。
部屋に誰も来るな! 入れるな! と言いつけてる。
邪魔される心配はないはずだ。
だけど、腕の中のこいつに最後まで気が抜けない不安。
今日に限って着てる服はスカートじゃなくてジーパン。
普通こんな時って、色気というか男心そそるような生地が少ない服とか着てくる準備はできなかったものか。
触っても厚い生地の感触しかしねぇし・・・。
牧野にそんなこと期待しちゃいねぇけど。
やられたら、すげぇーーー興奮しそう。
されなくても抱きしめるだけでここまで興奮できるんだもんな。
想像できねぇ~ぞ。
どうせ脱がせれば中身は一緒なんだ。
着てる服を意識するなんてどうかしてる。
それでもジーパンはねぇよな。
脱がせるのも手間かかりそうな感じがする。
まさか・・・
最後の悪あがき!
鎧のつもりじゃねえよな?
考えたくねぇ。
「なぁ、先に脱がせていいか?」
重ねて深みを増すキスの途中で胸より先に指をジーパンに伸ばす。
初めに危険なものは取り去っておきたい衝動。
「へっ?」
「あっ、いいけど・・・」
高揚した顔が首先から耳たぶまでますます赤くなって静かに眼を閉じた。
横たわったままの身体からジーパンのボタンを外しにかかる。
ファスナーを下ろす指先がわずかに震えた。
「こんな時は脱がせやすい服を着てこい」
強がって発する声。
だらしなく震えてる。
ジーパンを足元から脱がしながら露わになる脚。
全部脱がすより、下だけ脱がすと妙にいやらしい。
まだ全部脱がせたことない俺。
ショーツがもろ見えで、浮かぶ食い込み。
それにアドレナリンは噴出しっぱなしに刺激されてる。
視線がそこから外せなくなった。
「そんなじっッと見ちゃヤダ」
俺の動きが止まった静粛の中でわずかに頭を起こした格好の牧野。
どうしようもなくはずかしそうに身体を丸める。
かわいーっか。
このまま抱きしめて体中にキスを落としたい様な気分。
たまんなく煽られる。
そのまま牧野に覆いかぶさった。
この続きは少しアダルトな表現をわずかに含みます。
PW制限はかけてませんが、そのような表現がお嫌いな方はこのままスル―でお願いします。
下着越しに初めて触れた。
感じるところを指先で夢中で探してる。
それだけで・・・
何でこう・・・
単純に幸せなれるんだろう。
ショーツの中に滑り込ませる指先。
わずかに「ダメ」と恥じる様に発した潤いのこもった牧野の声。
力ない指先が俺の手首を掴む。
「濡れてる・・・」
「・・・毛・・・薄いよな」
「じっ、実況中継しないでよ」
怒った様な口調も俺を責めてはいない甘い響き。
そこは・・・
今までと別世界だった。
熱くて・・・
溶けそうなくらい・・・
やわらかいところとちょっと硬く膨らんだとこ。
触れるたびにどんどんあふれてくる。
初めて聞く牧野の声。
甘い響きが卑猥な男の部分を刺激する。
触れる指の先のすべてがどうしてこうも柔らかいのか。
夢中になりそうだ。
「牧野・・・いいか」
身体をずらして開かせる牧野の身体。
入口を確認して抜き取る指。
「イッ」
わずかに牧野の顔が苦痛にゆがむ。
「・・・牧野・・・力・・・抜いて・・・」
「・・・えっ・・・わかんないよ・・・・」
絶え絶えの息の下から聞こえる声。
ここで・・・
間違いないはずなのに・・・
先っぽから進まない。
なんではいんねーの?
「道明寺! 痛い!」
こっちもいてぇーーーーーッ
折れた。
こんなオチどうですか?
ここまできてからどうやって生ころころするか考えました。
そしたら失敗!の言葉しか思いつかなくて(^_^;)。
ドS倶楽部の会員様意外の反応は怖い様な気もします。